桜とはどんな木?種類・特徴・原産地などを総まとめ
桜の種類や特徴などを知っている人は、少ないかもしれませんね。
そして、桜は、キレイだけではなく、桜材としていろいろな家具や床としても使われています。
桜材としての、特徴やメリットやデメリットなどを、ご紹介していきます。
これから、リフォームや家具を購入する方は、ぜひ、参考にしてみてください。
それでは、「桜とはどんな木?種類・特徴・原産地などを総まとめ」について、お届けしていきますので、最後までお読みください。
桜ってどんな木?何科?
桜とは。。。
- 科名:バラ科
- 属名:サクラ属サクラ亜属
- 分類:落葉広葉樹
桜は、日本を代表する花の一つで、たくさんの種類や品種があります。
たくさんある桜の中で、桜といえば「染井吉野(ソメイヨシノ)」が有名です!
桜の種類ってどれくらいあるの?
桜の原種は10種類確認されているそうです。
現在では、人の手によって何度も育種交配が行われ、100種類以上の桜が流通しています。
その野生種と言われるのは9種類でしたが、2018年になって発見された「クマノザクラ」を入れて10種類に増えました。
その9種類目が発見されたのは、今から100年以上前のことで、新しく発見されることはないと思われていたところ、10種類目の野生種が発見されたそうです。
その野生種をご紹介していきます。
江戸彼岸
- 樹高:約15m〜25m
- 葉の形:楕円形で5cm〜10cmほど
- 花:薄紅色〜白色・5枚の花弁
- 開花時期:3月中旬
名前の通り、春の彼岸頃に花を咲かせ、桜の中では長寿であり、
- 樹齢2000年を超えると言われる神代桜(ジンダイザクラ)
- 樹齢1500年を超える淡墨桜(ウスズミザクラ)
の種となっています。
花が多く咲く特徴も持っており、ソメイヨシノの片親としても知られているそうです。
大島桜
- 樹高:15m
- 葉の形:先が尖った倒卵型または楕円形で互生・5cm〜10cm
- 花:白色・花びらは5枚・淡い芳香
- 開花時期:4月上旬
多くの品種を生み出した桜であり、ソメイヨシノや河津桜(カワヅザクラ)の片親だそうです。
1952年に特別天然記念物に指定されています。
山桜
- 樹高:20m
- 花:5枚の花びら・一般的には白色、淡紅色
- 開花時期:3月〜4月頃
日本の野生の桜の代表的な桜です。
この山桜を原種として、品種改良された種は多くあります。
山桜は、木材としても使われている品種です。
豆桜
- 樹高:小さめ 大きいもので10mほど
- 花:5枚の花びら・小さめ・白色から薄紅色
- 開花時期:3月下旬〜5月上旬
富士山近辺や箱根近辺に生育しており、フジザクラやハコネザクラとも呼びます。
もともと、樹高が大きくならず、花も小さめです。
フユザクラの片親になります。
大山桜
- 樹高:7m〜15m
- 花:直径3〜4.5cm・淡紅色
- 開花時期:4月下旬
ソメイヨシノなどの種と比べると、しっかりとした色味がつき、大山桜の樹高は、高いものは20mにまで育つそうです。
夏になると、黒紫色の実をつけ、鳥が餌としてよく食べているそうです。
人間には、小さく目立たないので、、食用にはなっていません。
寒緋桜(カンヒザクラ)
- 樹高:5m
- 花:釣鐘状の形が特徴・白から濃い桃色まで様々な色合い
- 開花時期:1月〜2月上旬
寒緋桜は、秋になると葉が紅葉し、沖縄によく生育している桜です。
早咲きで有名な河津桜の片親になっています。
丁字桜(チョウジザクラ)
- 樹高:7m前後
- 花:5枚の花びら・白からやや薄紅色
- 開花時期:3月下旬〜4月下旬
花が180度近くまで、平たく咲き、萼筒(がくとう)も長く、横から見ると丁字のように見えることから「丁字桜」の名前がついたそうです。
※萼筒(がくとう)とは、萼(がく)が、合着して筒状になったものを萼筒(がくとう)という。
