「アルダー材の経年変化とお手入れ方法について徹底研究!」
アルダー材は、ヨーロッパ・北米エリアを中心に、分布している広葉樹(落葉樹)で、木目や節が主張しすぎない木肌は美しく人気のある木材です。
アルダー材は、伐採直後は白っぽい色ですが、時間が経って空気に触れていると、淡紅褐色や淡黄色に変化していく特徴があり、経年変化も楽しめる木材です。
また、木肌の美しさだけでなく、やわらかいので、機械加工に向いているのと、湿度や気温によるゆがみが少ない特徴から。。
- デザイン性の高い家具の素材
- ギター
- ベース
などの楽器にも、幅広く使用されています。
今回は、アルダー材の経年変化とお手入れ方法を通して、人気の高いアルダー材の製品と、長く付き合う方法について紹介したいと思います。
そもそも経年変化ってどういうもの?
経年変化について調べると、「年月が経つうちに製品の品質・性能が変化すること。特に、摩耗・腐食などで性能が劣化すること」とあり、一般的には劣化していくイメージがつよいです。
その一方で、
- 古美術品
- アンティーク
- ヴィンテージ
など、経年変化が良い意味で使われる場合もあり、アルダー材をはじめとする、天然木の無垢材も、時間とともに味わいが深くなるので、こちらに当てはまると考えられます。
アルダー材は、どう経年変化していくの?
アルダー材をはじめとする天然木の無垢材は、時間とともに木目の表情が味わい深くなり、色味が変化していく経年変化が魅力の一つです。
アルダー材の経年変化の特徴としては、白っぽく明るい木材が、時間が経って空気に触れることで、淡紅褐色や淡黄色に変化していきますが、変化の度合いは他の木材に比べて緩やかです。
また、湿度や気温によるゆがみが少ない特徴は、日本の気候に適しているので、お手入れをすることで長く愛用でき、経年変化を楽しめる木材です。
アルダー材をきれいに長持ちさせるお手入れ方法とは?
アルダー材で作られた家具などは、自然のぬくもりと優しさを感じさせてくれ、お手入れ次第で、何十年も使い続けることができます。
ただし、アルダー材の製品も他の無垢材と同様に、そのままでは、
- ひび割れ
- 反り
- 汚れの吸着
などがあるため、何らかの塗装がされているのが一般的でしょう。
塗装に合わせたお手入れをするためにも、塗装の素材や方法などをチェックしておきましょう。
代表的な塗装の種類とお手入れ方法
ウレタン塗装
ウレタン塗装とは、ポリウレタン樹脂を吹き付けて、皮膜を作ることで、表面をコーティングする方法です。
傷や汚れに強く、耐水性にも優れているため、お手入れが簡単ですが、一度傷がつくと、目立ちやすく修理も難しいデメリットもあります。
お手入れは水拭き、もしくは、薄めた中性洗剤で、水拭きしたうえで、乾いた布で拭き取れば十分です。
アルダー材は、水に弱い特徴があるので、よく絞った布で、水拭きするのがポイントです。
ラッカー塗装
ラッカー塗装は、揮発性の高いシンナーなどで、薄めた樹脂を塗料として使います。
ウレタン塗装と比べて、塗膜がとても薄く、手間のかかる塗装方法です。
しかし、ラッカー塗装は、自然に近い木の肌触りを残しつつ、ある程度の耐水性も備えているので、傷や汚れが付きにくいウレタン塗装と、自然な質感を残せるオイル塗装との中間的な存在です。
ラッカー塗装は、お手入れとしては、固く絞った布での水拭きか乾拭きでOKです。
ラッカー塗装は、ウレタン塗装ほど強度がないので、傷に気を付けることと、アルコールなどに弱いので注意が必要です。
オイル塗装(オイルフィニッシュ)
オイルフィニッシュは、植物性のオイルを浸透させて、仕上げる塗装方法です。
ウレタン塗装のように表面をコーティングしないので、自然の木目や色合いや、木の手触りを楽しめます。
ただし、コーティングしていないので、水や傷に弱い点がデメリットです。
お手入れは、固く絞った布での水拭きの後、専用のオイルやワックスを塗り込みます。
その後、少し時間をおいてなじませた後に、乾いた布で拭き取れば終了です。
オイルフィニッシュの製品は、油分が揮発して乾燥してくるので、半年に1回程度、オイルやワックスがけをして保湿しましょう。
アルダー材についてのまとめ
今回は、様々な用途で人気のアルダー材の経年変化やお手入れ方法など、長く付き合っていける方法について紹介しました。
アルダー材は、木目や色合いが自然で優しさを感じ、お手入れをして、長く使うほど、経年変化を楽しめて一生ものの財産となります。
価格も手ごろで、加工のしやすさから、色々なデザインに対応できるアルダー材は、ご家庭のあらゆる場面で活躍できますので、上手く利用して、落ち着いた空間を作り上げましょう。
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