米もみ(ベイモミ)はどんな木?種類・特徴・使われる家具などを総まとめ

こちらの記事では、米もみについてご紹介していきます。

米もみは、大きく分けて2つのグループの米もみがあり、カナダは4種類アメリカには7種類の「米もみ」が知られています。

大陸西部のものを「ウェスタンファー」、東部のものを「イースタンファー」と呼んでいます。

日本に多く輸入されている米もみの木材としては、ウェスタンファーが、主に、使われています。

 

へムファー(Hem-Fir)といって、ベイツガと一括して取り扱われることもあり、そういった場合には、いろいろな種類の米もみが混ざっていると思われます。

もみの木というと、日本ではクリスマスツリーを想像するかと思いますが、米もみは、建築材や健具材、など幅広く使用されています。

そこで、今回は、米もみの種類・特徴・使われる家具などをご紹介していきます!

最後まで、是非、ご覧ください。

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米もみ(ベイモミ)とはどんな木?

米もみ(バルサム)は、マツ科・モミ属の常緑針葉樹です。

  • 産地:北米大陸に自生し、大陸西部の山岳地帯に多い
  • 別名:グランドファー・ホワイトファー・ノーブルファー
日本に、北米産の木材が輸入され始めたのが、1854年のペリー来航の際に、幕府に、「米マツ」が送られた事が始まりでした。

そして、1923年の関東大震災の際に、木造需要が増加し、輸入量が急増しました。

現在、日本で使われている木材のうち、70%近くが輸入材で、北米産は、45%を占めています。

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米もみはどんな種類があるの?

冒頭でもお伝えしたように、米もみには、大きく分けて2つのグループに分けられます。

大陸西部のものを「ウェスタンファー」、東部のものを「イースタンファー」と言います。

そして、カナダには、4種類の米もみがあり、アメリカには、7種類の米もみが存在します。

そして、主に日本に輸入されている米もみは「ウェスタンファー」という種類の米もみです。

これらの米もみを一括して、取り扱われるところもありますが、「パシフィックシルバーファー」「ホワイトファー」「グランドファー」などがあります。

「ノーブルファー」は、アメリカでは、クリスマスツリーとして使われています。

日本でも、もみの木は、クリスマスツリーとして使われていますよね!

古くから、モミ属は宗教的な関わりがあったそうです。

米もみ・米ツガを一括して、「へムーファー」と呼ばれることもあります。

へムーファーと呼ばれる場合は、いろいろな米もみが混ざっていると思って良いでしょう。

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米もみはどんな特徴があるの?

 

  • 色調:心材は白色、辺材はも似たような白色をしています。
  • 肌目:粗い
  • 耐朽性:低い
  • 年輪幅:圴一
  • 硬さ:中程度

米もみは、心材と辺材の色の差はあまりなく、白色から淡い黄白色、または、淡褐色をしています。

建築材として使用される米もみ木材は、明るい色が特徴の美しい木目が見られます。

乾燥は、容易に行う事ができ、加工性も良いです。

接着性は、高く、塗装も良いですが、強度は、中程度で、耐朽性は低いので、使用するものによっては適さないものもあります。

特に、面に接しての使用は、あまりお勧めできません。

よく、使用されているものとしては。。

  • 木箱
  • 木枠
  • 塔婆
  • かまぼこ板

です。

   木箱(米もみ)

似ている木材として、日本のもみ類と同じと考えて良いでしょう。

しかし、日本産のモミと違うところは、長くて、大径の丸太が多いので、より良い製品を取る事ができます。

米モミは、無臭の木材です。

へムファー(Hem-Fir)といって、米もみと一括して呼ばれる米栂(べいつが)についての記事もございますので、この機会に是非、ご一緒にお読みください⇩

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米もみはどんな家具に使われているの?

米もみは、建築材(造作材、室内仕上げ)、健具、器具、家具などに使用されており、

建築材としては。。

  • 表し天井
  • ドア
  • まど
  • 構造用
  • 非構造用修正剤

などに使用されています。

ヘムーファー(米もみ・米ツガを一括しての総称)は、収縮や割れが極めて少ないので、乾燥した土地や、寒冷地帯での使用でも、その性質をよく発揮します。

また、他の乾燥製材ともなじみやすく、いつでも、組み立てる事ができる木造建築に適しています。

釘やネジなどを使用しても割れにくいので、施工者には好まれている木材です。

米もみと似ている米ツガは、どんな用途に使われているのか。

米ツガの用途についての記事も、米もみと比較して読まれても、面白いでしょう⇩

また「ツーバイ材」と言って「ツーバイ工法」によく用いられる木材、として、「SPF材」というものがあります。

SPF材って?

Spruce(スプルース 米トウヒ)・Pine(パイン マツ類)・Fir(ファー モミ類)などの常緑針葉樹の総称です。

昔から、ツーバイ工法に適しているとして使用されてきました。

 

ツーバイ工法とは・・・

木造建築の工法で「木造枠組壁工法」の一つです。

家を建てるときに使用される木材のサイズが、2インチ・4インチであるためこう言った名前がついたそうです。

既製サイズの角材に合板を組み合わせて組み立てていく、という単純な工法です。

米もみについてのまとめ

「米もみ(ベイモミ)とはどんな木?種類・特徴・使われる家具などを総まとめ」について、ご紹介しましたがいかがでしたか?

米もみは、北米産の木材で、いろいろな名前があり、ちょっと分かりにくいかもしれませんが、「ファー」というものがモミ類に当たります。

寒冷地帯、乾燥した土地で生育しているので、割れが少ないものが多く、建築材として好まれています。

加工性もよく、扱いやすい木材ですが、使用する目的によっては適さないものもありますので、しっかりと確認してから使用するようにしましょう!

地面に接しての使用は、あまりお勧めではありませんので、注意が必要です。

様々な用途に使用されている米もみは、施工者にも人気があり、明るい色の美しい木目が特徴となっていますので、DIYや建築の際には、ぜひ、使用してみてください!

最後まで、お読みいただき、ありがとうございました。

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木材

Posted by MOhkubo