アルダー材ってどんな木?産地・使われる家具・特徴など総まとめ
ヨーロッパ・北米エリアを中心に分布している広葉樹を切りだしたアルダー材は、 木肌は木目や節が主張しすぎず、美しいため人気の木材です。
アルダー材は、伐採直後は白っぽい色ですが、時間が経って空気に触れていると淡紅褐色や淡黄色に変化していく特徴があり、経年変化も楽しめます。
木目のキレイさと、木目・節に適度に主張があり、加工のしやすさからも、家具の素材としては相性が良く、ギターやベースなどの楽器に用いられています。
一時は、
- タモ材
- アッシュ材
- オーク材
などの人気により、アルダー材を使用した家具の流通は減っていましたが、 木材不足による価格高騰で、アルダー材に再び注目が集まり、多くの家具に使用されるようになりました。
今回は、そんな魅力あふれるアルダー材の説明と、産地や使われる家具、その特徴などについて紹介したいと思います。
アルダー材ってどんな木?産地など
アルダー材は、カバノキ科・ハンノキ属の広葉樹(落葉樹)で、ヨーロッパでは神聖な木材として、広く親しまれてきました。
産地は。。
- ヨーロッパ
- アラスカ
- カナダ西部
- アメリカ西部
ですが、近年はアルダー人気の影響で、資源が減少傾向にあり、材料の価格が高騰しているため、安価なラバーウッド(ゴムの木)に代用されてきています。
英語では、針葉樹をソフトウッド、広葉樹をハードウッドといいますが、アルダー材は、広葉樹にしては、比較的柔らかい木材で。。
- 加工性
- 塗装性
- 接着性
に優れています。
アルダー材は、乾燥は速くて、安定性も良好ですが、耐水性と保存性は低いです。
心材と辺材の区別は不明瞭で、差はあまりなく、色は淡赤褐色や淡黄色です。
用途としては、無垢材として使用されているほか、集成材(断面が小さい木を固めて木材にしたもの)としても利用されています。
アルダー材は、その加工性の良さや、湿度や気温によるゆがみが少ないことから、人気があり、家具やドア、彫刻用木材として利用されています。
アルダー材は、どんな家具に使われているの?
アルダー材は、無垢の優しい印象を活かして、ナチュラル家具に使われます。
部屋の中心で、経年変化を楽しめるテーブルや、リビングや寝室で活躍するチェストやキャビネット、加工しやすさと肌触りの良さからチェアにも人気です。
アルダー材を使った家具は、デザイン性だけでなく、木の温かみを肌で感じられるのも魅力です。
アルダー材は、どんな特徴があるの?メリット
アルダー材のメリットは次のようなところです。
木目や節が目立たない
木目や節が主張し過ぎないので、見た目は美しく優しい印象を与えてくれます。
柔らかく加工がしやすい
広葉樹にしては、柔らかい木で、機械加工も容易なことから、デザイン性の高い家具が作れます。
経年変化が楽しめる
色は、白みがかっていて明るいですが、経年変化により、色が淡い赤みや黄みを帯びた茶色になっていきます。
派手さが少なく、引き締まったイメージは、様々な場所や用途になじみます。
お手頃な価格
アルダー材は、木材のなかでは、平均的な価格帯なので、おすすめできる木材です。
アルダー材には、どんなデメリットがあるの?
アルダー材のデメリットは次のようなところです。
傷が付きやすい
柔らかいので、加工しやすいメリットはありますが、柔らかい木材は、ぶつけたり物を落としたりすると、傷がついたり、へこんだりしやすいデメリットがあります。
浅い傷は、補修材を塗ることで、修復できます。
深い傷の場合は、サンドペーパーで削ったりして修繕する必要があります。
耐水性が弱い
アルダー材を含めた無垢材は、加工の際に、表面塗装をされますが、若干、水に弱い傾向があります。
アルダー材についてのまとめ
今回は、様々な人気家具に使用されるアルダー材について紹介しました。
アルダー材は。。
- 美しい見た目
- 落ち着きのある経年変化
- 木の温かみを感じる肌触りの良さ
などを楽しめることから、人気の木材です。
加工のしやすさから、デザイン性が高く、スタイリッシュな家具を作れるのも魅力です。
価格もお手頃なので、アルダー材をインテリアに取り入れたい方は、今回の記事を参考にしてみてください。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません