さわら木材ってどんな木?種類・特徴・使われる家具など総まとめ!
今回は、「さわら木材」について、ご紹介していきます。
さわら木材は、さっぱりとしたクセのない木材で、ヒノキやヒバなどのように、香りがないことも特徴としてあげられます。
お米などの食材の入れ物に使われたり、匂いをつけたくないものなどに使用されています。
木材の特徴により使われる用途が分かれ、特徴をよく理解して使用することで、素材が生きてきます。
せっかくの良い素材なのに、水に弱いことを知らずに使ってしまったら、その物の寿命を縮め素材自体をダメにしてしまいます。
木材の特徴をよく理解し、特徴を生かしてより良い方法で使用していきましょう!
それでは、さわら木材の種類や特徴、使われる家具などをご紹介していきますので、最後までご覧ください。
さわら木材ってどんな木?
さわらの木は、ヒノキ科の常緑針葉樹です。
- 産地:本州北部から中部、中国地方を経て九州まで分布。
- 樹高:30m〜50m 直径1〜2.8m
見た目はヒノキに似た日本特産の常緑針葉樹です。
【さわら】👆
【ヒノキ】👆
さわらとヒノキを見比べて分かる通り、葉の形もヒノキに似ており、樹皮も似ています。
本州北部から九州に至るまで、幅広く分布していますが、特に北関東・中部地方によく見られます。
さわら材の木の言葉の意味が「さっぱり」といった意味があり、さわらの樹木も、言葉通りの雰囲気があるため、名付けられたそうです。
檜(ヒノキ)は、溶岩流の跡地や尾根筋などの、乾燥しやすい環境で育ちますが、さわらは、渓流沿いや沢地などの湿気の多い場所に自生し、成長が早い樹種です。
さわら木材はどんな種類があるの?
さわら材を原種とした園芸品種が多数存在します。
葉の形が微妙に異なり、庭木としては、原種よりも園芸品種の方が、圧倒的に多く使用されています。
【代表的な品種】
- ヒヨクヒバ(イトヒバ)
- オウゴンヒヨクヒバ
- ヒムロスギ(サツマヒバ)
- チリメンヒムロ
- ヒメヒムロ
- アツカワサワラ
- 九十九ヒバ
- シノブヒバ
- オウゴンシノブ(ニッコウヒバ)
- フイリシノブ
- ボールバード(ブールバード)
などがあります。
また、ヒノキとさわらは似ていますが、葉の先端が尖っているものがさわら、丸みがあるものがヒノキ。
もっと、わかりやすい見方が、葉の裏側の模様でヒノキは「Y」、さわらは「X」の字のようになっています。
裏側の文字は、白く浮き上がっているので、素人でも、見分けがつきやすいでしょう。
ところで、さわらの木に似ているという檜(ひのき)って、どんな木なの?
気になりますよね。
檜(ひのき)についての記事は、沢山、ありますよ~
是非、ご覧くださーい☺⇩
さわら木材はどんな特徴があるの?
|
心材と辺材の色の違いが、ハッキリとしていて、見分けがつきやすくなっています。
また、ヒノキと似ているのですが、ヒノキの持つ木材の香りが、さわら木材にはないことが特徴としてあげられます。
匂いがないことから、その特性を生かしてお米に関した飯台、御櫃(おひつ)などに使われたそうです。
さわらの名前の意味の「さっぱりした」というように木材にクセがなく、加工も容易にできます。
しかし、表面に関しての仕上がりが、特に優れて美しいわけでもないので、中庸となります。
さわら材の耐久性は、中庸ですが、水湿によく耐えられます。
さわら材は、加工するには、割れやすいことが特徴です。
さて、さわら材に似ている檜(ひのき)も、水には強いことで知られています。
ですので、お風呂の蓋や、すのこにも檜(ひのき)材が使われています。
そんな檜(ひのき)のすのこについても記事がありますよ~
この機会に是非、ご一緒にお読みいただき、木材の知識を増やしてみると、木を見る目が違ってくると思います⇩
さわら木材はどんな家具に使われているの?
さわら木材は、かつては、一般家庭に用いられた風呂桶に多く使用されていました。
温泉や銭湯などで、今でも使用されているところもあるので、見たことのある方が多いと思いますが、昔は、一般家庭でも使用されていました。
また、匂いがないので、台所用品などの米びつなど、生活に欠かせないものとして多く使用されていました。
画像を見ていても、ご飯が、とても、美味しそうに見えますよね!
今は、電化製品で、とても、便利な世の中ですが、木材の素晴らしさに気づきにくいことがあります。
お風呂で、使用されている椅子も、水に強いさわら木材が使用されていることが多いのです。
そして、その他の用途として。。
- 彫刻
- 下駄
- かまぼこの板
- 模型
など、昔ながらの和の製品の材料として多く使用されてきました。
さわら木材の価格はどれくらい?
さわらの木自体もやや高価なものではありますが、ヒノキ材ほど、高級木材ではないので、使用しやすいことがあります。
さわら材は、檜(ヒノキ)に、似ている木材で、水に対しての耐水性が高いため、キッチンや廊下、脱衣所などの床材としても使用されています。
さて、お風呂といえば、「ひのき風呂」❕
ひのきは、色々な効果があることは、ご存じですか?
自宅でも、手軽に楽しめる檜(ひのき)効果。。
ご紹介いたします⇩
さわら木材についてのまとめ
さわら木材は、水に強い事から、昔から。。
- 風呂桶
- 風呂椅子
- おひつ
などに使用されてきました。
最近では、家庭で使われることが減ってしまいましたが、旅館や温泉などでは、たまに見ることができますよ!
さわらの木自体に、香りがない特性を活かした使用方法で、視覚的にも、ご飯がおいしく見えますよね♪
そして、檜(ひのき)に似ている事から、代用品としても使われている時期もあったようですし、価格からして、檜(ひのき)より安価なものなので、もし、今後、檜(ひのき)の使用を考えているのであれば、さわら木材も、視野に入れてみてはいかがでしょうか!
最後まで、お読みいただき、ありがとうございました。