花は下向きに咲くことが多く、全体的に小さめです。
太平洋側に多く見られ。九州でも見ることができます。
霞桜(カスミザクラ)
- 樹高:20m
- 葉:倒卵状楕円形・先は鋭鄧尖頭
- 花:白色
- 開花時期:4〜5月
産地に多く生育し、山桜より白味が強い花が咲き、山脈に満開の桜が広がると、霞がかったように見えることから「霞桜」という名前がついたそうです。
深山桜(ミヤマザクラ)
- 樹高:5m〜15m
- 葉:互生・葉身の長さ4〜8cm
- 花:白色
- 開花時期:5〜6月
別名「シロザクラ」と呼ばれ、北海道、本州、四国、九州の山地帯上部に生育しています。
「深山に生える桜」ということで「深山桜」という名がついたそうです。
クマノザクラ
- 樹高:15m 単木だと8mほど
- 花:白〜淡紅色
- 開花時期:2月中旬〜3月中旬ごろ
2018年3月頃に紀伊半島で発見された桜です。
クマノザクラは葉が開くよりも先に花が咲き、比較的暑さに強い桜です。
今まで発見されなかった理由は、あまりにも短かすぎて、未発見の桜であることに気づかなかったそうです。
引用:https://www.jp-akatsuka.co.jp/kumanoensis/index.html
桜材の特徴って?
桜といえば、馴染みがあるものは「ソメイヨシノ」があると思いますが、ソメイヨシノは育ちが早く、幹の中に空洞ができることから、木材としては、あまり使われてきませんでした。
ソメイヨシノに対して、ヤマザクラの木は、加工がしやすく緻密で狂いがないことから、古くから。。
- 家具
- 建材
- 楽器
など、多くのものに使われてきました。
木肌が淡いピンクいろで、滑らかな手触りで、上品な感じがとても人気の木材です。
また、耐久性も高く、重厚な木材で高級家具などにも使われています。
カバ材やミズメ材のことを「サクラ材」と呼びますが、こちらは、桜の木ではなく、桜と同じような風合いで似ていることからサクラ材と呼びます。
お店に出ている商品でも「サクラ材」と書かれているので、桜なのかカバザクラなのか確認することをお勧めします。
桜材のメリット・デメリットとは?
山桜の材質から、反りや狂いなどが少なく、強度も粘りがあって、強い木材です。
また、耐久性も高く、虫などの害にも強いので、保存性も高い材質となっています。
その特性から、木管楽器、ピアノ、オルガンなどの外装として利用、そして仏壇の材料としても使われています。
加工性が高く、磨くとツヤのある光沢感が出るので、桃色の綺麗な色合いを出し、家具材としても非常に人気の高い木材です。
デメリットとして、乾燥させる時に割れやすくなっていますが、乾燥させてしまえば、強度のある木材として使うことができます。
また、山桜材は現在では人気が高いことから良材の入手が困難になっているそうです。
桜材とチェリー材の違いって?
山桜材は、国産の木材で、チェリー材は、北米産での違いや木目の違いがあります。
山桜材 | チェリー材 |
桜材についてのまとめ
「桜とはどんな木?種類・特徴・原産地などを総まとめ」についてお届けしてきましたが、いかがでしたか?
桜材は、私たちがよく知っているソメイヨシノではなく山桜を使用しています。
そして、桜の種類が、100種類以上のある中で、野生種は、10種類しかないことに驚きましたね。
最近になって見つかった野生種の「クマノザクラ」は現物を見てみたいですよね!
桜材は、優しい印象の木材で、人気が高いことから、良材が手に入りにくいということなので、ホームセンターなどで「サクラ材」と書かれた商品を見つけても、「カバザクラ」かもしれないので、お店の人に確認してみてください!
最後まで、お読みいただき、ありがとうございました。
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