竹の伐採・時期・切り方・切る道具などを総まとめ!

2021年5月4日

竹は成長が早く、地下茎の節にある芽から、新しい竹が成長し、立派な竹となるまでにわずか数ヶ月!

1日に、真竹(まだけ)は121㎝孟宗竹(もうそうちく)で119㎝伸びたという記録があります。

そして、竹材として利用する場合は、竹が成長し始めてから3年以上たった竹を使用します。

成長も早く、地下茎の生命力も強い竹は、風情もあって、とっても綺麗ですが、放っておくと大変です。

そこで、竹の伐採はいつしているのか、そして、むやみに伐採しているわけではなく、竹を伐採する道具や切り方があるはずです!

今回は、「竹の伐採・時期・切り方・切る道具などを総まとめ!」と題しましてお届けしていきますので、ぜひ最後までお読みください。

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何で竹は伐採しないといけないの?

 

たけのこは、春の食材として、そして竹は、生活用品や建築資材などで有効活用されていました。

しかし、1970年ごろから、たけのこの輸入が盛んになり、プラスチック製品や軽金属の利用が増え、竹を材料とした製品が減少しています。

そのことから、多くの竹林が放置されている状態になっているそうです。

竹は、成長が早く、地下茎を伸ばして周囲に拡大する性質があり、少しずつ耕作地や森林へ侵入してきています。

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有効に活用する方法は、たくさんあるのですが、竹の手入れをせずに、放置してしまうと、竹林は、どんどん拡大してしまいます。

周囲の人たちは「邪魔なので伐採してほしい」との声もあるようです。

竹の拡大は、森林を侵食し、木林混合林が増え、林が侵食していき、樹木が枯死(こし)してしまい、木材不足が増えているそうです。

放置された竹林は、森林だけでなく、土壌の保持力が低いために、崖崩れが起きてしまったり人の敷地内にまで侵食してしまうという被害が出てきます。

敷地内に侵食してしまうと、庭に植えてある植物にも被害が及ぶので、竹害は問題になっているようです。

竹を伐採するのに適した時期はいつ?

竹を伐採する時期は、使用目的によって異なります。

商業用、建物などで使用する場合

竹は材料として、様々な商品や建築資材として使用されます。

商業用に使用する場合は、伐採した時の状態が商品に大きく影響があるため11月〜3月頃に伐採すると良いとされています。

竹の中には、水分が通るようになっていて、秋から冬にかけては、その水分量が少なくなるため、締まりが良く、加工もしやすいそうです。

 

土地の整備をしたい場合

 

竹を資材として使わない場合は、特定の時期にこだわる必要がないそうです。

竹を伐採して、土地を利用する時期に合わせて、伐採を進めるといいとのことです。

 

 

竹の伐採ってむずかしいの?

 竹の伐採は、時間と労力が必要になります。

竹の伐採をするために、事前準備をすることで、時間が短縮され、効率よく進めることができます。

竹の伐採前の事前準備

竹の特徴・仕組みを知っておく

むやみに伐採するのではなく、

  • 竹がどのように成長していくのか
  • 根の増殖の特徴
  • 枝の伸び方

などを、把握しておくと効率的に伐採を進めることができます。

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足場の作成

作業を始めてから、伐採したものが足元の妨げにならないように足場の作成も必要になります。

足場の作成と同時に、伐採した竹を置いておく場所も作っておくといいでしょう。

片付けの効率も上がります。

伐採する竹の選定

もし、全てを伐採せずに残す場合は、先に伐採する竹を選定しておくと迷わずに作業が進められます。

 

真っ直ぐに伸びていない竹、古い竹は伐採をし、親竹を残すといいそうです。

竹を伐採する際の道具

  • ノコ
  • ナタ
  • かま
  • チェーンソー

竹職人の場合は、チェーンソーは使わない人もいるようです。

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伐採方法

ポイント

竹藪は、斜面になっている場所が多く、竹藪から出すときに、滑りやすくするため、斜面の高いところから伐採をしていきます。

竹を倒す方向を決めて、同じ方向に切っていき、方向は、竹を処分するときに、持ち運ぶ方向に切り倒すと、片付けを楽に進めることができます。

切り方

根元に近い場所に、受け口を作り、切る箇所を決めていきます。

チェーンソーやカマを使う場合は、切り口が地面と水平になるように、勢いをつけて切り込みます。

 

竹の伐採は、工程を見る限りでは、難しそうに思えませんが、倒す方向や切り方など、職人技も必要になるため、安全面も考え、プロにお任せすることをお勧めします。

伐採した竹の処分てどうしてるの?

竹は、燃えるゴミとして処分することが可能です。

しかし、ただ燃えるゴミとして出すのではなく、まずは、竹を枯らし、小さくカットをし、機械などがあれば、細かく粉砕してから出すようにしましょう。

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竹の切り株の処分

竹は、なかなか腐らないという特徴があり、そのまま放置しておいても腐食しません。

切り倒した竹の数カ所に、切り込みをつけることで、腐敗を進めることができます。

竹の根っこの処分

地下茎で、竹は、どんどん成長していくため、根っこを処分しないと、また生えてきてしまいます。

根の部分を除草剤で枯らす、もしくは、重機を使って取り除く方法があります。

 

 

また、腐らない特徴を活かして、切り落とした竹を、しばらく竹藪に、一箇所にまとめて置いておきます。

やがて、腐食していき、竹の葉は、竹林の養分となり、竹林を育む天然の肥料となるのです。

竹ってどんな木?↓↓

竹の伐採についてのまとめ

「竹の伐採・時期・切り方・切る道具などを総まとめ」についてお届けしましたが、いかがでしたか?

竹林が、どんどん広がり、周りの植物をダメにしていることを知り、竹は、きれいなだけではなく、今は問題となっていることを知りました。

数本の竹でしたら、風情があって、日本らしく、キレイなのですが、放置された竹は、伐採にも費用がかかります。

竹は、成長も早いということも難点になっているみたいですね。

今後、竹を使用することが多くならない限り、伐採が重要視されていくようです。

資材としては、頑丈でいい特徴がたくさんありますが、ありすぎは、頭を悩ませているみたいです。

なんでもあり過ぎ、やり過ぎではダメですね。

最後まで、お読みいただきまして、ありがとうございました。

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木材

Posted by MOhkubo