パイン材ってどんな木?種類・特徴・使われる家具・経年変化など総まとめ!
メープル材やオーク材などと並んで木材としてメジャーな素材であるパイン材は、家具だけでなく、床材や壁材などでも活躍できる木材です。
我が家でもパイン材は、思い出深い木材です。
なぜなら、キッチンのリフォームで、職人さんが収納棚を作ってくれた時に、使われた木材だからです。
ナチュラルで明るい色、かつ安価で今でもお気に入り!
そんなパイン材の魅力を当時あれこれ調べたことも含め、お伝えしていきます。
パイン材って、どんな木?
パイン材は、その木目と香りから。。
- アンティークテイスト
- ナチュラルテイスト
- 北欧テイスト
- カントリーテイスト
の家具の素材として、人気がある木材です。
家具以外にも、柱や梁(はり)、床材などの建材としても多く使われています。
パイン材は、その木目の温かみと色から床材としても多く使われています。
以下の記事では、床材としてのパイン材のメリット・デメリットをご紹介していますので、併せて読んでいただけると、よりいっそうパイン材について、理解が深まるので、愛着がわいてくることでしょう。↓
また、パイン材の価格は、お手頃なものが多く、木材の中では柔らかめなため、加工がしやすく、DIYや木工愛好家に良く使用される木材の一つです。
さらに、パイン材は耐久性のある木のため、使い込むほどに変化します。
我が家の収納棚(パイン材)👆
パイン材の特徴ってどんな特徴があるの?
木目がナチュラル
ナチュラルな親しみやすい木目が特徴のパイン材。
パイン材には「節(ふし)」が入っています。
手触りが心地よい
木肌が柔らかく、熱伝導率が高いので、触った際の肌触りが温かく心地よくフローリングなどにも多く用いられます。
木肌が柔らかい反面傷がつきやすいですが、水分を含ませてあげることで修復することができます。
価格が安い
パイン材の価格は、産地や種類によりますが、他の木材と比較しても比較的安価です。
香りが良い
針葉樹のパイン材は香りが強く、リフレッシュ効果などの森林浴効果をもたらすフィトンチッドを発します。
本来は樹木が自分自身をまもるために発散するものですが、パイン材は。。。
- リフレッシュ
- 消臭
- 脱臭
- 抗菌
- 防虫
など、人体には良い効果をもたらしてくれます。
パイン材ってどんな種類があるの?産地など
- 北米や北欧
- チリ
- ニュージーランド
- 東南アジア
など産地は世界各国におよびます。
育つ環境によって木の性質が異なり、暖かい地域で育ったものや寒く厳しい地域で育ったものなど、それぞれ癖や個性があります。
暖かい地域で育ったものは、軟質で年輪幅が大きく、寒冷な地域で育ったものは、比較的硬質で年輪幅が小さいことが特徴です。
家具に用いられる主要なパイン材をご紹介します。
ノルディックパイン(産地:スカンジナビア半島、フィンランド)
寒冷地で育ったものは、年輪幅が細かく、木肌はキメ細かいです。
材質は比較的硬質で、重量はやや重めです。
パイン材の中では、やや硬質ですが、パイン材は、柔らかい木材ですので、加工はしやすいです。
メルクシパイン(インドネシア、東南アジア)、ニュージーランド
暖かい地域で育ったものは、年輪幅が広いものが多く、木肌は粗めです。
材質は、比較的軟質で、軽いため、加工性は良いですが、耐久性には劣ります。
赤松、欧州赤松(ロシア、シベリア地方、スカンジナビア半島、中国)
比較的寒冷地で育ったものは、年輪幅は細かいものが多く、木肌はきめ細かいです。
材質は、軟質のものから硬質のものまで、重量も軽いものから重いものまで、産地によってまばらです。
パイン材の中では、比較的硬質ですが、その他の木材と比較すると、柔らかめで、加工は比較的しやすいです。
耐水性には優れていますが、ヤニが出やすいため、塗装の際には注意が必要です。
パイン材は、どんな家具に使われているの?
