竹材の強度ってどれくらい?竹材の強度について徹底調査!!
竹は、しなやかな素材として。。
- 家具
- 道具
- 農具
などに使われています。
「しなやかさ」とは、大きく曲げても折れない強靭性と、曲げた力を離すと、元に戻る弾力性を兼ね備えた素材のことを指します。
別記事でもご紹介したように、竹そのものを素材としても、竹炭としても、様々な性質・特徴があり古くから使われている材料です。
竹で作られた家具や、雑貨って本当に素敵ですよね!
風情があって、経年変化も楽しめる素材ですので長く一生ものとして使えるものです!
長く使うのであれば、その強度がどれくらいなのか知っておきたいところですね。
そこで、こちらの記事では、竹材の強度ってどれくらい?竹材の強度について徹底調査!!についてお届けしていきますので、最後まで、ぜひ、お読みください。
竹の強度ってどれくらい?
竹材は、古くから建造物に使われていて、長い年月、竹の機能を維持できることは実証されているそうです。
激しい環境の中でも耐久性は実証済み!!
竹の強度を実証されている例として・・・
- 鉄筋の代わりに竹を使用した竹筋(ちくきん)コンクリート
- お寺・神社などの屋根板を止める竹くぎ
- 湾港に使われる竹杭
竹は、建造物だけでなく、コンクリート代わりや釘としても使われていました。
竹筋コンクリートとは
鉄筋の代わりに、竹を骨組みに使用したコンクリートです。
その歴史は、第二次世界大戦まで遡り、当時、鉄は戦略物資として軍に回されたため、民間や公共の事業において鉄不足となりました。
鉄筋の代わりとして、木筋の使用を考案されましたが、強度・コストが鉄よりも劣るため、戦前からいくつかの研究事例で進められていた竹筋によるコンクリートが注目されたようです!
引用:https://kakutaxi.com/7305-2/
宮原線の鉄道橋として使われていた幸野川橋梁は、現存する竹筋コンクリートとしては珍しいものだそうです。
竹くぎ
竹くぎは、一番、身近にある素材で、かつ加工がしやすく、強度があるために、使われるようになったそうです。
材木にも貫通してしまうほどの強度があり、鉄と違って腐敗が少なく、経年による劣化もほとんどないことが特徴です。
以前は、屋根職人が、一つ一つ手作りで作っていて、日本全国の重要文化財にも使われているそうですが、現在は、職人が少なく、数が間に合っていないそうです。
引用:https://www.amazon.co.jp/ノーブランド品-茶道具-茶事-竹釘-水屋釘/dp/B085ZMB8T4
これらを見るだけでも、竹の強度がどれくらい強いものなのかがわかりますね!
鉄の代わりに使われるほどの強度があり、腐敗も少なく、環境にも良いなんて、すごいの一言ですが、やはり職人さんの減少は、頭を悩ませるものがありますね。
強度に注目した際にどんな竹材を使えば良いの?
竹は、種類がたくさんあり、用途によって使う竹も異なります。
用途別に竹の種類をご紹介していきます。
淡竹(はちく)
中国原産の竹の一種で、耐寒性があり、繊維が細く割れやすいことから、
- 茶筅(ちゃせん)
- 提灯(ちょうちん)
- 傘の骨
などに使われてきました。
竹の皮は、草履や包装用に使われるようです。
真竹(まだけ)
しなりがあり、日本の竹の中では。。
- 竹製品
- 竹細工
- 竹工芸
などで多く使われています。
真竹は、色合いもキレイで、正月飾りや青竹酒器などにも使われていますが、多くは油抜きをして竹籠、竹細工に使われることが多いです。
孟宗竹(もうそうちく)
孟宗竹(もうそうちく)は、原産は中国ですが、江戸時代から日本に入ってきて、今では、日本全国に生育されています。
江戸時代当時から、
- 竹細工
- 建築資材
- 農材
- 魚材
など、生活の上で欠かせない竹材となっています。
孟宗竹(もうそうちく)が、一番メジャーだといえる竹だと思いますが、家具や竹細工に使用するときは、孟宗竹、真竹が強度などには適しているかもしれません!
竹細工についての詳しい記事はこちら↓
竹材の強度をさらに上げる方法は?
竹材の強度を上げていくには、油抜きをすることをおすすめします!
油抜きの仕方
油抜きの方法は、熱湯に竹を入れて煮込んで油分を取る湿式方法と、竹を直接火で炙り、油をにじみ出させる乾式方法の2種類があります。
湿式方法
水を沸騰させ、少量の苛性ソーダを入れます。
沸騰している水の中に竹を入れ、20分ほど煮込んでいきます。
その時にアクが出たら、取り除きます。
もみがらとおがくずで、油をキレイに落とし、水分を拭き取ったら完成です!
乾式方法
竹をキレイに拭き取り、火で満遍なく、均等にあぶります。その時には、火加減に注意しましょう。
火から離したら、すぐに布で抜き取ります。
油抜きした竹をさらに天日干しで1ヶ月ほど干すことでさらに強度が増します。
竹材のメリットって何?
竹材を使うにあたりメリットはこちらです↓
頑丈で丈夫!
柔軟性があり、硬くて丈夫なことが、何よりのメリットです。
また、物差しでも使われていたように、長さに対してmm単位での狂いがなく正確に計測することができます。
環境・身体に優しい
- 抗菌
- 殺菌
- 脱臭効果
があり、家具や建築資材だけでなく、食品などにも使われています。
また、竹は、、成長が早く、持続的な生産が可能になり、家具としても、老朽化することが少なく、経年変化を楽しみながら、一生使えるものになります。
竹材のデメリットって何?
竹材は、真夏に糖分などの養分を多く含んでいるため虫がつきやすくなります。
冬場は、糖分を根に下ろすため付きにくくなります。
そのため、冬場に伐採を行い、熱湯で煮沸処理を行い、余分な養分をとり、害虫処理、漂白、殺菌を行います。
また、竹材は、非常に強い素材ですが、繊維が真っ直ぐにあるため、繊維方向に割れやすくなっています。
そこで、3積層のクロス集成材にすることで、割れ、反りなどを補っています。
竹材の強度に関してのまとめ
竹材の強度ってどれくらい?竹材の強度について徹底調査!!をお届けしましたが、いかがでしたか?
竹は非常に強く、長持ちします。
それだけ竹の強度は強く、安定していることがわかりました。
その強度をさらに増す方法もありますので、竹細工などを試される場合は、ぜひ、試してみてくださいね!
最後まで、お読みいただき、ありがとうございました。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません