イタヤ材ってどんな木?種類・特徴・どんなものに使われているの?総まとめ

2022年5月8日

イタヤ材は、あまり聞き慣れない木材ですね。

イタヤカエデという木から取れる木材で、庭や公園などに、植えられている木で、観賞用としても多い樹種です。

秋には、紅葉もしますが、もみじのように、キレイには紅葉しない樹種だそうです。

そして、観賞用だけではなく、木材としても、たくさんのものに使われています。

  • 家具
  • 器具
  • 楽器

などに使われるイタヤ材ですが、その種類や特徴はどんなものがあるのか?

そのイタヤ材の種類・特徴などについて調べてみました。

それでは、「イタヤ材ってどんな木?種類・特徴・どんなものに使われているの?総まとめ」を最後までお読みください。

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イタヤ材ってどんな木?

  • 樹種名:イタヤカエデ(板屋楓)
  • 分類:カエデ科・カエデ属 落葉広葉樹
  • 産地:北海道 本州 四国 九州に自生 南千島 樺太 朝鮮半島 中国大陸にも自生している

雨宿りができるくらいに葉が広がり、板でふいた屋根のようなので「板屋楓」という名前がついたそうです。

春には、葉がつく前に、黄緑色の小さな花を、枝先にたくさんつけるので、霞がかったように見えます。

また、春の展葉期には、赤味がかった葉をつける特徴があります。

しかし、木によって、色づき具合が違うので、すべて、キレイに赤味がかるわけではないようです。

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イタヤ材って種類はあるの?

イタヤカエデには、たくさんの種類があり、全てを総称して「イタヤカエデ」と呼びます。

イタヤカエデの種類産地をご紹介します。

オニイタヤ

日本全国、朝鮮に分布しています。

ミヤマオニイタヤ

日本全国、朝鮮に分布しています。

エゾイタヤ

北海道に分布しています。

オオエゾイタヤ

北海道に分布しています。

エンコウカエデ アサヒカエデ

本州、四国に分布しています。

ケエンコウカエデ

本州、四国に分布しています。

ウラゲエンコウカエデ

東北南部〜九州に渡って、広く分布しています。

ケウラゲエンコウカエデ

東北南部〜九州に渡って、広く分布しています。

タイシャクイタヤ

広島県に分布しています。

ウラジロイタヤ

本州北部の日本海側に分布しています。

アカイタヤ

北海道、千島、北本州に分布しています。

イトマキイタヤ

本州中部に分布しています。

 

全てを総称すると、日本全域に分布していることがわかります。

もしかしたら、近くの公園に、イタヤカエデが植えてあるかもしれませんね!

葉っぱに特徴があるので、是非、探してみてください!

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イタヤ材にはどんな特徴があるの?

  • 強度がある
  • 粘りがある
  • 曲げても割れにくい
  • 細かい切削加工が難しい

イタヤ材は、粘り気があり、強度は強い木材です。

イタヤ材は、曲げたりしても割れにくいので、頑丈ではありますが、細かく切ったり、削ったりなどの作業は難しいのが、特徴としてあげられます。

イタヤ材の見た目は、表面の光沢がありとてもキレイで、淡いピンクのような白色をしています。

 

木材業界や家具業界では、国産のカエデは、カエデ材、イタヤカエデ材と呼ばれているそうです。

イタヤカエデ材は、植物学的には、カエデ科イタヤという名前になります。

木材名は、イタヤの名前でとおしています。

カエデには、200種類以上の種類があり、イタヤカエデと黒皮イタヤが木材として、有用な種類で、ほとんど、同じ地域に分布しています。

カエデ材は、ムクロジ科・カエデ属になりますが、イタヤ材と同じ落葉広葉樹です。

そこで、カエデ材について書いている記事もございます。

カエデ材が、どんな家具に使われているかなども、書いてございますので、イタヤ材との違いなども比較しみても面白いと思いますよ~⇩

イタヤ材はどんなものに使われているの?用途など

イタヤ材は、様々な用途で使われています。

イタヤ材は、表面が、淡い赤みを帯びた白色で、とても美しく、粘り気のある材質は、加工の幅が広く、評判の良い木材です。

  • フローリング
  • 家具

など、色合いがとても美しく、フローリングや装飾材としても人気があります。

もともと明るい色なので、和室・洋室両方に合わせやすいことも特徴の一つです。

また、強度もしっかりとしているので、床材、家具に使われる場合はとても頑丈なものになります。

ハンマーや杵にも使われています。

 

また、加工のしやすさと強度があることから、その特徴を利用して。。

  • 楽器
  • 器具
  • 運動器具(スキー板、野球のバットなど)

にも利用されています。

楽器は、ピアノの鍵盤、バイオリンやギターなどの弦楽器の側面と、裏側に素材として利用されています。

また、運動会などで使われている障害物バーイタヤ材でできています。

 

そして、丈夫なイタヤ材は、食器にも使われています。

傷がつきにくく、毎日使っても、問題なく使用することができます。

更に、イタヤ材は。。

  • カゴ
  • バック
  • コケシ

などの工芸品としても、沢山、利用されています。

イタヤ細工と呼ばれる、秋田中心の、東北に伝わる技術で作られていて、薄く裂いて、加工した木材で編んだカゴや、おにぎりケースなどがあります。

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イタヤ材についてのまとめ

「イタヤ材ってどんな木?種類・特徴・どんなものに使われているの?総まとめ」についてお届けしましたが、いかがでしたか?

イタヤ材は、名前自体は聞き慣れなくても、私たちの生活の中で、身近なものに使われています。

スキー板や、野球のバットの素材と、ピアノの鍵盤やギターなどの素材が、同じものでできていたことには驚きましたね!

頑丈で、加工がしやすい木材なので、長く愛用していけるものとして使う木材としては、評判が高く、人気の木材となっています。

また、木製の食器にも使われているので、もしかしたら、今、お使いの物も、イタヤ材でできているかもしれませんね!

見た目の色合いが、ほんのり赤みがかった白色でとても綺麗な色合いをしているので、フローリングなどに使うと部屋の印象も明るくなります。

また、家具にもたくさん使われている素材なので、お部屋のインテリアに、加えてみてはいかがでしょうか!

家具や食器などをみに行く時は、素材も気にしてみると、知っている素材が使われているかもしれません。

最後まで、お読みいただき、ありがとうございました。

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木材

Posted by MOhkubo