チーク材についての色の変化・経年変化!そして塗装方法などを総まとめ
世界3大銘木に数えられるチーク材は、木目の美しさや耐水性、耐久性に優れた高級材として、人気の高い木材です。
チーク材は、古くから高級な素材として、宮殿や古い寺院など、貴重な建造物や、高級列車、豪華客船、高級家具などに使われ、長い年月を経た今でもその美しさと存在感を感じることができます。
一般的に、物は年月が経つうちに摩耗・腐食・変色などで、性能が劣化し、価値が下がりますが、その逆に、建造物、骨董品(アンティーク)、ヴィンテージのデニム、革製品など、価値が高まる場合があります。
チーク材で作られた製品も、大切に扱うことで、その性能から、年月を経て、熟成され、味が出ることで、世代を超えて愛される製品になります。
そんな魅力あふれるチーク材と、長く付き合う方法について紹介したいと思います。
経年変化ってどういう意味?
その一方で。。
- 古美術品
- アンティーク
- ヴィンテージ
など、経年変化が良い意味で使われる場合もあり、チーク材の製品についても、こちらに当てはまると考えられます。
チーク材の経年変化を教えて?
チーク材の経年変化については、木材(材料)としての経年変化と、製品としての経年変化の2種類あります。
1つずつ説明します。
木材(材料)としての経年変化
チーク材は、硬くて強靭で、耐久性・耐水性に優れ、さらに病害虫に強い性質から。。
- 建築
- 造船
- 橋
- 家具
など多種多様な用途に、古くから使われています。
チーク材は、伐採後、しっかり乾燥させないと、水分を多く含むため、反りや割れが起きやすいので、十分に乾燥させる必要があります。
現在では、伐採後のチーク材を、木材乾燥機などで、短期間で、強制乾燥させて使用している場合もあります。
しかし、自然乾燥によって、乾燥した古木のチーク材と比べると、存在感や重厚感などに物足りなさを感じます。
チークの古材は、古い建造物や船などが解体された際に、高級木材として市場に出回ります。
近年では、チーク材を使用した古い建造物や船などが少なくなっている為に、非常に高価で入手が困難になっています。
製品としての経年変化
乾燥後のチーク材は、収縮率が小さい為、寸法の狂いが少ない加工しやすい木材になります。
例えば。。
- 安定性が大変よい
- 耐久性がよい
- 木目が美しい
- 手触りが良い
などから、現在でもヨーロッパアンティーク家具や、北欧スタイルのヴィンテージの家具などで、チーク材が、よく見受けられます。
チーク材の木目の色は、だんだん濃く変化して、落ち着いた金褐色へと変化していくので、経年変化が楽しめる木材です。
新品のチーク材には、オイル成分による黒い縞模様が出ているものもがありますが、時間が経ってオイルが蒸発していくことで薄くなり、全体が飴色に変化していきます。
チーク材の主な塗装方法は?
チーク材は、材面がワックス状の物質で覆われているので、耐摩耗性が高く、また、天然のオイル成分による耐水性、シロアリなどの耐害虫性が高いため、無塗装でも、品質の劣化が少なく長年使用できます。
チーク材は、本来の木目の美しさや色合いを活かすために、基本的には無塗装ですが、屋外のガーデンやアウトドア用のテーブル、チェアーなど雨風の影響が強い場合、また、色合いを濃くしたり、変色や、傷のついたチーク家具を、当初の色調に復元したい場合はオイルフィニッシュ(※)がよく使われる手法です。
その際は、本来の色合いを損ないにくいチークオイルがおすすめです。
※オイルフィニッシュは、乾性油に、樹脂・着色剤などを加え、表面組織内に浸透させる木製品の仕上げ塗装法です。
面に塗膜を作らず、木材にオイルが浸透し、その後、オイルが堅くなり定着します。
オイルフィニッシュは、一般的に、良く使われる塗装法で、主に、木製家具の仕上げ塗装に使用されます。
チーク材のお手入れ方法ってどうやればいいの?
チーク材も、多くの木材と同じように、日光に当たることで変色します。
チーク材は、屋外での風雨や日光に強いので、特別な表面処理は、必要ありません。
しかし、テーブルなどは、食べ物や飲み物がこぼれた場合はすぐに拭き取らないとシミになるので注意が必要です。
また、表面が傷ついたり、ざらついたりする場合はサンドペーパーで、表面を磨いたうえ、専用のオイルなどで仕上げましょう。
チーク材についての経年変化や塗装方法が、理解できたところで、そもそも、「チーク材ってどんな木なの?」って気になりませんか❓
チーク材についての記事が、もう一つございます。
是非、人気のチーク材ですので、ご一緒にお読みください⇩
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