ローズウッドとはどんな木材?種類・特徴・使われる家具・経年変化総特集!

2023年12月4日

ローズウッドとは、アンティーク調の高級家具やギター、仏壇などに使われることの多い木材です。

あまり、聴き慣れない木材だと思いますが、とても、希少価値の高いもので、切ったばかりの切り口から、バラの香りがすることから「ローズウッド」と呼ばれるようになったそうです。

名前だけ聞くと、バラの木なのかな?と思いますが、薔薇ではありません!

ローズウッドという名前、実は、ローズウッドという名前の木がある訳ではありません。

もちろん、ローズウッドの名前を冠している木もあるのですが、ローズウッドは一つのジャンル名と考えると分かり易いでしょう。

では、どのような木材が、ローズウッドと呼ばれるのでしょうか。

「マメ科・ツルサイカチ属に分類される木で、切った時に芳香が立つもの。」

という定義が成り立ちます。

この定義に当てはまる木材が、ローズウッドで、それ以外の木材は、ローズウッドではありません。

しかし、商業的な名称で、マメ科の別の木材が、ローズウッドと冠されている場合もあります。

ローズウッドの名前は、それほどまでに人気が高い木材という証拠なのでしょう。

木材を切った切り口からローズの香りなんて、なんだかロマンチックな気分になりますね(*^-^*)

そして、アンティーク調の家具というと、深い色合いに、高級感が漂い、見ているだけでも、見惚れてしまうような繊細なデザインが多くあります。

そんな希少価値の高いローズウッドの種類や特徴、経年変化と合わせて、家具も一緒にご紹介していきます。

 

それでは、ローズウッドとはどんな木材?種類・特徴・使われる家具・経年変化総特集を最後までご覧ください!

Sponsored Link

ローズウッド材とはどんな木?

  • 樹種名:ローズウッド  紫檀(シタン)
  • 科目:マメ科 ツルサイカチ属
  • 産地:インド南部 インドネシアに分布しています。
  • 色調:辺材は灰白色 心材は暗赤紫褐色
  • 用途:家具 小物 楽器 彫刻 など

 

ローズウッド材は、主に亜熱帯地方に広く分布しており、とても希少価値の高い木材です。

 

そして材質は、強度があり、色合いがとても美しく、ツヤが出やすい木材です。

ローズウッド材は、素材として使用する前の処理を行わずに、そのまま使用しても、十分に、実用化できる木材だそうです。

色調、ツヤなどから。。

  • 高級家具
  • 彫刻
  • ギター
  • ナイフの柄

の部分にも使われています。

そして、楽器の素材としては、16世紀ごろから活用されているとても歴史の長い木材です。
Sponsored Link

ローズウッド材はどんな特徴があるの?

 ローズウッド材の歴史は、18世紀後半までさかのぼり、最高級の装飾材として人気がありました。

 

ベルサイユ宮殿にあるルイ14世のベッド、ブラジル大統領が愛用していたクラシックギターやピアノ、高級車のダッシュボードなど・・・。

 

 

その頃から、高級木材として使われてきたローズウッド材は、現在でも、希少価値が高く、高級家具には欠かせない木材となっています。

そして、ローズウッド材を使用する際には、乾燥が最も重要になります!

 

ローズウッド材の乾燥は、ゆっくりと、時間をかけて行うことで、安定感が非常に良くなり、色合いも深く鮮やかなものになります。

ローズウッド材は、硬く頑丈なことから、加工は難しく、割れやすいという性質を持っています。

普段DIYなどで使う、のこぎりやカンナなどの工具では、加工は難しく、初心者では扱えない木材です。

家具を組み立てる時も、釘やネジなどに、あまり適しておらず、ほとんど使われることはないようです。

しかし、接着剤の使用は、特に問題なく、使用前の前処理も行う必要がないので、簡単に接着することができます。

 

ローズウッドって種類はあるの?

