桂木材ってどんな木?特徴・種類・用途などを総まとめ

2022年2月6日

今回は、桂木材についてご紹介していきます。

桂木材は、やや柔らかい材質で、

  • 彫刻材
  • 器具材
  • 囲碁
  • 将棋盤

などに使われている木材です。

桂の木の葉は、ハート型♡をしており、春になると暗紅色の花を咲かせ、夏から秋に葉を彩り、秋になると黄葉します。

夏から秋にかけての葉を採り、お香としても使われているようです。

また、桂の木には雄株と雌株があり、雄株の新芽はキレイな紅色になることも特徴として挙げられます。

そんな桂木材の特徴・種類・用途などをまとめました。

それでは、「桂木材ってどんな木?特徴・種類・用途などを総まとめ」を最後までご覧ください。

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桂木材ってどんな木?

桂の木は、カツラ科・カツラ属の落葉広葉樹です。

  • 別名:香の木(こうのき)
  • 産地:北海道、本州、四国、九州など日本全国に分布。その多くは北海道に自生しています。
  • 樹高:30m
  • 葉の形:直径3~8センチのハート型をしています。

桂の木は、夏から秋にかけて黄葉し、その黄葉した葉からは、甘い香りをただよわせます。

しおれると、キャラメル、綿あめ、醤油せんべいのような匂いがします。

葉が落葉し、その葉を乾燥させて、粉末状にし、お香として使用されていることから「香の木(こうのき)」とも呼ばれています。

また、雄雌異株であり、雄株の新芽は美しい紅色になり、木全体が紅葉して見えることもあります。

桂(カツラ)木材は、木の特性として、湿気を好む樹種なので、公園などに植えられている場合は、水辺にあることが多いそうです。

雄株を「緋桂(ヒカツラ)」、雌株を「青桂(アオカツラ)」と呼びます。

産地は、日本全国に分布していますが、主に北海道に多く生息していますが、近年では生産量が少なくなっているようです。

加工が、しやすいので家具材や、引き出しの側板、洗濯用の張り板などに使われていましたが、生産量が減ってしまったため、需要が追いつかなくなっています。

桂材の代わりとして、安価なもので南洋材が使われていることから、商品名を「ナンヨウカツラ」として使っているそうです。
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桂木材にはどんな種類があるの?

桂の木には、大きく分けて「緋桂(ひかつら)」と「青桂(あおかつら)」の2種類があります。

緋桂

緋桂は、非常に良質な木材とされ、一部の地域でしか自生していません。

木材の心材が、朱紅色をしていて、加工性が非常に良い木材で、彫刻などに使用する場合は、青桂ではなく緋桂を使用しないと、狂いが出てしまいます。

青桂

青桂は、当てが多い木材で、時間が経つにつれて、ねじれていく性質を持っています。

彫刻や建材として利用されていますが、使用する際には注意が必要となります。

実は、料理人の方が好まれるまな板素材としては、朴(ほう)の木・イチョウの木が有名ですが、緋桂(ひかつら)は、そのなかでも、高級品として扱われているのです。

知っていましたか?

そこで、まな板材として有名な朴の木の記事もございますので、是非、一緒にお読みください。

知識が増えることによって、さらに木材に対しての愛着が湧くことでしょう⇩

そして、イチョウの木についての記事もございます。

まな板材として、有名ですが、ほかには、どんな用途で使われているのでしょうか?

こちらも気になりませんか?

イチョウの木については、こちらです。

知識を沢山つけて、木材に対しての愛着を沢山湧かせてください⇩

桂木材の特徴とは?

桂木材は、様々なものに利用されていますが、その特徴はこちらです。

  • 色味:心材はほんのり赤みを帯びた褐色、辺材は黄白色
  • 肌目:細か
  • 比重:0.40〜0.66 やや軽軟
  • 耐久性:低い
  • 加工:容易
  • 材質:やや柔らかい

桂材は、心材と辺材の違いがはっきりとしていることも特徴の一つで、心材は褐色辺材は黄白色をしています。

肌目が細かく、年輪幅が小さく、比重の割には柔らかい材質をしています。

柔らかい材質をしているので、切削などの加工は、容易にすることができ、表面がキレイに仕上がります。

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桂材はどんな用途に使われているの?

かつての用途としては、引き出しの側板や洗濯用の張り板、和裁の裁ち板に使われていて、私たちの生活の中で、とても馴染みのある木材でした。

しかし、最近では、桂材は、生産量が減っていることがあり、引き出しの側板に桂材を使った家具はほとんどないようです。

最近では、囲碁や将棋などの盤や彫刻、器具などに使われていることが多くあります。

  • 将棋盤

 

  • レトロな壁掛けどけい

 

  • 鍋敷き

辺材・心材の色の違いで、個性的な模様となって出てくるので、とってもおしゃれですよね!

桂木材はどれくらい硬いの?

桂材は、針葉樹ほど柔らかくはなく、山桜ほど硬くない。

木材の中では、ちょうど中間くらいの硬さになります。

木材の性質を表す表現として「硬い・柔らかい」などの表現がありますが、針葉樹と広葉樹でも違いがあります。

針葉樹を「ソフトウッド」、広葉樹を「ハードウッド」と呼び、針葉樹は、細胞の密度が低いため、柔らかくなる、広葉樹は密度が高いため、硬くなります。

針葉樹には。。

  • ヒノキ
  • スギ

などの種類があります。

これらの種類は柔らかい木材で、加工もしやすい材質です。

山桜は、硬く粘り気のある木材で、高級家具などにも使われていて、道具の柄の部分としても使われています。

比重としては、桂材は0.40〜0.66、山桜は0.6の違いがあります。

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桂木材についてのまとめ

「桂木材ってどんな木?特徴・種類・用途などを総まとめ」についてお届けしましたが、いかがでしたか?

桂材は、最近では、生産量が少なくなってしまい、あまり見ることがなくなってしまいましたが、かつては、生活用品として身近な木材として使われていました。

また、現在でも使われているものが、将棋や囲碁などの盤や、柔らかい材質を利用して彫刻などにも使われています。

彫刻に使う際にも、割れたりすることなく、素直に削ることができるので、最適な木材として使われているようです。

桂の木の葉からは、甘い香りが周囲を漂わせることでも知られているので、公園などで見かけたら、香りにも意識してみてください。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

 

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木材

Posted by MOhkubo