ヒバってどんな木?種類・特徴・使われる家具など総まとめ!
今回は、「ヒバの木」についてご紹介します。
ヒバは、日本のみに生息している樹種で、別名を「アスナロ」とも呼ばれています。
檜(ひのき)の良材がない場合は、檜(ひのき)の代わりとして用いられていたこともあります。
用途は、いろいろあり。。
- 家具
- 建築材
として、たくさん使用されています。
神社仏閣などにも用いられていたヒバの木は、どんな種類があり、どんな特徴があり、どんな家具に使われているのでしょうか?
様々な木材がある中で、ヒバの木に適した用途などをご紹介します!
最後まで、ご覧ください。
ヒバってどんな木?
- 産地:本州中南部、四国の一部、九州などに分布
- 別名:アスナロ、ヒノキアスナロ
生育地として、特に、青森県のヒバ林が有名となっています。
「木曽のヒノキ林・秋田のスギ林・青森のヒバ林」この3つは『世界三大美林』として有名です。
また、能登半島にも大規模なヒバが造林され、建築用・漆器用など幅広く使用されています。
能登半島のヒバの木は「アテ」と呼ばれています。
別名のアスナロという名前は、「最高のヒノキに明日はなろう!」といった未来への希望を表現するものとして、様々な形で使用されています。
ヒバの木ってどんな種類があるの?
ヒノキアスナロは、青森・北海道南部に分布している樹種で、もともと、九州に分布しているアスナロが寒い地方でもよく育つように変種したものです。
また、能登半島に分布しているアテにもいくつかの品種があり。。
- マアテ
- クサアテ
- カナアテ
といった種類があります。
これらの種類のアテは、能登半島の産地や、周辺の地域で使用されてきました。
しかし、名前は多く知られていますが、木材としての知名度はあまり高くはないようです。
ヒバってどんな特徴があるの?
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ヒバの木は、心材と辺材の差は不明瞭で、肌目は、緻密です。
ヒバの木の耐久性は、国産材の中で最も高い木材で、特にも、水湿にも強いことが特徴です。
やや軟硬な木材で、加工性は良く、表面仕上げも良好です。
ヒバの木は、保存性も高く、強い木材なので、建築用や土台としても用いられてきました。
また、ヒバには、独特の強い臭気があり、他の木材との違いが分かりやすくなっています。
ヒバには、ヒノキチオールという成分が含まれていて、養毛剤の原料に使用されたり、樹脂には抗菌作用のある精油が含まれています。
ヒノキチオールとは・・・
雑菌や虫を寄せ付けない、抗菌・防虫・防ダニ効果があります。
ヒバで建てられた家は、蚊やシロアリなどの害虫が近寄ってこないと言われています。
ヒバの木は、ヒノキの10倍ものヒノキチオールが含まれています。
【人にとっての効果】
ストレスを和らげる・心の落ち着き・気持ちをリラックスさせるという働きがあります。
ヒノキチオールは、アトピー治療にも使用されています。
ヒバの木は、ヒノキ科ということで、檜(ひのき)と同じヒノキチオールという成分をもっていることがわかりました。
それでは、檜(ひのき)という木について調べてみたくなりませんでしたか?
檜(ひのき)についての記事は、沢山あります。
是非、ヒバの木と比較してみてはいかがでしょうか。
檜(ひのき)についての記事は、こちらです⇩
ヒバの木ってどんな家具に使われているの?
ヒバの木は、用途として、建築や保存性が高く、強いことから住宅の。。
- 土台
- 根太(ねだ)
などに使用されています。
根太(ねだ)とは、住宅の床を支えるための部材のことです。
畳やフローリングの下に組み込まれています。
ヒバの木は、その他器具や風呂桶、漆器素地(能登地方の輪島塗)などにも使用されています。
ヒバの木は、耐久性が良いので、檜(ひのき)と同じように、柱や床材、外壁や浴室などにも使用されています。
そして、ヒバを使った家具はこんなものに使用されています!
- ローテーブル
ヒバの無垢材で作られたローテーブルは、和室に合う重厚感のあるテーブルですね!
- 青森ヒバのまな板
抗菌作用・安息効果・防虫効果・脱臭効果があり、この効果を利用した様々な商品が開発されているようです。
医療や農業、食品などの分野で活躍してくる木材になると思います。
- 風呂椅子
- 風呂蓋
水に強いことから風呂場に使用する、椅子や蓋にもヒバは使われています。
木材でできた椅子や、蓋が家のお風呂にあると、温泉気分が味わえるのではないでしょうか!
そして、現在では、米ヒバが輸入され、用途も同じような用途に使用されているので、市場での競合が厳しくなっているようです。
水に強いことから、お風呂場の椅子や蓋に使用されるものとして、ヒバのほかに、檜(ひのき)があります。
非常にヒバに似ている檜(ひのき)は、まな板に使われていることも多いです。
そんな檜(ひのき)についての記事がこちらです。
ぜひ、ご一緒にお読みください~⇩
ヒバの木についてのまとめ
「ヒバってどんな木?種類・特徴・使われる家具など総まとめ!」についてお届けしましたが、いかがでしたか?
ヒバの木は、日本特有の木材で、檜(ひのき)の代わりとして使用されていたこともありました。
そして、ヒバには、檜(ひのき)よりも10倍多い、ヒノキチオールが含まれており、抗菌作用や防虫効果など、様々な効果から、用途の幅が広がっていますね。
建築や家具だけでなく、食品や医療、農業などにも使用されていてきているので、これから、どんどん、利用される幅が広がっていくのではないでしょうか!
木材と言っても様々な効果から、用途がどんどん生まれ、また、新たな用途として使用されていきます。
自然の力は底知れず、偉大だな〜と思いますね!
保存性が高いので、新築やリフォームをお考えの方はヒバ材も視野に入れてみてはいかがでしょうか!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。