竹の加工・保存方法・再利用・割り箸についての特集!
竹は、いろいろな資材として使われていますので、加工の仕方、保存方法などが変わってきます。
保存方法を間違ってしまうと、割れてしまったり、色が変色してしまったりと、使い物にならなくなってしまいますので、正しい保存方法を行いましょう!
そして竹は、再利用品としても使われていますが、どんなものに再利用されているかご存知でしょうか?
意外と知らない竹の再利用についてもご紹介していきますね!
竹を使った割り箸は再利用品なのか?など疑問を解決していきたいと思います!
それでは、「竹の加工・保存方法・再利用・割り箸についての特集」を最後までお読みください。
竹の加工ってどうやるの?
竹は、加工と一括りに言っても、その中でいろいろな方法がありますので、ひとつひとつご紹介していきます。
竹割り
竹割りは、竹細工を作る上で基本の工程になります。
竹は、割り目を入れることで、繊維に沿って勢いよく割れていきますが、種類によって割りやすさは異なります。
淡竹(はちく)は、比較的固く、粘り気もなく、厚みも薄いので、割りやすいですが、真竹(まだけ)は、粘りがあるため、少し割りにくくなっています。
「竹を割ったような性格」という言葉がありますが、竹の加工の「竹割り」から「繊維に沿ってまっすぐ割れる」と「まっすぐで素直な性格」この共通点から来ているようです!
竹を剥(は)ぐ
竹ザルや竹籠は、編む工程がありますが、編むために必要な竹籤(たけひご)を作ります。
竹割りをしてから、更に竹を剥(は)ぐことで、竹籤(たけひご)は作られますが、ただ剥ぐだけでは、厚みが均等にならないので「裏すき」「薄剥ぎ」をしながら厚みを揃えていきます。
熟練の職人さんは手の感覚だけで厚みを揃えていくそうです!
竹の矯(た)め直し
伐採された竹は、一本一本まっすぐではないので、油抜きをしてから、熱を利用して曲がっているところを矯正していきます。
この工程がないと、まっすぐの竹を利用した竹細工ができないのです。
熱を加えて曲げる作業
竹は、熱を加えることで柔らかくなるので、その性質を利用して矯(た)め直し作業が行われます。
矯め木という穴のあいた木に、竹を差し込み、曲がっている部分を、一節ずつ曲げながら、まっすぐにしていきます。
竹が丸いままだと、熱を加えたところであまり曲がらないのですが、割り竹なら、折れにくくなっているので、角度を大きく曲げることができます。
竹細工についての詳しい記事はこちらです↓
竹の緑色を保つための保存方法・保管方法とは?
竹の緑色をきれいに保たせるためには、いくつかの保存方法があります。
室内装飾の竹を保存する方法
切り立ての丸竹の節下に小さな穴を開けて、水やアルコールを入れて緑色を長持ちさせる方法。
薬品を使用する方法
硫酸銅や硝酸銅を使って、葉緑素のマグネシウムイオンを銅イオンに変換して緑色を固定させる方法。
竹の伐採についての詳しい記事は、こちらです↓
竹はどんなものに再利用されているの?
竹は、意外と知られていないのですが、みなさんの身近なものに使われている材料となっているのです。
竹紙(ちくし)
竹は、木よりも成長が早く、放置しておくと竹林の周りまで広がってしまうため伐採しなければなりません。
その伐採した竹の活用方法が、課題となっていましたが、竹紙として製造し、印刷用紙としても使われています。
竹紙は、通常の印刷用紙のように、表面がツルツルとした感触ではなく、わずかな凹凸があり、優しい印象に仕上がります。
引用:https://bulan.co/swings/meets-takegami/
引用:https://www.kamipa.co.jp/media/1891/
竹粉(竹パウダー)
その名の通り、竹を竹パウダー製造機を使って、粉末化したものです。
竹を粉状にすることで、植物本来の性質を利用した活用方法がたくさんあります。
土壌改良材
竹粉に含まれる乳酸菌が、土中の微生物を活性化し、
- 農作物の促進
- 作物の糖度をアップ
- 害虫被害の減少
に効果があるそうです。
お部屋の消臭剤として
乾燥させた竹パウダーを、お部屋に置いておくだけで、消臭効果が得られます。
お部屋だけでなく、下駄箱、冷蔵庫などにも使用可能です。
ペット・家畜の飼料・敷料
飼料に混ぜて食べさせることによって、整腸作用の働きによって下痢がなくなり、毛並みや肉質も良くなるそうです。
また、殺菌作用もありますので、敷料(しきわら)としての活用もされています。
敷料(しきわら)とは、牛の寝床に敷くもののこと。
稲わら、おがくず、もみがらなどの総称のことを言います。
竹の割り箸ってどんな感じ?何度も再利用できるの?
国産竹割り箸は、一時は、製造コストや後継者不足により途絶えていました。
しかし、なんとか日本の竹を有効利用したいという竹職人の思いが、実を結び、国産の竹割り箸が復活したのです。
竹は、木よりも成長が早く、3〜5年で成長するため、自然保護や環境面に優しいのです。
竹と木でできた割り箸を見比べてみても、違いはあまり感じられません!
竹の割り箸 | 木の割り箸 |
割り箸は、割る時に失敗することもありますが、竹の場合はあまり失敗がなく、きれいに割ることができます。
割り箸を使用される場合は、竹特有の虫の心配があるため梅雨時期を避けて栽培され、カビを防ぐために、限界まで乾燥させ、防カビ剤を用いる場合があります。
他の素材に比べて、耐久性が高いので、洗浄してある程度、繰り返し使うことも可能です。
竹の加工・保存方法・再利用についてのまとめ
「竹の加工・保存方法・再利用・割り箸についての特集」をお届けしましたが、いかがでしたか?
竹でできているものは、意外に多いことが分かりました。
環境にもいいということなので、これから竹を素材として作られるものも増えれば、環境問題も少し改善するかもしれませんね!
最後まで、お読み頂きまして、ありがとうございました。
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません