ローズウッドとはどんな木材?種類・特徴・使われる家具・経年変化総特集!
ローズウッドとは、アンティーク調の高級家具やギター、仏壇などに使われることの多い木材です。
あまり、聴き慣れない木材だと思いますが、とても、希少価値の高いもので、切ったばかりの切り口から、バラの香りがすることから「ローズウッド」と呼ばれるようになったそうです。
名前だけ聞くと、バラの木なのかな?と思いますが、薔薇ではありません!
ローズウッドという名前、実は、ローズウッドという名前の木がある訳ではありません。
もちろん、ローズウッドの名前を冠している木もあるのですが、ローズウッドは一つのジャンル名と考えると分かり易いでしょう。
では、どのような木材が、ローズウッドと呼ばれるのでしょうか。
「マメ科・ツルサイカチ属に分類される木で、切った時に芳香が立つもの。」
という定義が成り立ちます。
この定義に当てはまる木材が、ローズウッドで、それ以外の木材は、ローズウッドではありません。
しかし、商業的な名称で、マメ科の別の木材が、ローズウッドと冠されている場合もあります。
ローズウッドの名前は、それほどまでに人気が高い木材という証拠なのでしょう。
木材を切った切り口からローズの香りなんて、なんだかロマンチックな気分になりますね(*^-^*)
そして、アンティーク調の家具というと、深い色合いに、高級感が漂い、見ているだけでも、見惚れてしまうような繊細なデザインが多くあります。
そんな希少価値の高いローズウッドの種類や特徴、経年変化と合わせて、家具も一緒にご紹介していきます。
それでは、ローズウッドとはどんな木材?種類・特徴・使われる家具・経年変化総特集を最後までご覧ください!
ローズウッド材とはどんな木?
- 樹種名:ローズウッド 紫檀(シタン)
- 科目:マメ科 ツルサイカチ属
- 産地:インド南部 インドネシアに分布しています。
- 色調:辺材は灰白色 心材は暗赤紫褐色
- 用途:家具 小物 楽器 彫刻 など
ローズウッド材は、主に亜熱帯地方に広く分布しており、とても希少価値の高い木材です。
そして材質は、強度があり、色合いがとても美しく、ツヤが出やすい木材です。
ローズウッド材は、素材として使用する前の処理を行わずに、そのまま使用しても、十分に、実用化できる木材だそうです。
色調、ツヤなどから。。
- 高級家具
- 彫刻
- ギター
- ナイフの柄
の部分にも使われています。
ローズウッド材はどんな特徴があるの?
ローズウッド材の歴史は、18世紀後半までさかのぼり、最高級の装飾材として人気がありました。
ベルサイユ宮殿にあるルイ14世のベッド、ブラジル大統領が愛用していたクラシックギターやピアノ、高級車のダッシュボードなど・・・。
その頃から、高級木材として使われてきたローズウッド材は、現在でも、希少価値が高く、高級家具には欠かせない木材となっています。
そして、ローズウッド材を使用する際には、乾燥が最も重要になります!
ローズウッド材の乾燥は、ゆっくりと、時間をかけて行うことで、安定感が非常に良くなり、色合いも深く鮮やかなものになります。
ローズウッド材は、硬く頑丈なことから、加工は難しく、割れやすいという性質を持っています。
普段DIYなどで使う、のこぎりやカンナなどの工具では、加工は難しく、初心者では扱えない木材です。
家具を組み立てる時も、釘やネジなどに、あまり適しておらず、ほとんど使われることはないようです。
しかし、接着剤の使用は、特に問題なく、使用前の前処理も行う必要がないので、簡単に接着することができます。
ローズウッドって種類はあるの?
ローズウッドは、産地によって、種類がいくつかに分けられます。
アフリカンローズウッド
西アフリカのサヘル地域に生息。
アフリカンローズウッドは、日射の強いアフリカの平地でよく育ち、長い乾季や火災にも強いです。
木工の材料として使用されますが、薪や薬としても使用されます。
また、アフリカの楽器「ジャンベ」という打楽器の胴の部分には、伝統でアフリカンローズウッドが使用されているそうです。
アフリカンローズウッド材の色味は、黄色味を帯びているもの、バラ色に近い赤色、深い茶色とばらつきがあります。
インディアンローズウッド
インドに多く生息しています。
インディアンローズウッドは、ギターの材料として多く使われています。
もともとは、ブラジリアンローズウッドが多く使われていましたが、輸出規制がかかるようになり、代替材として使われるようになりました。
インディアンローズウッドは、強度・耐久性に強いので、乾燥の状態も安定しやすいため、インディアンローズウッドを使った楽器は長く使うことができます。
ブラジリアンローズウッド
ブラジルに生息。
インディアンローズウッドが使われる前の1960年代までは、ブラジリアンローズウッドが主に使われることが多い木材でした。
ブラジリアンローズウッドは、現在は、絶滅危惧種に指定されていて、とても希少価値の高い木材となっております。
ホンジュラスローズウッド
ベリーズに主に生息。
ホンジュラスローズウッドも、ブラジリアンローズウッドの代替材として使用されていますが、現在は入手が難しく高級木材となっています。
紫檀(したん)
熱帯産で硬く重い樹種です。
黒檀・鉄刀木(たがやさん)とともに、唐木三大銘木とされています。
銘木として利用される数種の木本の総称です。
赤みを帯びた木肌で、赤褐色から黒色の縞模様があり、色調はかなり変化に富んでいます。
重硬なため、乾燥、加工性にやや難はありますが、虫や菌に侵されにくく、耐朽性は極めて優れています。
かすかなバラの香りがすることが多く、ローズウッドとも呼ばれます。
ですので、ローズウッドと呼ばれる木材は、このほかにも、あげきれない程あるようです。
ローズウッドはどんな家具に使われているの?
ローズウッドは、基本的に高級家具の素材として使われています。
「ローズウッドが使われている家具」をご紹介していきます。
- テレビボード
- サイドチェスト
- ダストボックス
家具の他に、小物にも、たくさん使われていますので、ご紹介します。
- かんざし
- チェス駒
どれも高級感があり、特に色合いが本当に綺麗ですね!
現在は、絶滅危惧種になっており、ワシントン条約でも保護されているローズウッド材ですが、とても人気があります。
他にも書いている記事がございますので、是非、いっしょに合わせてお読みください⇩
ローズウッドの経年変化について教えて?
ローズウッド材も、経年変化を楽しめる木材の一つです。
ほとんどの木材は、経年変化すると共に、色合いに深みが出て、徐々に濃くなっていくと思います。
ローズウッド材の場合は、もともと濃い色合いなので、経年変化と共に、若干、薄い茶色のような色に変化します。
そこまで大きく、色が変わらない木材と言えるでしょう。
ローズウッドについてのまとめ
「ローズウッドとはどんな木材?種類・特徴・使われる家具・経年変化総特集」についてお届けしましたが、いかがでしたか?
ローズウッドは、古くから高級家具材として、使われてきた歴史ある木材です。
そして、現在は、絶滅危惧種になっていることから、非常に希少価値の高い種類のローズウッドもあります。
見た目、デザインから、とても重厚感があり、ツヤ、色合いが美しい家具として人気がある木材ですね!
「欲しい!!」と思ってもなかなか買える値段ではないですが、小物でも、一つ持っておくと、経年変化も楽しめて、一生物の買い物ができそうです!
切り立てのローズウッドのバラの香りは、ぜひ、試してみてください。
最後まで、お読みいただき、ありがとうございました♪♬♪
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