ウェンジ木材ってどんな木?種類・特徴・使われる家具・経年変化を総まとめ

2022年4月20日

日本に輸入された木材の中でも、特に価値が高かった3種類の木を唐木三大銘木と言います。

唐木三大銘木といえば

  • シタン
  • コクタン
  • タガヤサン

の3つの木を指します。

日本では、古くから珍重されてきました。

どの木材も世界的に大変人気が高く、商業的にも、違法伐採が後を絶ちません。
どれも素晴らしい木材で、それだけ絶滅にも近いという側面を持っています。

鉄刀木と書いて、タガヤサンと読みます。
タガヤサンも非常に人気が高い木材で、絶滅が危惧されています。

歴史的に、タガヤサンの代用材として用いられてきた木材が、今回取り上げるウェンジという木材なのです。

Sponsored Link

ウェンジ木材ってどんな木?

アフリカ産の高級木材です。

当初は、ムラサキタガヤサンと呼ばれ、東南アジア産の本タガヤサンの代用でしたが、今では、本タガヤサンより有名になりました。

コンゴ民主共和国産のものが最上です。

標高が18m、胸高直径が0.6mはどの大きさに成長する木です。

ウェンジ木材は、もともと、鉄刀木(タガヤサン)の代用材として、安く取引された事から歴史がスタートしました。

特に、アフリカの木材は、あまり知られておらず、また、産出国の国力なども含めれば、買い叩かれるのも仕方が無かったようです。

このように、木材の善し悪しは別にして、どうしてもアフリカの木材は、安くなってしまう傾向があるのです。

現在でこそ、木材の性質や表情などと、価格との釣り合いが取れてきていますが、それでもアフリカ材は、下に見られる事が多いでしょう。

しかし、ウェンジ木材は、鉄刀木(タガヤサン)の代用材として、用いられてきた歴史を跳ねのける程の力を持っていました。

重厚かつ特徴的な黒褐色と、その美しい木目によって、万人に対して魅力を伝える事に成功した木材の一つなのです。

Sponsored Link

ウェンジの木って種類はあるの?


……ムラサキタガヤの木

ウェンジ木材は、マメ科・ミレシア属の木材のうち、アフリカに生息している物をウェンジと呼びます。

一方、アジアに生息しているミレシア属はムラサキタガヤサンと呼びます。

どちらも同じミレシア属ではありますが、別の種類の木材になります。

ウェンジ木材が、黒褐色から黒色の色合いであるのに対して、ムラサキタガヤサンは、濃い紫色に近い色合いなので、見た目も異なります。

Sponsored Link

ウェンジの木材の特徴とは?

水との重さを比べた数値である気乾比重が約0.83~1.00と、木材としては、比較的、重く堅い部類に入ります。

辺材は、白色、心材は、淡い黄褐色の地色に、黒褐色の縞模様があります。

木理は、やや交錯し、肌目も粗く、リップルマークがあります。

リップルマークとは、板面に現れるさざ波のような繊細な模様を言います。

アフリカ原産の木材は、高い価格が付きにくく、ウェンジ木材も、古くは、比較的安価で取引されていました。

しかし、ウェンジ木材は、鉄刀木(タガヤサン)の代用材として用いられるようになって、更に、知名度が上がるにつれて、木材としての価値が再確認された経緯があります。

その結果、鉄刀木(タガヤサン)の代用材としてのウェンジ材ではなく、銘木としてのウェンジ材という地位を確立したと、考える事が出来るのです。

黒い色の黒檀(コクタン)とも異なった色なので、シックな木調を好む方からは絶大な人気を誇る木材の一つです。

Sponsored Link

ウェンジ木材はどんな家具に使われているの?

ウェンジ木材は、その堅さと落ち着いた暗い色合いから、高級な一枚板として取引されます。

他の銘木類に比べると、価格は落ちますが、それでも一般的に流通する木材と比べた場合は、数十倍程度の価格帯になるでしょう。

堅さと重さを兼ね備えている事もあり、一枚板を利用したテーブルは非常に人気があります。

ただし、通常の工房では扱う事があまりなく、特注品として作られる事がある家具です。

当然、その価格も高くなってきます。

予算の目安としては、食卓程度の大きさのテーブルであれば、50万~100万円ほどを見ておくと妥当かもしれません。

また、近年では、ギター材としての人気が高まっています。

音の響きが良い事から、ボディ材として利用される事もありますし、指板として利用される事もあります。

見た目も黒味を帯びたシックな外見で、ウェンジ材を使ったギターは高級ギターでの認識があります。

同じく、黒系統のブラジリアンローズウッドよりも、価格は落ちますが、将来的には、ウェンジ木材も、取引が、厳しく制限される可能性もあり、今後の推移を見守るべきでしょう。

Sponsored Link

ウェンジ木材の経年変化を教えて?

ウェンジ木材は、堅い部類の木材で、更に暗い色合いが特徴です。

そのため、敢えて着色や塗装を施す事はあまりなく、無垢の味わいを活かした仕上げをする事が多い木材となります。

もちろん、ワックスコーティングなどを施す事もありますが、無垢材を油のみでメンテナンスする愛好家も多いでしょう。

ウェンジ木材は、黒さが特徴の木材ですので、経年変化で、大きな色合いの変化は見られません。

むしろ、美しい光沢と、落ち着いた色味が増すと考えてください。

耐朽性や耐水性は、問題なく、安定している木材ですので、日常生活の環境下でも、劣化は、あまり、気にしなくても大丈夫だと思います。

ウェンジ材は、油を使用したメンテナンスを続けることによって、その美しさは、更に、増していく事も間違いありません。

無垢材で、経年変化やメンテナンスを楽しみたい場合には、手間はかかると思いますが、その分だけ、美しくなる事も請け合いの木材です。

同じような黒くて、重厚な木材として、黒檀(こくたん)があります。

あわせてお読みいただくと、黒い色をした木材の特徴や使われている家具などもわかり、黒い木材にも愛着が湧くことと思います。

是非、一緒にお読みいただくことをお勧めします⇩

また、同じように、黒い木として、有名なのが、「黒柿材」がございます。

黒柿(くろかき)もいろいろなものに、使われています。

そこで、黒柿についての記事もございます。

是非、この機会にご一緒に、お読みいただき、黒い木についても知識を広めてください~⇩

ウェンジ材についてのまとめ

まずは、鉄刀木(タガヤサン)の代用材として始まった、ウェンジ材の歴史ですが、ヨーロッパの家具職人たちが、最初に目を付けたと言われます。

その黒く沈んだ色調と、特徴的な木目の美しさのウェンジ材は、確かに代用材として用いられるレベルではありません。

事実、ウェンジ木材は、その単体にて、知名度が非常に高くなってきました。

それだけ人気が高まったために、ウェンジ材は、近年では過剰な伐採が大問題になっています。

美しいからといって、伐採が進んでしまえば、それだけ資源は減ってしまう事を忘れないようにしましょう。

世界的に評価の高いウェンジ木材です。

もしも、店舗などで見かける事があったなら、ぜひ、その重厚さと落ち着いた色合いを体感してみてください。

Sponsored Link

木材

Posted by MOhkubo