白樺(しらかば)木材ってどんな木?種類・特徴・使われる家具など総まとめ!
今回は、「白樺木材」について、ご紹介していきます。
白樺(しらかば)の木は、白く美しい木として知られています。
高原や住宅地にもある白樺の木は、花を咲かせ、実を付け、綺麗に黄葉(こうよう)する樹木です。
住宅地にある白樺は、綺麗に紅葉することは難しいですが、高原にある白樺は、黄葉(こうよう)を見ることができます。
木材としては、どんなものに使われているのでしょうか?
今回は、木材としての白樺(しらかば)を種類や特徴、使われる家具などについて、まとめてみました。
最後まで、ご覧ください。
白樺木材ってどんな木?
白樺は、カバノキ科・落葉広葉樹です。
- 産地:北海道、中部以北の本州に分布する
- 樹高:10m〜20m
白樺の産地は、北海道、中部以北に見られますが、特に信州に多く生育しています。
白樺木材は、樹肌の白いカバノキという意味合いから、「白樺」という名前がついたそうです。
そして、千昌夫の代表曲である「北国の春」から、シラカバと呼ばれることが多いのですが、正式名称は、「シラカンバ」と言います。
樹皮と緑のコントラストが美しく、そして、秋の黄葉(こうよう)も美しいことから、庭木としても使用されることが多い樹種です。
また、白樺の木は、明るいイメージを作るため「高原の白い貴公子」と呼ばれています。
自然界の中で育つ白樺の木は、山火事や山崩れなどで、開けた日当たりの良い場所に、真っ直ぐ生え、成長が早く、寿命は短く80年ほどしか生育しないと言われています。
また、白樺の樹液には、ミネラルやアミノ酸などがバランスよく含まれていて、美容効果や薬効があると言われています。
アイヌの人々や、フィンランドなどのユーラシア大陸では春になるとこれを飲む風習があるそうです。
白樺木材ってどんな種類があるの?
白樺の園芸品種には、「ジャクモンティー(ジャコモンティー)」という種類があり、幼木のうちから白くなる品種です。
通常のものよりも、純白に近い幹になります。
また、白樺木材と似ている品種では。。
- ウダイカンバ
家具や建築の内装材としての高級木材として使用され、「真の樺(マカバ)」と呼ばれています。
- ミズメ(アズサ)
ミズメは、木材として使用されていますが、ウダイカンバほどの高級さはありません。
利用価値としてはあり、「マカバ」に対して「雑樺(ザッカバ)」と呼ばれています。
- ダケカンバ
ウダイカンバ・ミズメほど価値はなく、その代わりとして、使用されている木材が、ダケカンバで「代樺(ダイカバ)」と言われます。
- オノオレカンバ
磨くとウダイカンバよりも、光沢のある美しい仕上がりとなり、印鑑、箸、櫛(くし)、しゃもじ、靴ベラ、楽器(マリンバ)などに利用されている。
櫛は、木曽の「お六櫛(くし)」が有名です。
- ヤエガワカンバ
材は、硬く扱いにくいので、流通量は少ないが、稀に、家具、器具、パルプ材に使われる。
別名を「コオノオレ(小斧折)」と呼ばれ、材質が硬いことで知られるオノオレカンバよりも、葉が小さいことに由来する。
このような種類があり、
ウダイカンバ>ミズメ>ダケカンバ
といった価値観になります。
ダケカンバと白樺の木は、とてもよく似ていて、標高の高い場所では入り混じって生えていることがあるので、見分けることは難しい樹種です。
白樺の名前の意味で、白い樹肌のカバノキとありますが、カバノキという木はなく、高山に生えるダケカンバと白樺の総称として使われています。
白樺木材ってどんな特徴があるの?
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白樺木材の心材と辺材の色の境は、ハッキリとしていません。
生えている白樺でも、丸太になっている白樺でも、菌の害を受けやすく、変色していることがあります。
気乾比重に関しては、0.60という数値が知られていますが、もっと軽軟なものが多いでしょう。
気乾比重とは、無垢材を乾燥させた時の重さと同じ体積の水の重さを比較した場合の値のことです。
気乾比重の値が大きいほど、無垢材の重量が重く、小さいほど、軽いといった特徴があります。
また、白樺木材は、耐久性が非常に低い木材で、同じカンバ類であるミズメやマメカンバなどと比較すると、硬さや色などで大きな違いが出てきます。
乾燥の際の狂いは、比較的小さく、曲げに対しては強い耐性があります。
耐朽性・保存性はあまり良くありません。
白樺木材は、見た目の美しさから、木材としての価値よりも、観賞用としての方が有名で、北の高原の風物詩とされています。
白樺木材ってどんな家具に使われているの?
白樺木材は、建築の内装材や家具などに使用されています。
- テーブル
白く綺麗な色合いで、インテリアとして置いておくと、部屋の印象が明るくなります。
- インテリアドライフラワー
こちらは、ドライフラワーを吊るしている枝が白樺の枝です。
白樺木材は、色が白く綺麗なので、ドライフラワーを主役として際立たせ、インテリアとして馴染んでいるので、様々な用途に使えそうですね!
そして、家具やインテリアだけでなく、観葉植物としても人気の白樺の木でーす。
大人しめな色合いと、緑のコントラストが、とっても、癒しになり、リラックスできる空間となります♪
白樺の木は、主張しすぎないところが、また良いですよね!
白樺の白の対照的な色っていうと、「黒」ですよね。
黒い木と言えば、「黒檀(こくたん)」「黒柿(くろがき)」などがあります。
「黒檀(こくたん)」についての記事もあれば、「黒柿(くろがき)」についての記事もあります。
どうぞ、この機会にご一緒にお読みください。
色々な木の特徴を比較しても面白そうですね。
黒檀は、輸入材ですが、三大唐木のひとつです。
三大唐木とは、中国から輸入してきた木材のことです。
是非、黒檀についての記事もございますので、ご一緒にお読みいただき、知識を増やしてくださいませ~⇩
白樺木材についてのまとめ
「白樺木材ってどんな木?種類・特徴・使われる家具など総まとめ!」についてお届けしましたが、いかがでしたか?
白樺の木は、木材として、家具や建築材に使用されていますが、耐久性が低いので素材としての用途よりは、観賞用として人気があります。
白く美しい色合いが、家具やインテリアとして、色々な用途に使用されています。
また、小さな木が多いので、観賞用や庭木などとしても用いられていますね!
お部屋に植物があると、癒しとリラックス効果が生まれるので、普段の疲れを癒すものとして置くのも良いかもしれませんね!
白樺木材は、木材としては、耐久性が低く、変色しやすいという特徴もありますので、使用する場合は、専門の方にしっかりと確認することをお勧めします♪
最後までお読みいただき、ありがとうございました。