桂木材ってどんな木?特徴・種類・用途などを総まとめ
今回は、桂木材についてご紹介していきます。
桂木材は、やや柔らかい材質で、
- 彫刻材
- 器具材
- 囲碁
- 将棋盤
などに使われている木材です。
桂の木の葉は、ハート型♡をしており、春になると暗紅色の花を咲かせ、夏から秋に葉を彩り、秋になると黄葉します。
夏から秋にかけての葉を採り、お香としても使われているようです。
また、桂の木には雄株と雌株があり、雄株の新芽はキレイな紅色になることも特徴として挙げられます。
そんな桂木材の特徴・種類・用途などをまとめました。
それでは、「桂木材ってどんな木?特徴・種類・用途などを総まとめ」を最後までご覧ください。
桂木材ってどんな木?
桂の木は、カツラ科・カツラ属の落葉広葉樹です。
- 別名:香の木(こうのき)
- 産地:北海道、本州、四国、九州など日本全国に分布。その多くは北海道に自生しています。
- 樹高:30m
- 葉の形:直径3~8センチのハート型をしています。
桂の木は、夏から秋にかけて黄葉し、その黄葉した葉からは、甘い香りをただよわせます。
しおれると、キャラメル、綿あめ、醤油せんべいのような匂いがします。
葉が落葉し、その葉を乾燥させて、粉末状にし、お香として使用されていることから「香の木(こうのき)」とも呼ばれています。
また、雄雌異株であり、雄株の新芽は美しい紅色になり、木全体が紅葉して見えることもあります。
桂(カツラ)木材は、木の特性として、湿気を好む樹種なので、公園などに植えられている場合は、水辺にあることが多いそうです。
雄株を「緋桂(ヒカツラ)」、雌株を「青桂(アオカツラ)」と呼びます。
産地は、日本全国に分布していますが、主に北海道に多く生息していますが、近年では生産量が少なくなっているようです。
加工が、しやすいので家具材や、引き出しの側板、洗濯用の張り板などに使われていましたが、生産量が減ってしまったため、需要が追いつかなくなっています。
桂木材にはどんな種類があるの?
桂の木には、大きく分けて「緋桂(ひかつら)」と「青桂(あおかつら)」の2種類があります。
緋桂
緋桂は、非常に良質な木材とされ、一部の地域でしか自生していません。
木材の心材が、朱紅色をしていて、加工性が非常に良い木材で、彫刻などに使用する場合は、青桂ではなく緋桂を使用しないと、狂いが出てしまいます。
青桂
青桂は、当てが多い木材で、時間が経つにつれて、ねじれていく性質を持っています。
彫刻や建材として利用されていますが、使用する際には注意が必要となります。
実は、料理人の方が好まれるまな板素材としては、朴(ほう)の木・イチョウの木が有名ですが、緋桂(ひかつら)は、そのなかでも、高級品として扱われているのです。
知っていましたか?
そこで、まな板材として有名な朴の木の記事もございますので、是非、一緒にお読みください。
知識が増えることによって、さらに木材に対しての愛着が湧くことでしょう⇩
そして、イチョウの木についての記事もございます。
まな板材として、有名ですが、ほかには、どんな用途で使われているのでしょうか?
こちらも気になりませんか?
イチョウの木については、こちらです。
知識を沢山つけて、木材に対しての愛着を沢山湧かせてください⇩
桂木材の特徴とは?
桂木材は、様々なものに利用されていますが、その特徴はこちらです。
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桂材は、心材と辺材の違いがはっきりとしていることも特徴の一つで、心材は褐色、辺材は黄白色をしています。
肌目が細かく、年輪幅が小さく、比重の割には柔らかい材質をしています。
柔らかい材質をしているので、切削などの加工は、容易にすることができ、表面がキレイに仕上がります。
桂材はどんな用途に使われているの?
かつての用途としては、引き出しの側板や洗濯用の張り板、和裁の裁ち板に使われていて、私たちの生活の中で、とても馴染みのある木材でした。
しかし、最近では、桂材は、生産量が減っていることがあり、引き出しの側板に桂材を使った家具はほとんどないようです。
最近では、囲碁や将棋などの盤や彫刻、器具などに使われていることが多くあります。
- 将棋盤
- レトロな壁掛けどけい
- 鍋敷き
辺材・心材の色の違いで、個性的な模様となって出てくるので、とってもおしゃれですよね!
桂木材はどれくらい硬いの?
桂材は、針葉樹ほど柔らかくはなく、山桜ほど硬くない。
木材の中では、ちょうど中間くらいの硬さになります。
木材の性質を表す表現として「硬い・柔らかい」などの表現がありますが、針葉樹と広葉樹でも違いがあります。
針葉樹を「ソフトウッド」、広葉樹を「ハードウッド」と呼び、針葉樹は、細胞の密度が低いため、柔らかくなる、広葉樹は密度が高いため、硬くなります。 |
針葉樹には。。
- 松
- ヒノキ
- スギ
などの種類があります。
これらの種類は柔らかい木材で、加工もしやすい材質です。
山桜は、硬く粘り気のある木材で、高級家具などにも使われていて、道具の柄の部分としても使われています。
比重としては、桂材は0.40〜0.66、山桜は0.6の違いがあります。
桂木材についてのまとめ
「桂木材ってどんな木?特徴・種類・用途などを総まとめ」についてお届けしましたが、いかがでしたか?
桂材は、最近では、生産量が少なくなってしまい、あまり見ることがなくなってしまいましたが、かつては、生活用品として身近な木材として使われていました。
また、現在でも使われているものが、将棋や囲碁などの盤や、柔らかい材質を利用して彫刻などにも使われています。
彫刻に使う際にも、割れたりすることなく、素直に削ることができるので、最適な木材として使われているようです。
桂の木の葉からは、甘い香りが周囲を漂わせることでも知られているので、公園などで見かけたら、香りにも意識してみてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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