ウリン材ってどんな木?種類・特徴・用途などを徹底調査!

2022年2月6日

ウリンの木は、クスノキ科の広葉樹です。

産地は、東南アジアのマレーシア、インドネシアなどで、ハードウッドデッキ材の中でも、特に、重硬かつ、耐久性に優れています。

ですので、ウリン木材は、100年腐らない木とうたわれ、

別名「鉄の木」

とも呼ばれます。

シロアリやフナクイムシなどの害虫にも強く、寸法の安定性も高いので、デッキ材としては、最も人気のある木材です。

ウリン材は、有名なテーマパークや商業・公共施設でも数多く利用され、街で見かけるオシャレなウッドデッキもウリン材が多いのです。

今回は、様々な用途で利用でき、強くて、オシャレで、大人気のウリン材について紹介したいと思います。

Sponsored Link

ウリン木材ってどんな木?

ウリン材は、樹高30m40mまで高くなり、直径は大きいもので100cm前後になる高木です。

幹で枝が無く通直で、根元に根張りや盤根(ばんこん)がなく、木材として使える部分が多い樹木です。

ウリン材の辺材は、薄黄色で、心材は、黄褐色から赤みを帯びた黄褐色に変化し、外気にさらして放置しておくと、赤褐色または、濃褐色になります。

生命力は強いのですが、成長がとても遅く、直径30cmに達するまでに120もかかるといわれます。

Sponsored Link

ウリン木材って種類はあるの?

ウリン木材は、インドネシアでの名称で、マレーシアでは、ビリアン木材と呼ばれています。

現在では、日本に輸入されている木材の大半が、マレーシア産です。

その他の名称は。。

  • ベリアン
  • タブリン
  • タンブリアン
  • タンブシアン
  • サキアン
  • カユベシ
  • バジュジャン
  • レーニョフェロディボルネオ
  • ボルネオアイアンウッド
  • ボルネオ鉄木

などと呼ばれています。

Sponsored Link

ウリン木材ってどんな特徴があるの?

ウリン木材の最大の特徴は。。

  • 強度
  • 耐久性

です。

重く強度のあるウリン材は、構造材にもなり得る強さで、加工は、大変困難です。

切断、ビス打ちなどは、プロの職人さんか、工場での加工に任せるのが適当で、DIYには敷居が高い感じです。

ウリン材は、乾燥は遅いのですが、乾燥後は、反りや曲がりがなく、寸法の安定性も高いです。

ウリン材は、耐久性も抜群で、その理由に、ブドウやワインなどで有名な、ポリフェノールを多量に含むことがあり、シロアリやフナクイムシも寄せ付けず、水のかかるような条件の悪い場所でも、15年~20年持つといわれています。

耐水性に優れ、ボルネオ島では「生涯腐らない木」といわれています。

ただし、最初の数ヶ月は、雨に濡れると、表面のポリフェノールが流れ出ますので、布団や服に付かないように注意が必要です。

周囲に着色したポリフェノールは、台所用洗剤で簡単に洗い落とすことができます。

ウリン材の経年変化については、ポリフェノール太陽光などの作用により、色の深みを増していきます。

赤茶色のウリン材は、より深みのある茶色へと変化し、その後、だんだんと、色褪せてグレーに近づきます。

ウリン木材は、素材の状態でも耐久性が十分なため、特に塗装の必要性もありません。

Sponsored Link

ウリン木材の価格はどれくらい?

現在、日本で使用されているウリン材の大半がマレーシア産の為、 為替の影響により金額が変動しやすいです。

また、価格も以前より上昇し、供給も安定しないことがあります。

ウリン材の一般的な価格は以下の通りです。

12×100×2000mm1,000円前後

12×100×3000mm2,000円前後

12×100×4000mm3,000円前後

20×105×2000mm1,600円前後

20×105×3000mm3,000円前後

20×105×4000mm3,800円前後

30×120×2000mm3,000円前後

30×120×3000mm5,000円前後

30×120×4000mm6,800円前後

参考になさってください。

Sponsored Link

ウリン材は、どんな用途に使われているの?

ウリン材は、その強度、耐久性、耐水性から屋外での使用が中心で、家庭用では。。

  • ウッドデッキ
  • ラティスフェンス
  • プランター
  • 園路
  • テーブル
  • ガーデンシンク
  • ベンチ
  • ガレージデッキ
  • 手摺

など、様々な用途で使用されます。

また、工事関係、公共施設や商用利用においても、屋外構築物、重構造用材、枕木、橋梁材、港湾材、船舶材、、浮桟橋、海水中の杭 、運搬車、電柱類、民芸品、支柱、桶樽、民家の屋根板など多岐に渡ります。

国内の有名な施設の使用例では、ディズニーシーのウッドデッキ、沖縄サンマリーナホテルサンデッキ、横浜ベイサイドマリーナ浮桟橋、松山空港展望台、新中川護岸工事、姫路港・津名港ボードパークの港湾材などがあります。

  • ウリン材 ウッドデッキ

その他に、観葉植物や中国では棺桶としての利用もされています。

同じように、ウッドデッキに使われている木材として、ヒノキがあります。

ヒノキは、ウッドデッキのほか、色々な用途にも使われています。

是非、ヒノキについての記事も一緒にお読みになり、木材についての知識を深めてください⇩

ウリン木材についてのまとめ

今回は、最強のハードウッド材「ウリン木材」について紹介しました。

強度、耐久性、耐水性に加え、寸法の安定性も高く、屋外使用では、人気ナンバーワンの木材です。

最初の数ヶ月だけ樹液の流れだしに気を付ければ、メンテナンスが要らないのも嬉しいところです。

耐用年数は使用環境によりますが、20年以上から、環境が良ければ40年以上でも可能です。

天然木材でのウッドデッキは、自然の癒しの空間を作り出す事が出来ますので、生涯使えるウリン材の経年変化を楽しんではいかがでしょうか。

最後までお読みいただき、有難うございました。

Sponsored Link

木材

Posted by MOhkubo