竹ってどんな木?種類・特徴・使われる家具・経年変化など総まとめ
竹材は、温暖で、湿潤な地域に広く分布しており、日本では約600種類、世界にはなんと約1300種類の竹が生育しています。
竹は、筍としては、多く知れ渡っていますが、短かなもので、竹を素材で使った家具はたくさんあります!
椅子やテーブル、ベッドのフレームなど様々なところで使われていますが、その強度は、木材の中でも引けを取らず、しっかりとした家具に仕上がります。
様々な家具に使用される竹ですが、竹は、木でもなく、草でもない、竹は竹に分類されるそうです!
昔の定規は、竹でできていて、それは環境によって変形する事がなく、正確なmm単位の計測が、可能であることから使われたのだそうです。
そこで、今回の記事では、「竹の種類・特徴・使われる家具・経年変化」などについてまとめましたので、ぜひ最後までご覧ください。
竹ってどんな木?
- 名前:竹
- 種類:イネ目 イネ科 タケ亜科
- 生育域:東南アジア オーストラリア 中南米 アフリカ など
竹の生育域は、日本や中国に、多く生育していると思われがちですが、東南アジア、オーストラリアなどの温暖で湿潤な地域に広く生育しています。
もちろん日本にも竹はたくさんあり約600種類生育していますが、世界には倍以上の約1300種類の竹が生育しています。
竹は、もともと南方系の植物で、北海道では、竹製品は珍しいとされています。
太古の時代から、様々な用途で用いられてきましたが、孟宗竹(もうそうちく:主に筍をとるために栽培されている)が日本に来たのは、250年〜300年前と歴史はそう古くないのです。
竹は、種類によって異なりますが、成長も早く、3年ほどで資材として使われます。
比較的、安価ですので、価格が安いのも、いろいろなものに使われる要素の一つです。
竹にも種類はあるの?
竹には、たくさん種類があり、竹によって用途が変わってきます。
その種類をご紹介していいます!
- マダケ(真竹 苦竹)
直径20㎝、高さ20mもになる大型の竹です。
節には環が2つあり、節間が長く、材質は薄く、弾力性があり建築や竹細工などに使われています。
竹の皮には、黒い斑点があり、無毛で綺麗な皮なので食料品の包装にも使われています。
- モウソウチク(孟宗竹)
直径18㎝、高さ22mになる大型種です。
もともとは、日本が原産地ではなく、江戸時代に中国から導入された竹です。
節には環が1つあり、節間が比較的短く、材質は厚く、弾力性に欠けます。
建築や農漁業用資材などに、使用されていますが、カゴなどには不向きです。
また、筍(たけのこ)が、春一番に育ち、春の味覚の王者と言われています!
- メダケ(女竹)
直径2㎝、高さ5mほどの中型種です。
主に、川岸や海岸などに育成し、材質は柔らかく、粘り気があるので、竹細工や農業資材などに使われています。
- ハチク(淡竹)
直径3〜10㎝、高さ15mほどの大型種です。
耐寒性があり、比較的寒い地方に生息しています。
材質は、細く割りややすいことから、茶筅(ちゃせん)などの茶道用具に使われています。
※茶筅(ちゃせん)とは、湯を加えた抹茶を、茶わんのなかで混ぜるための道具のこと。
- クロチク(黒竹)
黒く、アジアンな雰囲気が、好まれている竹です。
かつては、袖垣(そでがき:玄関などの目隠しとして使われた垣根)に使われていましたが、現在では、家具や調度品(日常生活に使われる家具や道具など)に使われています。
黒竹(くろちく)は、淡竹(はちく)の変種ですが、淡竹(はちく)よりもやや小型で寒さに強い竹です。
その他、
- ホウライチク(蓬莱竹)
- ススタケ(煤竹)
- モンチク(紋竹)
- ゴマ竹・ズメンタケ(図面竹)
- スズタケ(篶竹)
などがあります。
竹の特徴ってどんな特徴があるの?
