バーチ材とビーチ材の違いを徹底調査!1文字違いのあの木材ってどうなの?
木には、似た名前の物が多くあります。
例えば、ヤブウツギとノリウツギ
木材ならば、チークとオークなど。。。
中でも、特に名前が似ているのが、バーチとビーチです。
1文字違い、しかも、その1文字が同じバ行です。
間違って覚えている方も、多いかもしれません。
そんなバーチとビーチですが、どのような木なのでしょうか。。。
詳しく見ていきましょう。
バーチ材とビーチ材について、基本のキ!
バーチ(Birch)は、別名・カバザクラ(樺桜)と呼ばれる木で、木材としては、サクラとよく似た特徴を持つことから、サクラの代用材として用いられます。
本物のサクラは、木材としては、「本桜」や「真桜」という名称で呼ばれ、区別されています。
バーチは、成長すると、約30mほどの高さにまで育ちます。
生息する地域の範囲は、とても広く、産地によって採れる木材の色味が異なります。
ビーチ(Beech)とはブナの木の事です。
ビーチ材は、家具の材料の中でも、よく使われる木材で、堅いけれども、曲げ加工が、しやすい特徴を持ちます。
ビーチ材も、成長すると、約30mほどの高さにまで育ち、産地で特に有名なのは、青森県の白神山地です。
その他の地域でも、北海道から九州まで、広い範囲で生育します。
展示場などで、バーチ材と本物のサクラとの違い、バーチ材とビーチ材の違いを、それぞれ、見比べてみても面白いかもしれません。
家具材としては一般的なバーチ材とビーチ材!
バーチ材は、白みが強い色から、赤みが強い色まで、幅広く色味が異なります。
ビーチ材は、若干の赤味を帯びた白色と表現される事が多いです。
どちらの木材もテーブルや椅子などの家具材に用いられます。
ビーチ材で特に有名なのは。。
- 椅子
- ハンガー
などの湾曲を持った家具類でしょうか!!
家具の脚の部分に、ビーチ材を用いる事もあります。
価格で比較すると、バーチ材の方が若干高い傾向にあるようです。
バーチ材もビーチ材も、幅広く一般的に用いられる木材なので、家にある家具を調べてみたら、バーチ材やビーチ材で作られていた、という事があるかもしれません。
バーチ材とビーチ材の特徴を更に知ろう!
バーチ材は、比較的堅い性質がありますが、鋭利な刃物や金属との摩擦にはあまり強くありません。
一方、ビーチ材も堅い性質があります。
木材は、熱と水分を含ませて、曲げて使用される事があるのですが。。
バーチ材も、ビーチ材も、色々な家具に用いられていますが、バーチ材は、少しだけ傷が付きやすいかもしれません。
傷の補修なども含めて、バーチ材で作られた製品はメンテナンスを定期的にする必要があります。
バーチ材は、メンテナンスを施す事によって、より美しく柔らかい表情を出してくれます。
ビーチ材は、「堅くて丈夫」という性質がある反面、乾燥に対してあまり強くないという側面があります。
乾燥状態が長く続くと、ヒビ割れが生じたり、木の寸法が狂ってくる事もあります。
そのため、ビーチ材もメンテナンスをして、極端な乾燥状態を防ぐ必要があると言えるでしょう。
多くの木材に言えることですが、メンテナンスで手間を掛ける事は、面倒臭いことではなく、愛着を持って育てる感覚でケアしてあげると更に楽しめるのではないでしょうか。
バーチ材もビーチ材の違いについてのまとめ
ここまで、2つの木材について、紹介をしてきましたが、「どちらの木材が良い」といったような答えはありません。
どちらも、家づくりには適した木材です。
例えば、フローリング材として用いた場合には、どちらにも一長一短があるからです。
- 色合いや風貌の好み
- イメージしている家具とのマッチング
- 一人一人が持っている印象
などがありますので、どちらか一方のみを、お勧めする事はむずかしいですね!
しかし、多くの願いに応える選択肢が増えた、と考えてみるのはいかがでしょうか。
選べる木材の種類が多ければ、それだけ、皆さんのイメージに近い木材がきっと見つかりますね。
展示場などで、しっかりと見て感じたなら、きっと、お気に入りの木材に出会えるでしょう。
その木材を使って、作り上げた家なら、いっしょに暮らす家族との時間や生活にも、素敵な思い出が出来る事でしょう♪
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