パイン材の塗装を特集します!色・艶・模様などいろんな視点で見ていこう
パイン材の塗装方法。。。
木目がナチュラルで、手触りがよく、香りも良いなど、パイン材の魅力を沢山知ったけれど、いざ、使おうと思ったときに新しい疑問が生まれます。
- パイン材にはどんな塗装が適しているのか
- 用途にあった塗装はどれなのか
といったことです。
この記事では、パイン材の魅力を引き出せる塗装方法についてまとめました。
パイン材の主な塗装方法は?
ウレタン塗装
合成樹脂の一種でポピュラーな塗装方法です。
耐久性が求められるテーブルの天板などに使われています。
そのため、ラッカー塗装や、オイル仕上げと比べて、傷や汚れがつきにくく経年劣化しにくいことが特徴となっています。
熱や水にも比較的強いです。
その反面ツヤツヤした光沢感が出るため、木の質感や素材感を感じにくくなる。。というデメリットもあります。
お手入れがあまり必要ないため、多くのテーブルなどに用いられています。
ラッカー塗装
ウレタン樹脂塗装と比べて、塗膜が薄いため、木の質感を残したいまま傷や汚れをつきにくくしたい場合に使われます。
表面がなめらかで、やわらかい光沢を放ちます。
しかし、ウレタン樹脂塗装と比較すると、熱や水分に強くないため、水ジミができやすい塗装です。
テーブルの場合は、ランチョンマットやコースターの使用をおすすめします。
また、日光に弱く変色の原因になるため、直射日光が当たる場所への設置は避けた方が良いです。
水性ステイン + ワックス塗装
水性ステインは染料のようなもので、木の繊維にしみこんで色を付けます。塗面に塗膜を作りませんので、木の呼吸をさまたげず、木ほんらいの風合いを損ないません。
そこで上塗りにワックスをぬり(通常、蜜蝋ワックスが上塗りされます)、油分を補充してやることによりつやがでます。
塗面にはワックスの塗膜ができ、撥水効果もありますが、水、熱や傷には弱いです。 取り扱いは、比較的簡単です。
オイル塗装
簡単には油性のステイン(オイルステイン)です。染料にワックス成分も含まれており、内側から木を保護します。
ステイン剤とは、木材の柄(木目)を消すことなく塗装できるのが、特徴です。
このことにより、ハケ筋などが目立ちにくく、DIY初心者や塗装がはじめての人にもおすすめの塗料です。
一枚板の座卓やパイン家具など、木ほんらいの良さを出したいときに使われます。自然の植物油をベースに作られた無公害塗料です。
木の呼吸をさまたげませんので、木が自然の風合いをたもち続けます。
これが温かみを感じる大切な要因です。
ワックス成分が含まれた塗料ですので、撥水効果もありますが、塗面に塗膜を作りませんので、水、熱や傷には弱いです。
艶(つや)は、ほとんどありませんが、使用していくと共に自然な艶が出てきます。
修理は他の塗装方法と比べ簡単です。
水性塗料で塗装
一般に手に入りやすく、あらゆる木製品に使用されます。
刷毛(ハケ)塗りが一般的ですので、刷毛跡がすこし残り、塗り方にもよりますが、木目も見えなくなります。
他の塗膜を作る塗装方法に比べ、塗膜が剥がれやすい特徴があります。
しかし、アンティーク風の塗装の剥がれた風合いを出すときには便利です。
塗装ごとに違うお手入れの方法って?
パイン材の家具は、塗装方法によって、お手入れ方法が違います。
塗装をする際にも、塗装されたものを購入する際にも、適したお手入れ方法を確認しましょう。
ウレタン塗装、ラッカー塗装
日頃のお手入れは、乾拭きや固く絞ったふきんで拭いて、最後は水分を残さないようにしましょう。
汚れてしまった場合は、すぐにふき取るように心掛けてください。
この際に、ワックスや化学ぞうきんは、使用不可です。
水分やアルコールは塗装面に変形や変色を起こすことがあります。
ついてしまった場合はすぐに拭き取りましょう。
オイル仕上げ、ワックス塗装
オイルやワックスなどの自然素材の塗装を施してある家具は、パイン材の特性を生かせます。ただ、塗膜が薄いため、水気には弱いです。
以下のことに注意しましょう。
- 普段は、綿100%の柔らかい布を使って乾拭きする。
- テーブルなどは硬く絞った雑巾で水拭きする。
- 水分は残さないようする。
表面に膜がないため、傷ができてしまった場合は、サンドペーパーでやすりがけをします。
そのあと、削った部分にメンテナンスオイル(ワックス)を塗ってあげると元に戻ります。
また、パイン材は柔らかいので、へこみができますが、自然素材の塗装であれば、少し水を含ませたタオルを置いて、上からアイロンをかけると、膨れてもとに戻すことができます。
パイン材の家具に適した塗装方法のまとめ
パイン材の良さは。。。
-
-
- 経年劣化と木目
- 肌触り
- 香り
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短期的にみれば、ウレタン塗装やラッカー塗装で、表面に塗膜を張って仕上げることで強度や耐水性を得ることはできます。
ただ、木材が本来持っている良さや特徴は失われてしまいます。
長期的にみれば、大切に使われる家具であれば、手間はかかりますが、オイル仕上げやワックス塗装をおすすめします。
用途、予算、使用期間など、ご自身の状況に合わせて適した塗装方法をお選びください。
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