ラワン木材ってどんな木?種類・特徴・使われる家具・経年変化を総まとめ

2021年1月24日

私たちの身の回りには、様々な木製の製品が存在します。

ヒノキやスギといった固有の名前を持つ木材もたくさんあります。

一般的に、名前の通った木材は、華やかに感じてしまいますが、実は、名前を知られなくても、私たちの生活を支えている木材も沢山あるのです。

ただの「木材」という名前で呼ばれる事も多いのですが、その木材にもしっかりとした名前がありました。

ホームセンターなどでベニヤ板や合板と呼ばれる商品にも多く使われる木材です。

この記事では、その代表格、ラワン材について話を進めていきます。

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ラワン材ってどんな木材?

フタバガキ科(Dipterocarpaceae)の広葉樹の総称です。

この科に含まれる木材は、ラワンと呼ばれます。

ラワンという樹木名よりも、「ラワン材」という表現の方が有名かもしれません。

合板用材には、様々な木が用いられますが、ラワン材は、その中で最も有名です。

合板に用いられる最大の理由は、樹木が大きく育つので、幅の広い板が採れる事でしょう。

産出地で代表的な場所として。。

  • フィリピン
  • インド
  • ボルネオ

などがあります。

大きい木になると、50m~60mにまで成長する立派な木です。

古くから、様々な用途に用いられてきました。

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ラワン材って種類はあるの?

大きく分けると、

・ホワイトラワン
・レッドラワン

に分けられます。

ホワイトラワン

ラワンの仲間の中では、最も淡い色合いをしていて、軽くて、柔らかい木材です。
「ライトレッドフィリピンマホガニー」の別名を持つ、綺麗な表情が特徴的です。

加工性に優れていて、家具や合板、建築材などにも幅広く用いられます。

レッドラワン

ラワン材の仲間では、最も色が濃く、赤茶色を呈しています。

また、レッドラワンは、ラワン材の中で、最も重く、堅い木材となります。

「レッドフィリピンマホガニー」の別名を持ち、レンガ色とも茶色とも言えるような濃い色合いが特徴的です。

その色合いや、表情からも、ラワン材は、マホガニーの代用材として用いられる事があります。

マホガ二ー材の代用として、用いられるラワン材ですが、どんなところが似ているのでしょうか!

マホガ二ー材の記事がこちらです。

是非、一緒にお読みになり、ラワン材についての知識を深めてください⇩

 

ラワン材の木目ってどうなってるの?

ホワイトラワン材の心材は、ピンク系の色合いで、淡褐色ないし淡黄色、桃褐色と表現される事が多いです。

辺材と心材の境界線は、あまり明確に分かれていません。
木目は、はっきりとせずに、不明瞭な木目が特徴的と言えます。

レッドラワン材の辺材は、黄白色ですが、心材は、レンガ色から茶色の色合いに変化します。
レッドラワン材の木目は交錯していて、木の表情としては、野性味が溢れていると言えます。

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ラワン材の特徴って?

水との重さを比べた数値である気乾比重は、0.38~0.64と幅が広いのですが、ホワイトラワン材は軽く、レッドラワン材は重いという認識で問題ありません。

木材としては、軽くて柔らかい部類に入ります。

非常に、加工性が良く、一般的な木材加工でも容易に加工が可能です。

ただし、耐久性や防虫性が低く、長期の保存には適していないとされています。
長期的な使用によって、虫食いやカビなどが大きな問題となる事もありますので、使う場所には注意が必要です。

それらの特徴を最大限に活かした物が「ラワン合板」でしょう。
大きな樹木から採れる大きな板を利用して、薄く切った板を接着した物です。

ホームセンターや材木店などで見かける「合板」という商品名の場合でも、ラワン合板である事が多いとされます。

それほどに、ラワンの合板は有名で、用途が多岐に渡るのです。

現在では、用いられませんが、「ベニヤ板」と呼ばれる物は合板の事で、昔からラワン材が多く使われてきました。

価格が非常に安い木材ですので、木の製品には多く用いられてきた歴史があります。

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ラワン材は、どんな家具に使われているの?ラワン材の経年変化は?

ラワン材は、合板を用いて作る物の全てに適応を持っていると言えます。

  • 建築材
  • 家具材

としても、あらゆる物に用いられる木材です。

一般的な「木材」で作った物は、実は、ラワン材が、原材料という事も珍しくありません。

非常にお求めやすい価格であると共に、とても多く流通している木材です。
一般的な「木材」の認識としては最も目に触れる機会が多いかもしれません。

ラワン材を用いた、台所廻りの造形や、基材としても用いられます。

家の展示会場などに、木製キッチンなどがあった場合、それがラワン木材で作られている事もあるでしょう。

タンスやハンガー掛けなどの箱材にも、多く用いられます。

ただし、軽く、柔らかい事もラワンの特徴ですので、重い物を上にのせるようなテーブルや椅子といった家具には不向きです。

通常ラワン材で作られた製品は、目に触れる場所には、塗装する事が多いかもしれません。
無垢のまま保存するよりも、塗装や表面処理を施す基材としての側面が強いので、経年変化はあまり感じられないでしょう。

どちらかというと、木の劣化や消耗を感じてくるかもしれません。

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ラワン木材についてのまとめ

あまり名前は知られていないけれど、身の回りには、確かに、たくさん存在しているラワン木材の紹介でした。

木材の商品名としての名前が、あまり有名でないだけで、木材としては、とても、多く用いられる木材である事が分かっていただけたでしょうか。

このように、木の種類には、有名な木材名を冠していなくても、立派に役に立っている木がたくさんあるのです。

その代表格が、ラワン木材だと言えるでしょう。

私たちの目に触れる機会は、とても多い木材ですので、もし、木の製品を見かけたならば、ラワン材が、用いられているかどうかを意識してみるのも楽しいかもしれませんね。

最後までお読みいただき、有難うございました。

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木材

Posted by MOhkubo