米栂(ベイツガ)ってどんな木?産地・種類・特徴・価格などを総まとめ
こちらでは、米栂(ベイツガ)木材についてご紹介していきます。
ベイツガの木材は、あまり聞き慣れない木材かもしれいませんが、日本にも多く輸入されており、杉(スギ)と競合することが多い木材です。
そのため日本の林業には、影響を及ぼすほど、多く使われている木材です。
人気があるのは「価格が安い!」ということが、大きく影響を及ぼしているそうです。
木材に限らず、最近は特に、安くていいものが人気があり、需要があるので木材の世界でも同じなんですね!
そして今回は、そんな米栂(ベイツガ)木材の産地・種類・特徴・価格などをまとめました。
ぜひ、最後までご覧ください。
米栂の産地はどこ?
ベイツガは、別名で「ウェスタンヘムロック」という名前があります。
産地は、北米大陸アラスカ州南部から、米国の南西部までの太平洋岸南地域に分布しています。
また、最も蓄積が多いところは、ワシントン州・オレゴン州です。
そして、日本にも多くのベイツガが輸入されていて、日本に輸入されるときは、モミ類と一緒に「へムーファー」と呼ばれ、取り扱われることが多いそうです。
輸入量としては米マツについで、多く輸入されています。
ちなみに!
ベイツガは「マツ科ツガ属の常緑針葉樹」です!
米栂って種類はあるの?
ツガ属は、ベイツガの他に世界に10種あります。
そして日本には、「栂(ツガ)・コメツガ」の2種類が生育しています。
ツガは福島県以西の本州、四国及び九州から屋久島まで自生し、モミの木に似ています。
コメツガは、本州から九州の高山に見られる樹種です。
一般的に木材として流通しているのは、アメリカ産のベイツガやカナダ産のツガが多く使われています。
米栂ってどんな特徴があるの?
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ベイツガの特徴として、心材と辺材の色の違いはあまりなく、全体的に白っぽい色合いをしています。
加工は良好ですが、やや割れやすいということがありますので、慎重に扱うことが必要です。
肌目はやや粗い木材ですが、光沢があり加工後の表面は、キレイに仕上がります。
樹脂が強く、入皮のような欠点が見られることがあります。
入皮・・樹皮の一部が芯側に残っているもの。
木材としては欠点になる。 |
耐朽性が低いので、水分の多いところでの使用は腐りやすい原因となります。
一般構築用材、建築用材などの幅広い用途を持ち、国産スギと同じような用いられ方をすることが多い木材です。
価格が安価ということにより、建築材としては、国産杉の代替品として、使われることも多いようです。
そこで、国産のスギって、どんな木なの?と知りたくなりませんか。
国産のスギについての記事もございますので、是非、ご一緒にお読みください⇩
国産のスギについては、もっと詳しくかいていますよ。
是非、こちらの記事もお読みください⇩
あと、国産のスギの強度を知りたい方は、こちらの記事です⇩
米栂の価格ってどれくらい?
米栂(ベイツガ)は、日本に輸入が多く質がいいというよりは、価格が安いからということが理由として挙げられます。
アメリカでは、材質的に他の木材に比べて、劣るため、高く評価はされていないようです。
日本での用途として。。
- 建築材
- 箱
- 器具
- パルプ材
などに用いられます。
特に、建築材としては、柱、鴨居、長押、防虫処理をしてから土台として使用されますが、スギが用いられるような用途に多く使用され、ほとんどが代替材として使われています。
土地が高いような都会で、低価格で家を建てた場合は、全体を米栂(ベイツガ )で建てた家屋が多いと思われます。
米栂はシロアリに強いの?
ベイツガは、建築材としても、多く使われています。
そして、土台としても多く使用されていますが、そこで気になるのは、シロアリ対策は大丈夫なのか?ということです。
家の寿命にも大きく関わってきますので、調べてみました!
ベイツガ自体は、湿気に弱く、腐りやすいという欠点があり、シロアリの害虫被害は、受けやすいようです。
しかし、薬剤注入が容易にでき、よく浸透する木材ですので、防虫処理を施した状態ですと、シロアリ被害を受けなくなるそうです!
結論として!!
ベイツガは、価格が安く使用されやすいですが、防虫処理をしっかりと行ってから使用することをお勧めします!
ということですので、専門の大工さんは、しっかりと行なっていると思います!
心配な場合は、確認してみましょう!
米栂は、アメリカ産ですが、日本では、栂(ツガ)木材が、あります。
そんな、米栂と栂の違いや、米松との違いを書いた記事もございます。
是非、ご一緒にお読みください⇩
米栂についてのまとめ
「米栂(ベイツガ)ってどんな木?産地・種類・特徴・価格などを総まとめ」についてお届けしましたが、いかがでしたか?
ベイツガは、日本では多く輸入されている木材で、スギの代替材としても多く使用されています。
また、価格が安く、建築材として特に多く使用されていますね。
アメリカでは、あまり人気の木材ではないようですが、日本では、しっかりと、予防策を施しながら使用されている木材です。
市場に出回る際には、へムーファーという名前で出ているそうなので、覚えておくといいかもしれません!
そして、ベイツガは、スギの代替材としてよく使用されていますが、スギ科ではなくマツ科の樹種になります。
価格が安くて、耐久性もいい木材なので、新築を建てる際には、人気が高くなるのが分かります。
新築を考えている方は、ベイツガも視野に入れて検討してみてはいかがでしょうか。
最後まで、ご覧いただきありがとうございました。