黒檀と紫檀とは!何が違うのかを徹底リサーチ!
木の温かみのある表情が好きで、木工製品に興味を持つ方は、たくさんいると思います。
家具や楽器などの木工製品に魅力を感じる方もいるでしょう。
そうして木材を知って行くと、木材の価格で見た時に、物凄く高い木材がある事に気づきます。
「え?何、この色?!木なのにこんな色してるの?!」など
古くから、特徴的な色合いや風貌の木材は、驚きを人々に与えると同時に重宝されたのです。
日本で、高級な木材を調べた時、まず目にする木材の名前。
黒檀(コクタン)と紫檀(シタン)、この2つの名前を知る人も多いかと思います。
けれども、何で高級なのか、何が魅力なのか、良く分からないという声も聞きます。
ここでは、黒檀と紫檀についてお話を進めて行きましょう。
黒檀とは、どんな木材?
黒檀、紫檀の漢字が持つ「檀」という文字、ここでは、「檀=木」というイメージで大丈夫です。
つまり、黒色の木だから黒檀、紫色の木だから紫檀という名前が、最初についたという説があります。
黒檀は、木材を示す、コクタンと表記する事が多いでしょう。
コクタンは、カキノキ科・カキノキ属の樹木で、水との重さを比べた数値である気乾比重は、0.80~1.21と言われます。
木材としては、非常に重くて堅い木です。
しかし、加工後にしっかりと磨きを掛けた場合には、その黒さも相まって、非常に美しい表情を呈する木材です。
黒いほど価値が高いとされますが、多くの黒檀(コクタン)は、チョコレートブラウンと黒色のツートンカラーを持っています。
黒檀は、何を作る材料に使われているの?
紫檀は、木材としてのシタンという側面と、漠然とした高級材と言う意味でのシタン、その両方の側面を持つ言葉です。
ここでは、紫檀(シタン)という木材についてお話をします。
紫檀(シタン)は、マメ科・ツルサイカチ属の木材で、ベトナムやラオス周辺の熱い地域の木です。
日本に輸入される高級材として、確固たる地位を持った木材です。
シタン(紫檀)、コクタン(黒檀)、タガヤサン(鉄刀木)の3つを唐木三大銘木と呼びますが、そのうちの1つです。
ツルサイカチ属の木材で、切った時に芳香が立つものをローズウッドと呼びます。
紫檀(シタン)もツルサイカチ属で、芳香を持つ木材ですので、ローズウッドに含まれます。
紫檀(シタン)は、水との重さを比べた数値である気乾比重は、0.82~1.09と、木材では非常に重い部類になります。
堅く、加工性に難がありますが、その重厚さと美しさから高い人気を誇ります。
紫檀は、何を作る材に使われているの?
- 紫檀の仏壇置き
日本で、紫檀(シタン)は、仏具の素材として多く使われてきた歴史があります。
- 仏壇
- 経机
などの仏具の最高級材として扱われてきました。
また、箸材でも、重宝されていますので、高級箸材の一つになります。
現在でも、高級な仏具に使われる事はもちろんですが、楽器や工芸品としても利用されます。
ギターの指板としては、他のローズウッドと並び、最高級材として扱われる事も多いでしょう。
その他にも様々な装飾具や彫刻品に用いられています。
板材としては、非常に高価ではありますが、端材も取引がされる木材ですので、比較的小ぶりな細工などにもよく用いられます。
紫檀は、どんな特徴があるの?
紫檀(シタン)は、比重が非常に大きい木なので、密度も高く物凄く堅い木です。
種類や産地、品質にもよりますが、色合いは赤褐色~濃茶色が一般的と言えます。
堅い木なので、加工には重大な難があると言われます。
切削に対しても強い抵抗性があるので、ヤスリで削るとしてもなかなか一筋縄では行かない木材でしょう。
しかし、加工をした後に、正しい仕上げをした紫檀(シタン)は、非常に美しい光沢と重厚な表情を持ち合わせます。
密度が高いために、独特の光沢を持つ製品もあるでしょう。
希少価値が高く、重い木材なので、大型の家具などにはあまり利用されません。
テーブルの一枚板などに利用される事もありますが、非常に高価な物となります。
紫檀(シタン)と同じように、密度がたかく、重厚な黒檀(コクタン)について、もっと深堀りして、書いてある記事をおよみいただくと、紫檀(シタン)との違いが、はっきり理解されるのではないでしょうか。
是非、こちらの記事も一緒にお読みください⇩
黒檀と紫檀の違いとは?値段など
知名度で言えば、黒檀(コクタン)の方が有名かもしれません。
しかし、黒檀(コクタン)も紫檀(シタン)も、高級材である事には変わりありません。
どちらも非常に高値で取引される上に、国際的な取引に厳しい制限を受けています。
価格についてはどちらが高い、どちらが安いと明示する事は難しいでしょう。
どちらも高価な木材ですが、品質や産地などによっても、大きく異なってきます。
価格が高いからと言って、必ずしも高品質な黒檀(コクタン)や紫檀(シタン)とは言い切れないのが難しい所です。
例えば、ローズウッドの仲間に、紫檀(チンチャン)という木があるのですが、価格は紫檀(チンチャン)の方がワンランク下になります。
残念な事に、シタン製と謳ってチンチャンを使った製品がある事も事実です。
これは、厳密には間違いとも言えないのですが、どちらかといえば親切な表記とは言えないでしょう。
黒檀(コクタン)も紫檀(シタン)も、同じ高級木材ということですが、全く別の木のようですね。
黒檀(コクタン)のほうが、若干、有名なようですが、実際に黒檀(コクタン)って、どんなものに使われているのかを、詳しく説明している記事がこちらにあります。
とても、身近なものに使われていますよ~
是非、一緒にお読みください⇩
黒檀と紫檀の違いについてのまとめ
黒檀も紫檀も、日本では、仏具としての評価が高い木材です。
希少な木材という事もあり、黒檀も紫檀も好みが分かれるかもしれません。
木材としては、種類からして異なる木ですので、希少木としての扱いはありますが、全く別の木材です。
どちらも、人気の高い木材ですので、希少木の中では、取引量も多いでしょう。
しかし、中には、紛い物や不誠実な商品名表記も含まれています。
本物をしっかりと扱っているお店を探して、ぜひ、黒檀(コクタン)や紫檀(シタン)の本当の魅力をもっと知っていただければと思います。
最後まで、お読みいただき、有難うございました。
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