 ローズウッドは、産地によって、種類がいくつかに分けられます。

アフリカンローズウッド

西アフリカのサヘル地域に生息。

アフリカンローズウッドは、日射の強いアフリカの平地でよく育ち、長い乾季や火災にも強いです。

木工の材料として使用されますが、薪や薬としても使用されます。

また、アフリカの楽器「ジャンベ」という打楽器の胴の部分には、伝統でアフリカンローズウッドが使用されているそうです。

アフリカンローズウッド材の色味は、黄色味を帯びているもの、バラ色に近い赤色、深い茶色とばらつきがあります。

インディアンローズウッド

インドに多く生息しています。

インディアンローズウッドは、ギターの材料として多く使われています。

もともとは、ブラジリアンローズウッドが多く使われていましたが、輸出規制がかかるようになり、代替材として使われるようになりました。

インディアンローズウッドは、強度・耐久性に強いので、乾燥の状態も安定しやすいため、インディアンローズウッドを使った楽器は長く使うことができます。

Sponsored Link

ブラジリアンローズウッド

ブラジルに生息。

インディアンローズウッドが使われる前の1960年代までは、ブラジリアンローズウッドが主に使われることが多い木材でした。

ブラジリアンローズウッドは、現在は、絶滅危惧種に指定されていて、とても希少価値の高い木材となっております。

ホンジュラスローズウッド

ベリーズに主に生息。

ホンジュラスローズウッドも、ブラジリアンローズウッドの代替材として使用されていますが、現在は入手が難しく高級木材となっています。

紫檀(したん)

熱帯産で硬く重い樹種です。

黒檀・鉄刀木(たがやさん)とともに、唐木三大銘木とされています。

銘木として利用される数種の木本の総称です。

赤みを帯びた木肌で、赤褐色から黒色の縞模様があり、色調はかなり変化に富んでいます。

重硬なため、乾燥、加工性にやや難はありますが、虫や菌に侵されにくく、耐朽性は極めて優れています。

かすかなバラの香りがすることが多く、ローズウッドとも呼ばれます。

※ローズウッドとは「マメ科・ツルサイカチ属に分類される木で、切った時にバラの香りが立つもの」という定義なので、削ったときにバラの香りのたつものは、すべてがローズウッドと呼ばれるようです。

 

ですので、ローズウッドと呼ばれる木材は、このほかにも、あげきれない程あるようです。

Sponsored Link

ローズウッドはどんな家具に使われているの?

ローズウッドは、基本的に高級家具の素材として使われています。

「ローズウッドが使われている家具」をご紹介していきます。

  • テレビボード

  • サイドチェスト

  • ダストボックス 

家具の他に、小物にも、たくさん使われていますので、ご紹介します。

 

  • かんざし

 

  • チェス駒

 

 

 

 

 

どれも高級感があり、特に色合いが本当に綺麗ですね!

現在は、絶滅危惧種になっており、ワシントン条約でも保護されているローズウッド材ですが、とても人気があります。

他にも書いている記事がございますので、是非、いっしょに合わせてお読みください⇩

ローズウッドの経年変化について教えて?

ローズウッド材も、経年変化を楽しめる木材の一つです。

ほとんどの木材は、経年変化すると共に、色合いに深みが出て、徐々に濃くなっていくと思います。

 

ローズウッド材の場合は、もともと濃い色合いなので、経年変化と共に、若干、薄い茶色のような色に変化します。

 

ローズウッド材は、茶褐色だった赤みが少し消え、黄色味があるような茶色へと、経年変化が楽しめます。

 

そこまで大きく、色が変わらない木材と言えるでしょう。

Sponsored Link

ローズウッドについてのまとめ

「ローズウッドとはどんな木材?種類・特徴・使われる家具・経年変化総特集」についてお届けしましたが、いかがでしたか?

ローズウッドは、古くから高級家具材として、使われてきた歴史ある木材です。

そして、現在は、絶滅危惧種になっていることから、非常に希少価値の高い種類のローズウッドもあります。

見た目、デザインから、とても重厚感があり、ツヤ、色合いが美しい家具として人気がある木材ですね!

「欲しい!!」と思ってもなかなか買える値段ではないですが、小物でも、一つ持っておくと、経年変化も楽しめて、一生物の買い物ができそうです!

切り立てのローズウッドのバラの香りは、ぜひ、試してみてください。

最後まで、お読みいただき、ありがとうございました

Sponsored Link

木材

Posted by MOhkubo