米もみ(ベイモミ)はどんな木?種類・特徴・使われる家具などを総まとめ
こちらの記事では、米もみについてご紹介していきます。
米もみは、大きく分けて2つのグループの米もみがあり、カナダは4種類、アメリカには7種類の「米もみ」が知られています。
大陸西部のものを「ウェスタンファー」、東部のものを「イースタンファー」と呼んでいます。
日本に多く輸入されている米もみの木材としては、ウェスタンファーが、主に、使われています。
へムファー(Hem-Fir)といって、ベイツガと一括して取り扱われることもあり、そういった場合には、いろいろな種類の米もみが混ざっていると思われます。
もみの木というと、日本ではクリスマスツリーを想像するかと思いますが、米もみは、建築材や健具材、など幅広く使用されています。
そこで、今回は、米もみの種類・特徴・使われる家具などをご紹介していきます!
最後まで、是非、ご覧ください。
米もみ(ベイモミ)とはどんな木?
米もみ(バルサム)は、マツ科・モミ属の常緑針葉樹です。
- 産地:北米大陸に自生し、大陸西部の山岳地帯に多い
- 別名:グランドファー・ホワイトファー・ノーブルファー
そして、1923年の関東大震災の際に、木造需要が増加し、輸入量が急増しました。
現在、日本で使われている木材のうち、70%近くが輸入材で、北米産は、45%を占めています。
米もみはどんな種類があるの?
冒頭でもお伝えしたように、米もみには、大きく分けて2つのグループに分けられます。
大陸西部のものを「ウェスタンファー」、東部のものを「イースタンファー」と言います。
そして、カナダには、4種類の米もみがあり、アメリカには、7種類の米もみが存在します。
そして、主に日本に輸入されている米もみは「ウェスタンファー」という種類の米もみです。
これらの米もみを一括して、取り扱われるところもありますが、「パシフィックシルバーファー」「ホワイトファー」「グランドファー」などがあります。
「ノーブルファー」は、アメリカでは、クリスマスツリーとして使われています。
日本でも、もみの木は、クリスマスツリーとして使われていますよね!
古くから、モミ属は宗教的な関わりがあったそうです。
米もみ・米ツガを一括して、「へムーファー」と呼ばれることもあります。
へムーファーと呼ばれる場合は、いろいろな米もみが混ざっていると思って良いでしょう。
米もみはどんな特徴があるの?
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米もみは、心材と辺材の色の差はあまりなく、白色から淡い黄白色、または、淡褐色をしています。
建築材として使用される米もみ木材は、明るい色が特徴の美しい木目が見られます。
乾燥は、容易に行う事ができ、加工性も良いです。
接着性は、高く、塗装も良いですが、強度は、中程度で、耐朽性は低いので、使用するものによっては適さないものもあります。
特に、地面に接しての使用は、あまりお勧めできません。
よく、使用されているものとしては。。
- 木箱
- 木枠
- 塔婆
- かまぼこ板
です。
木箱(米もみ)
似ている木材として、日本のもみ類と同じと考えて良いでしょう。
しかし、日本産のモミと違うところは、長くて、大径の丸太が多いので、より良い製品を取る事ができます。
米モミは、無臭の木材です。
へムファー(Hem-Fir)といって、米もみと一括して呼ばれる米栂(べいつが)についての記事もございますので、この機会に是非、ご一緒にお読みください⇩
米もみはどんな家具に使われているの?
米もみは、建築材(造作材、室内仕上げ)、健具、器具、家具などに使用されており、
建築材としては。。
- 表し天井
- ドア
- まど
- 床
- 構造用
- 非構造用修正剤
などに使用されています。
ヘムーファー(米もみ・米ツガを一括しての総称)は、収縮や割れが極めて少ないので、乾燥した土地や、寒冷地帯での使用でも、その性質をよく発揮します。
また、他の乾燥製材ともなじみやすく、いつでも、組み立てる事ができる木造建築に適しています。
釘やネジなどを使用しても割れにくいので、施工者には好まれている木材です。
米もみと似ている米ツガは、どんな用途に使われているのか。
米ツガの用途についての記事も、米もみと比較して読まれても、面白いでしょう⇩
また「ツーバイ材」と言って「ツーバイ工法」によく用いられる木材、として、「SPF材」というものがあります。
SPF材って?
Spruce(スプルース 米トウヒ)・Pine(パイン マツ類)・Fir(ファー モミ類)などの常緑針葉樹の総称です。
昔から、ツーバイ工法に適しているとして使用されてきました。
ツーバイ工法とは・・・
木造建築の工法で「木造枠組壁工法」の一つです。 家を建てるときに使用される木材のサイズが、2インチ・4インチであるためこう言った名前がついたそうです。 既製サイズの角材に合板を組み合わせて組み立てていく、という単純な工法です。 |
米もみについてのまとめ
「米もみ(ベイモミ)とはどんな木?種類・特徴・使われる家具などを総まとめ」について、ご紹介しましたがいかがでしたか?
米もみは、北米産の木材で、いろいろな名前があり、ちょっと分かりにくいかもしれませんが、「ファー」というものがモミ類に当たります。
寒冷地帯、乾燥した土地で生育しているので、割れが少ないものが多く、建築材として好まれています。
加工性もよく、扱いやすい木材ですが、使用する目的によっては適さないものもありますので、しっかりと確認してから使用するようにしましょう!
地面に接しての使用は、あまりお勧めではありませんので、注意が必要です。
様々な用途に使用されている米もみは、施工者にも人気があり、明るい色の美しい木目が特徴となっていますので、DIYや建築の際には、ぜひ、使用してみてください!
最後まで、お読みいただき、ありがとうございました。