キハダ木材ってどんな木?種類・特徴・使われる家具など総まとめ!
今回は、「キハダ木材」について、ご紹介していきます。
キハダ木材は、名前の通り黄色い色味をしており、家具などの素材として使用されています。
そして、木材としての用途だけでなく、樹脂は、下痢止めなどに効果的な漢方薬としても使用されている樹種です。
そのキハダ木材は、私たちの生活の身近なものとして、たくさん使用されていました。
とても、身近なものなので、あまり気にしていない事の方が多いかもしれませんが、キハダ木材は、毎日使うお椀などの材料となっている木材です。
そこで、今回は、キハダ木材について、種類や特徴、使われる家具などをまとめました!
最後まで、ご覧ください。
キハダ木材ってどんな木?
キハダ木材は、ミカン科の広葉樹です。
- 産地:北海道、本州、四国、九州に自生、樺太、韓国、中国にも分布している
- 別名:キワダ、シロコ、ヒノハノキハダ、カラフトキハダ
- 樹高:20m〜25mほど
キハダの木は、日本全国に分布していますが、良材となるのは北海道の北部や、北見地方などから産出されるものです。
産地で、湿り気のある林などに自生しています。
キハダの木は、幹や枝を眺める分にはわかりにくいのですが、幹下にある内皮が黄色いことから「キハダ」と名付けられたそうです。
幼木の時は幹が滑らかで黄色がかっていますが、成長する事でコルク質になり、独特な紋様(もんよう)を形成します。
キハダ木材の幹の内皮には、ベルベリンという物質が含まれており、非常に、苦味のあるものです。
キハダの木は、江戸時代の頃には、重要な薬用樹として保護されてきましたが、明治に入り、乱伐が進み激減しました。
しかし、近年では苗木と新たに植えることも増えてきているようです。
キハダ木材ってどんな種類があるの?
キハダの木の種類は。。
- ヒロハノキハダ
- オオバノキハダ
- ミヤマキハダ
といった品種があります。
変種であるオオバノキハダは、丹沢や箱根の産地に希に見られることがあります。
ミヤマキハダも山地に生える変種です。
【ヒロハノキハダ】
ヒロハノキハダは、ミカン科の落葉高木で。。
- 北海道
- 本州中部
- サハリン
- 南千島
- 朝鮮
- 中国
に分布しています。
床柱や床板、タンスの前板などの家具材として、クワの代わりに使用されています。
一般的に、「キハダ」として市場に出ているものは、北海道産のキハダ材が多く、それほど蓄積の多い樹種ではありません。
樺太付近に生育しているものを「カラフトキハダ」と言い、主に関西方面に生育している「ミヤマキハダ」とは別の樹種となります。
しかし、見た目の印象が区別がつかないほど似ているため、総称して「キハダ」と呼ばれています。
キハダ材の葉は、羽状複葉の大きな葉ですが、似てはいませんが、同じ羽状複葉の大きな葉に「栴檀(せんだん)」という木があります。
「栴檀(せんだん)」木材についての記事もございますので、この機会にぜひ、ご一緒にお読みになり、違いなど見てみても面白いと思います。
是非、ご一緒にお読みくださいませ~⇩
キハダ木材ってどんな特徴があるの?
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色調は、辺材・心材の色味が異なっているため、境界はハッキリとしています。
キハダ木材は、広葉樹としては、やや柔らかい木材で、基本的に強度は中庸です。
特に、硬さが必要な用途以外では、問題なく使用することができます。
乾燥する際にも問題なく行うことができ、天然乾燥でも人工乾燥でも容易に行うことができます。
キハダ木材は、加工も容易で、のこぎりや切削加工やカンナによる仕上げも容易です。
しかし、仕上がり面は特に良いとは言えません。
耐久性は、やや腐食しやすく、摩耗にも弱いなどの問題がありますが、水質には強いといった特徴を持っています。
キハダ木材ってどんな家具に使われているの?
キハダ木材の用途には。。
- 家具
- 器具
- 単板
- 天然木化粧合板
などがあります。
- ダイニングテーブル
キハダ木材の無垢材でできた、ダイニングテーブルです。
少し黄身がかった色合いが、和室にも洋室にも合いそうな家具です。
- 木製トレイ
朝食やランチなどで、軽食用に使うこともできますし、また、そのままパンなどを盛り付けても可愛いですよね!
写真映えするトレイです♪
カフェのような雰囲気も味わえるので、おうち時間に雰囲気を変えてのティータイムにもいいですね!
- 知育玩具(積み木)
キハダ木材は、家具だけでなく、トレイやお椀などの食器類にも使用されています。
キハダ木材は、内服薬だけでなく、外用にも使われ、打ち身や捻挫にも効果があるそうです。
黄色の染料もとれますよ。
キハダ木材についてのまとめ
「キハダ木材ってどんな木?種類・特徴・使われる家具など総まとめ!」についてお届けしましたが、いかがでしたか?
キハダの木は、木材として、たくさんの用途に使用されています。
家具やトレイ、お椀などの素材として身近なものに使用されているので、今、お使いのものにも「キハダ木材」が使われているかもしれませんね!
また、木材だけでなく、樹脂は、漢方薬や内服薬、外用としても使用されているので、そちらの方が、聞き慣れたものがあるかもしれません。
キハダ木材は、加工がしやすい木材なので、DIYなどには扱いやすい木材だと思います。
しかし、腐食しやすいという問題点がありますので、使用する際は、専門の方に確認してからの使用をお勧めします。
気分転換に、インテリアの模様替えにいかがでしょうか!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。