ヒッコリー木材ってどんな木?特徴・種類・用途などを総まとめ
今回は、ヒッコリー木材についてご紹介していきます。
ヒッコリー木材とは、心材の色が、淡赤褐色の色味をしていて、とても丈夫な木材です。
その丈夫さから、スキー板やドラムのスティックなどに、よく使われています。
ヒッコリーなんて、名前だけ見ると、とても可愛らしい名前ですが、重厚で、硬く、衝撃にも強い木材なんです。
あまり、知られていないヒッコリー木材の特徴、用途などをまとめました。
それでは、「ヒッコリー木材ってどんな木?特徴・種類・用途などを総まとめ」を、最後までご覧ください。
ヒッコリー木材ってどんな木?
ヒッコリー木材は、クルミ科の広葉樹です。
- 別名:ピグナッツヒッコリー ブルームヒッコリー
- 原産地:北米 アメリカ合衆国の北東部に分布
- 樹高:20m〜30m
- 色調:心材は淡黄白色からピンク味を帯びたような色で、辺材は淡い灰色です。
主に、アメリカに分布している木材です。
樹高が20m〜30mにまで成長し、クルミ科に属する硬い木です。
アメリカでは、燻製を作るときの燻煙材(スモークチップ)として、伝統的に使用されています。
【特徴】
|
ヒッコリー木材は、乾燥が早い特徴を持っていますが、乾燥中にねじれが生じることもあり、多少の収縮があります。
そのため、乾燥は慎重に行う必要があります。
しかし、乾燥してしまえば安全性は高く、強度もあり、衝撃にも強い木材なので、とても丈夫であるといえます。
そして、加工はしやすいのですが、木目が波状になっていたり、不揃いであったりする場合は難しくなります。
加工する場合は、ヒッコリー木材は、木肌が粗い樹種なので、道具の刃先を鈍らせてしまう性質があるため、機械での加工には向いていません。
しかし、ヒッコリー木材の仕上がりは、とても綺麗に仕上がり、ツヤ出し剤との相性も抜群なのです。
ヒッコリー木材って種類はあるの?
ヒッコリー木材は、「本ヒッコリー」と「ペカンヒッコリー 」に分かれます。
それぞれの違いについて、ご紹介していきます。
【本ヒッコリー】
本ヒッコリーは、カナダとアメリカの東部にかけて分布、また、メキシコにも生育しています。
色味は、赤みを帯びたような色味をしています。
本ヒッコリーは硬く、比重は0.83です。
【ペカンヒッコリー】
ペカンヒッコリーは、主として、アメリカ南東部からメキシコにかけて分布するものと、東部とカナダ南部に分布するものがあります。
ペカンヒッコリーの色味は、白色から黄白色で、見た目は、本ヒッコリーとよく似ているため、区別がつきにくい木材です。
比重は本ヒッコリーに比べ軽く、0.75とされています。
その他にも様々な種類のヒッコリー があり、その種類は20種類ほどあるとされています。
その一部をご紹介します。
【オーバータヒッコリー 】
ペカンヒッコリー同様に、北アメリカ東部原産のクルミ科の落葉樹です。
オーバータヒッコリーの実は、小さく、殻は、硬い素材になっています。
こちらの実は、食用として食べられています。
和名として「アラハダヒッコリー」と呼ばれています。
【オバリスヒッコリー 】
オバリスヒッコリー も北アメリカ東部原産の落葉中高木です。
こちらも実が付きますが、食用としては適さないものになります。
ヒッコリー木材はどんな用途に使われているの?
ヒッコリー木材は、強度が硬く、衝撃にも強いことから。。
- スキー板
- ドラムのスティック
- 器具の柄
- 体操のバー
などの運動用具などにも、使われています。
- ドラムスティック
- 片手斧
斧の柄の部分に使われている木材が、ヒッコリー材になります。
強靭で弾力のあるヒッコリー材は、工具などの柄の部分にもよく使われています。
- フローリング
床材としても使われているヒッコリー木材は、衝撃にも強いので傷がつきにくく、表面の色合いも黄白色で、辺材の部分が白っぽい灰色に分かれているのが分かります。
部屋のフローリング材として使うと、部屋の雰囲気がとても明るくなり、インテリアもしやすくなるのではないでしょうか。
また、テーブルなどにも使われるヒッコリー木材は、インテリアの主役にもなれる逸材です。
同じクルミ科の広葉樹に、ウオールナット材があります。
厳しい寒さのなかで、時間をかけて成長するために、ヒッコリー材と同じように、とても硬い木として有名です。
そこで、ウオールナット材についての記事もございますので、是非、一緒にお読みいただき、木材についての知識を深めて、もっともっと木材に愛着をもってください⇩
ヒッコリー木材についてのまとめ
「ヒッコリー木材ってどんな木?特徴・種類・用途などを総まとめ」についてお届けしましたが、いかがでしたか?
ヒッコリー木材は、強度が硬く、衝撃にも強い特徴があるため、運動用具として使われることが多くあります。
スキー板や、野球のバッド、また、ドラムのスティックなどにも使われています。
また、フローリング材としても、肌目は粗いですが、仕上がりはとっても美しい仕上がりになりますので、おすすめの木材です。
統一感のない色使いは、味があり、同じ模様がないオリジナルなフローリングになります。
床材を悩んでいる方はぜひ、ヒッコリー材も検討してみてはいかがでしょうか!
最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません