米ヒバ木材の板材の強度・フローリング・価格・塗装などを徹底調査!
米ヒバ木材は、シロアリに強く建築材として、とても最適な木材です。
ヒノキの代わりとしても、使われるほどの木材なので、耐久性・強度など共に良い素材です。
米ヒバ木材は、色味・木理共にとても美しく、なめらかな質感と優しい印象があります。
家具や建築材として、とても優良な木材で、見た目の印象からして、強度が強いとは思えないのですが、とても強く、建築材としてはとても優良です。
それでは、「米ヒバ木材の板材の強度・フローリング・価格・塗装などを徹底調査!」を最後までご覧ください。
米ヒバの板材としての強度は?
「土台ヒバ、柱ヒノキに梁は松」という建築用語があるそうですが、それだけヒバは強度が高く、丈夫だということがわかります。
数値にしても違いがあり、今回はヒノキと比べてみます。
比重 | 圧縮 | 曲げ | 引張 | 曲げ弾性ヤング係数 | |
米ヒバ | 0.48 | 532 | 800 | 1030 | 121 |
ヒノキ | 0.44 | 400 | 750 | 1200 | 90 |
表のように米ヒバは、比重・圧縮・曲げなど、全てにおいて高いということがわかります。
米ヒバはフローリングにはむいてるの?
米ヒバ木材は、見た目の美しさがあり、明るい印象となるため、フローリングとして好まれる木材です。
米ヒバ木材の木目は、遠目で見ると目立たずに、クリーム色の無地の床がとてもきれいに生えます。
木目が細かく、しっとりとしたツヤと、木目と節が途切れる事がなく、目線が止まることがないため、全体的に広々とした印象になります。
米ヒバの価格はどれくらい?
米ヒバ木材の価格に関しては、ヒノキとそこまで大差は見られません。
ですが、ヒノキは国産、米ヒバは北米産になるので輸入品です。
その違いから、輸入代がのるため、米ヒバ木材の価格の方が、ヒノキ材より、高くなる可能性があります。
基本的には、同じくらいと思っていいと思います。
ヒノキの代わりとして使われることもある米ヒバ木材ですが、それでは、国産のヒノキ材って、どんな木材なのかを知りたくなりませんか?
ここでは、ヒノキ材についての記事も沢山ございます。
ヒノキ材ってどんな木なのかは、こちらの記事をお読みください⇩
米ヒバ無垢材の特徴とは?
無垢材の特徴として、寒い地方で育つ木は、含水率が高いと水分が凍ってしまい、膨張時に木が裂けてしまうため、元々の含水率が低くなっています。
米ヒバ木材は、アラスカからオレゴン州にかけての太平洋側、アメリカのワシントン州の海岸近くの標高の高い土地に分布しています。
そして、腐りにくいことも特徴としてあげられるため、無垢材での使用は、かなりの耐久性が良く、家の土台として好まれています。
米ヒバ集成材の特徴とは?
米ヒバ木材の集成材は、無垢材と同じく、米ヒバ木材に含まれているカルバクロールの効果により防虫・防腐に優れている事があげられます。
米ヒバ木材の集成材も、神社仏閣や新築時に多く使われており、羽田空港の貯水タンクにも、米ヒバ木材の集成材が使用されているようです。
耐水性があるため、水回りや耐水性が必要な部分には、最適な米ヒバ木材です。
さて、そもそも、米ヒバがどんな木なのか。
もっと詳しく書いた記事が、ございます。
ご一緒にお読みくださいませ~⇩
無垢材と集成材の見分け方は?
無垢材と集成材は、一見、見た目が似ているので違いが分かりにくい事があります。
【無垢材】
無垢とは、自然のものがそのまま素材として使われているものを言います。
木の風合いが残っていて、一つ一つに違いがあり、同じものがない事が長所としてあげられます。
また、自然素材そのものなので、木の特徴の調湿効果があり、湿気の多い夏には、水分を吸収してくれて、乾燥時期の冬には水分を放出する効果があります。
無垢材には、環境を整えてくれる特徴があるので、建築材として使う場合は、カビやダニが発生しにくいというメリットがあります。
無垢材のデメリットとしては、木が生きている状態ですので、木材自体が乾燥してくると、反りやひび割れを起こしやすい場合もあります。
それも一つの味として、メリットとして取るのか、デメリットになるのかは、好みにもなりますので、無垢材を選ぶ場合には、乾燥具合をしっかりと確認する事が大切です。
米ヒバ木材の角材(無垢材・無塗装)
【集成材】
集成材とは、薄い木板を接着剤で貼り合わせた人工の木材です。
木の幅や厚さ、長さなどが自由に選ぶ事が可能で、DIYの際には、曲線やデザイン性の高いものなど、自由に作る事が可能な木材です。
無垢材と違い、ひび割れや反りなどの心配が無いため、狂いがなく強度があります。
米ヒバ木材の無垢材と集成材は、比較的きれいで、見た目からの大きな違いはわからないかも知れません。
(ヒノキ無垢材)
(ヒノキ集成材)
ヒノキ材は、画像からもわかるように、無垢材は、自然のままの形をしているので、色味や節があったりと、バラツキがあります。
ですが、集成材は、形が統一されていて、用途によって大きさを変える事ができます。
建築材として使う場合には、接着剤を多く使う集成材は化学物質を多く使っているため、健康上の問題となっています。
ここで、ヒノキ材についての記事で、「日常で楽しむヒノキ合板・天板・床材」についての記事がございます。
ご一緒にお読みいただくと、更に木材についての知識が深まり、愛着も増すことでしょう⇩
米ヒバ木材に合う塗装方法は?
米ヒバ木材は、油分が多いため、色をつけた塗装はムラになりやすい事があります。
元々の木理は、とてもきれいですが、日焼けなどもあり、年々色が濃くなっていきます。
以上のことから、米ヒバ木材は、無塗装、もしくは、ウレタン塗装をお勧めします。
色味をつけたい場合は、あえて、木理が見えるくらいの薄めにすると、ムラができたとしても目立た無いと思います。
あえて、米ヒバ木材は、無塗装にすることで、徐々に色が濃くなってくるので、自然な色の変化を楽しむこともできます。
ヒノキ木材についてのメリットやデメリット、お手入れ方法は、こちらです。
是非、ご一緒にお読みください⇩
米ヒバについてのまとめ
「米ヒバ木材の板材の強度・フローリング・価格・塗装などを徹底調査!」についてお届けしましたが、いかがでしたか?
米ヒバ木材は、国産の高級木材であるヒノキ材よりも強度があり、防蟻効果も高く、耐水性も高いことから建築材料として多く使われています。
そして、家の土台としては、米ヒバ木材は、最も適した木材である事がわかりました。
また、土台だけでなく、木理・色調がとてもきれいで、部屋のフローリングとして明るい印象にしてくれるので、とても人気の高い木材です。
米ヒバ木材は、明るく落ち着いた色合いなので、洋室にとてもお似合いな木材ではないでしょうか!
また、もし、ご自分で、米ヒバ木材を塗装しようと考えているならば、クリアか薄い色合いをお勧めします。
無塗装でも、米ヒバ木材は、とてもきれいな色合いなので、色の変化を楽しむのも一つの手だと思います。
新築やDIYをお考えの方は、ぜひ、この記事を参考にしてみてくださいね!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。