アルダー材とウォールナット・オーク材・タモ材・ビーチ材との違いは?
ヨーロッパ・北米エリアを中心に分布している広葉樹(落葉樹)のアルダー材は、木目や節が主張しすぎない木肌は、美しく人気のある木材です。
アルダー材は、加工のしやすさにより、デザイン性の高い製品が作れることや、経年変化による自然で優しい色合いが、楽しめることから人気が高く、様々な用途で活躍しています。
今回は、そんな「アルダー材と他の人気木材との違い」について紹介したいと思います。
アルダー材とウォールナット材の違いって?
ブラックウオールナットの樹木
ウォールナット材とは
ウォールナット材とは、マホガニーやチークと並んで世界三大銘木の一つと言われています。
ウォールナット材は、クルミ科の広葉樹ですが、色味などの違いで、クルミ材とウォールナット材は分けて紹介される事が多く、現在は主に、北米産のブラック・ウォールナットがウォールナット材と呼ばれています。
ウォールナット材の特徴
ウォールナット材は、衝撃に強く、耐久性がとても高いので、銃床材やフローリングなどの強度や耐久性が求められる用途に使われたりします。
乾燥処理後のウォールナット材は、伸び縮みや反りがほとんど出ないので、家具やフローリングなどに使用すると、長期間の使用に耐えられます。
ウォールナット材は、黒っぽい茶色の非常に高級感のある色味で、経年変化により、少しずつ、明るい茶色に変化して、独特の色合いを楽しめるのも人気の理由です。
ウォールナット材は、硬い木材なので、ツルツルして触り心地も良いですが、成長するのに時間がかかるため、価格はとても高いです。
ウオールナットとアルダー材の比較
アルダー材は、平均的なお手頃価格なのに対して、ウォールナット材は、高級木材で、製品のお値段にも大きく反映されています。
木材の硬さの違いも大きく、アルダー材は、柔らかく加工しやすいので、デザイン性の高い製品が多いのに対し、ウォールナット材は、その耐久性から、重厚な長期間使用する用途に向いています。
ウオールナット材についての記事はこちら↓↓
アルダー材とオーク材って相性はいいの?
オーク樽
オーク材とは
オーク材は、最もポピュラーな木材の一つで、用途も広いため、よく耳にする木材です。
オーク材は、古くから家具などの用途で、大量に使用されてきました。
アメリカ合衆国や東アジアが、主な産地の広葉樹(落葉樹)で、非常に種類が豊富です。
主に。。
- ナラ
- ホワイトオーク
- レッドオーク
の3種類のグループに分類されます。
オーク材の特徴
オーク材は、硬くて、重厚感があり、耐久性や耐水性に優れているため、
- 家具
- フローリング
- ワイン樽
- ウィスキー樽
などにも使われる木材です。
オーク材は、虎班(とらふ)模様と言われる木目は、力強く人気があり、伸び縮みや、反りが少なく、害虫にも強いことから、テーブルやタンスなどの長く使える家具に幅広く使用され、人気も高いです。
オーク材とアルダー材の比較
オーク材は、日本のナラ(ミズナラ)などは、高級木材ですが、ホワイトオーク、レッドオークの順で価格は下がっていき、アルダー材とも価格に大差ないものが多いです。
また、頑丈さや耐久性は、オーク材の方が高く、長期間の使用に向いていますので、床材や大物の家具はオーク材、デザイン性のある小物の家具は、アルダー材というふうに組み合わせるといいかもしれません。
オーク材についての記事はこちら↓↓
アルダー材とタモ材は、どう違うの?
👆タモ材テーブル
タモ材とは
タモ材は、モクセイ科・トネリコ属の広葉樹(落葉樹)で、国産の木材として、日本人に親しみのある木の一つです。
タモ材の性質は、オーク材とよく似ていて粘りがあり、非常に強靭なため。。
- テーブル
- タンス
- 様々な家具
- フローリング
- 楽器
- 建築資材
- 車両材
- スポーツ用品
など、幅広い用途で親しまれています。
タモ材の特徴
タモ材の特徴としては、粘りがあり、非常に強靭で折れにくいことと、まっすぐに伸びて大きく育つ為、大きな素材をとることができるので、広い面積を要する家具を製作することが出来ます。
タモ材は、木目が、比較的はっきりと表れて、白く明るい色合いが好まれ、和風から洋風まで幅広く利用されます。
タモ材とアルダー材の比較
アルダー材と比べ、タモ材は、硬くて丈夫なため、加工がしにくく、オーク材のように細かな模様や彫刻にも向かないので、タモ材は、シンプルなデザインの家具に向いています。
そのかわり、タモ材は、広い面積の木材として使える為、大きな一枚板を使ったテーブルなど、インパクトのある家具も製作することが出来ます。
価格は、アルダー材と、同程度でしたが、最近は、値上がり傾向にあります。
タモ材についてに記事はこちら↓↓
アルダー材とビーチ材の違いって?
ビーチ材チェア
ビーチ材とは
ビーチ材とは、ブナ科・ブナ属の広葉樹(落葉樹)で、産地は、ヨーロッパ中西部、北米東部全域、日本のほぼ全域で、生育し、白神山地が、とくに有名なブナもビーチ材の仲間です。
古くから、家具材として使用されてきましたが、硬いのに、曲げに強いという性質がありますので、曲げ木加工を使った椅子の背や脚などに多く使われています。
ビーチ材の特徴
ビーチ材は、硬くて重厚感があり、加工しやすい木材ですが、変色、腐食には弱く、湿度や気温によるゆがみが生じやすいというデメリットもあります。
材質に粘りがある特性から、椅子などの脚材としても幅広く使用されています。
- 内装材
- 床材
- ベニヤ材
- 筆
- ハケの柄
- 木製玩具
- スポーツ用品
- 楽器
などに幅広く使用されます。
ビーチ材とアルダー材の比較
アルダー材と比べてビーチ材は、硬いので、曲げ加工にむいていて、北欧では、昔から家具にも使われてきています。
アルダー材は、柔らかく、機械加工にむいていることから、デザイン性の高い様々な家具に使われています。
アルダー材は、経年変化では、色が赤みがかった茶色になったり、黄みがかった茶色になったりします。
色は、白みがかっていて、明るいですが、派手さが少ないため、様々なテイストの部屋にマッチします。
ビーチ材についての記事はこちら↓↓
アルダー材と他木材の違いについてのまとめ
今回は、アルダー材とウォールナット・オーク材・タモ材・ビーチ材との違いについて紹介しました。
アルダー材と、今回紹介した木材の違いで、共通するのは、アルダー材よりも硬くて重厚感があることです。
価格については、ウォールナット材が少し高価ですが、その他は、だいたいお手頃な価格帯です。
それぞれの木材には、メリット・デメリットがあり。。
- 製造方法
- 塗装方法
- 用途
- 木肌の好み
などもありますので、自分に合った製品を選ぶことで、木のある暖かみを活かした空間をつくってみましょう。
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