パイン材は主に。。。
- チェスト
- ダイニングテーブル
- オープンシェルフ
- ドレッシングチェスト
といった、表面や側面がよく見える家具に用いられることが多い木材です。
あえて、表面や側面を見せることでパイン材の魅力的な木目が際立つので、置かれた空間にぬくもりと安らぎを与えます。
例えば、無印良品の家具にも、パイン材は数多く使われています。
また、その他の木材を使った家具も、ナチュラル感が強く、パイン材が好きな方には、目が行きやすいものが多いのも魅力ですね。
以下の記事では、無印良品の家具に使われている木材をまとめていますので、あわせてチェックしてみてください~⇩
パイン材には、どんなメリットがあるの?
価格が安い
一般的に無垢材は、原木から切り取ったものを使用するため、量産が難しく、価格が高くなる傾向があります。
加工がしやすい
パイン材は、他の木材と比較すると、比較的柔らかく加工性が高いです。
そのため、メンテナンスがしやすく、またDIYをする方にとっては、材料として選定しやすい木材となっています。
長く使える
パイン材は、材質に粘りがあるため、傷やへこみの修復が、比較的簡単です。
パイン材は、木肌が柔らかいので傷が付きやすいですが、水分を含ませてあげることで、膨れても元に戻すことが出来ます。
また、経年変化とともに、味わいのあるあめ色に変化しますので、使えば使うほどに、愛着が湧きます。
パイン材には、どんなデメリットがあるの?
強度が必要な家具には適さない
パイン材は、特に乾燥や多湿に弱く、膨張や収縮するため、反りや割れが起きやすいという特徴もあり、強度が必要な家具には適していません。
また、表面が柔らかいため、傷がつきやすいという点もあります。
湿度を調整したり、キズやへこみを補修することで長持ちし、味わい深さがでる木材です。
しかし、メンテナンスが手間に感じるという方には、おすすめしづらいかもしれません。
シロアリ被害が起きやすい
シロアリは、柔らかい木材を好みます。
北欧などの寒い地域が原産のパイン材は、被害に遭いやすい傾向があります。
では、シロアリ対策は、どのように行えば良いのでしょうか。
対策方法は大きく3つあります。
シロアリ予防の薬剤を使用する
専用の薬剤を木材の表面に塗布するか、中に流し込みます。
ただし、揮発性のある薬剤を、大量に散布すると、住む人の健康を、害してしまう可能性があります。
使用する際は、目的に合ったものを適切な分量使用しましょう。
木材や段ボールを片付ける
シロアリのエサとなる木材や段ボールは片付けましょう。
腐敗した木材や、段ボールは、シロアリをおびき寄せ、エサとなり、また巣にもなってしまいます。
庭などに放置されている場合も、巣ができてしまうと、家に侵入する恐れがあります。
床下に湿気をためない
シロアリは、暗く湿気のある場所を好みます。
そのため、日頃から床下の掃除を行い、風通しを良くして、湿気がたまらないようにしましょう。
パイン材は、ホームセンターにもよく、置かれているので、DIYをする方は、よくご存じの方もいらっしゃると、思いますが、なかでも、「ラジアータパイン」と言って、ニュージーランドやチリから日本に輸入されてきている木材があります。
そんな、同じパイン材でも、特に日本に多く輸入されているのが、チリ産のラジアータパインです。
その「ラジアータパイン」の記事がこちらです。
是非、この機会にご一緒にお読みください⇩
パイン材についてのまとめ
パイン材は、様々な魅力がありつつも、簡単に手に入り、加工もしやすい木材です。
長持ちさせるためには、多少のメンテナンスが必要ですが、そういったところも含めて、使えば使うほど、愛着が湧いてくるかと思います。
ぜひ、パイン材の家具を、お家に置いてみたり、パイン材を使ったDIYに、チャレンジしてみてくださいね♪♬♪
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