竹の柔軟性と強靭さ
竹は、強靭さと柔軟性を兼ね備えていて、柔軟性は加工しやすく、強靭さは耐久性に繋がります。
古くから使われてるものに、「釣竿」や「物差し」がありますが、釣竿(つりざお)は、柔軟性と強靭さ両方の特性を活かしたものと言えるでしょう。
竹の強靭さは、建築学的に表すと、鉄筋コンクリートの組織構造に例えられ、組織構造が頑丈で、木材に比べ軽く、「物干し竿」などの軽くて頑丈なものに最適な素材です。
そして、底伸縮性が大きな特徴に挙げられる竹は、湿気の多い日本では、かなり重要な特徴になります!
木材は、湿気を含んで膨張する事がありますが、
竹の生命力の強さ
竹の生命力は、驚異的で、広島の原爆にも耐えた、唯一生き残ったのが竹だそうです!
さすがに、黒く焼けてしまったそうですが、1年後には綺麗に再生されていたのです!
通常の木ならば、50年かけて14m〜15m成長するものの、竹の成長は、60日〜80日で同じくらいまで成長します。
その後、3年ほど経つと、資材として活用できるまでに成長します。
抗菌・消臭効果
昔から、お肉の包装や、おにぎりを包むものに使われているのは、竹の抗菌効果によるものです!
お寿司屋さんでは、笹の葉をお皿代わりに使っているところもあり、竹の抗菌性が注目されているようです。
また、消臭性も高く、竹炭などで知られていますが、多孔質といった細かい穴がたくさん開いていて、そこに臭い成分を吸着される働きがあります。
「竹職人は水虫にならない」とも言われているそうですよ!
竹は、ダイエット効果もあるそうです↓
竹はどんな家具に使われているの?
- テーブル
- 座椅子
- ベッド
- 照明(ライト)
竹は、古くから、いろいろな道具(うちわ・扇子・釣竿・物差しなど)や家具に使われてきました。
そして、竹の特徴である柔軟性と強靭さを活かした家具がたくさんありますね!
また、デザインが、和テイスト・アジアンなものがたくさんあり、お部屋のワンポイントとしていかがでしょうか!
竹はほうきもありますよ↓↓
竹にも経年変化はあるの?
新品な竹を使った家具は、白っぽく、綺麗な色合いをしていますが、経年変化するごとに、濃い茶色(ブラウン)のような色合いに変化します。
長く愛用していくとともに、竹も変化をして鮮やかな飴色になっていくので、経年変化を楽しみながら、お使いいただけます!
引用:http://reed-life.com/online-shop/54094
竹細工についての詳しい記事は、こちら↓
竹材のお手入れ方法は?
長く愛用するには、正しくお手入れしていく事が大切です。
そのお手入れ方法は、とっても簡単です!
乾いた柔らかい布で軽く乾拭きをします。
※汚れがひどい場合は、薄めた中性洗剤で汚れを落とし、軽く水拭きをした後に、必ず乾拭きをして仕上げてください。
※硬い布や汚れた布、シンナーなどの発揮物を含んだ布で拭いてしまうと傷や変色の原因になりますので、柔らかい布を使用してください。
竹材についてのまとめ
「竹ってどんな木?種類・特徴・使われる家具・経年変化などを総まとめ」をお届けしましたが、いかがでしたか?
竹材は、古くから、いろいろな家具や、道具として使われてきました。
もちろん、現在でも、たくさんのものに使われていて、趣・優しげな雰囲気は、日本人にとっては外せない素材のように感じます。
竹を使った照明器具でわかるように、和の雰囲気が漂っていて落ち着いたインテリアになりますよね!
また頑丈で、経年変化も楽しめる家具なので、長く愛用するものとして、お部屋に一つ加えてみてはいかがでしょうか♪
最後まで、お読みいただき、ありがとうございました。
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