マホガニーとはどんな木?種類・特徴・使われる家具・経年変化を総まとめ
マホガニーといえば、「世界三大銘木」の一つです!
世界三大銘木といえば。。
- ブラックウォールナット
- チーク
- マホガニー
ですね。
これらの木材は、有名で聞いたことのある人も多いのではないでしょうか?
マホガニーを含め、古くから希少な木材、そして高価な木材として、高級家具や、内装材として多く使用されてきました。
マホガニー木材は、大ヒットした映画「タイタニック」で知られている、タイタニック号の素材としても使われていたそうですよ!
マホガニー木材は、歴史あるものから、現在の新しいものまで、たくさんの素材として、使用され、愛され続けている木材です。
マホガニー木材が有名になったのは、マホガニーの木が発見された時に、当時、人気があったウォールナットが不足していて、一気に世界へと広まったそうです。
その時から400年以上が経ちますが、今だに高価な木材として人気が高まっています!
今回は、マホガニー木材の種類・特徴・使われる家具・経年変化についてご紹介していきます。
ぜひ、最後までご覧ください。
マホガニー木材ってどんな木?
冒頭でもお伝えしたように、マホガニーは「世界三大銘木」の一つで、とても、希少価値の高い木材です!
- 科目:センダン科の広葉樹
- 産地:中米および南米に分布
マホガニーという名前は、中南米原産のセンダン科・マホガニー属「キューバンマホガニー」「ホンジュラスマホガニー 」「メキシカンマホガニー 」の3種の総称を表しています。
こちらの3種については、下記でご紹介していきますね!
このマホガニー木材の歴史は、16世紀まで遡り、南アメリカへ船旅をしていたスペイン人がカリブで発見したそうです。
「黄金色」という意味を表し、「カリブの宝」などと、言われることもあります。
歴史あるものでは。。
- ヨーロッパの宮殿
- ホテル
- 豪華客船の内装
- 家具
などに使用されてきました。
そして、豪華客船の一つが、「タイタニック号」です。
日本では、東京駅のステーションホテルの内装などにも、使用されています。
マホガニー木材ってどんな種類があるの?
マホガニー木材とは。。
- キューバンマホガニー
- ホンジュラスマホガニー
- メキシカンマホガニー
の総称です。
それぞれご紹介していきます。
キューバンマホガニー
キューバンマホガニーは、5世紀に渡り、家具などの木工品に多く使用されてきました。
そして、家具だけでなく、ギターなどの楽器制作、軽く寸度が安定することから、ヨットの板張りや飛行機にも使用されていました。
このキューバンマホガニーで作られたアンティーク家具は、装飾豊かで、豪華なものが多く、経年変化でさらに美しさが増していきます。
古くからとても人気が高かった木材で、過剰伐採のため、現在では絶滅危機だそうです。
ホンジュラスマホガニー
北米と南米の間に位置する、ホンジュラスという国に、自生している樹種です。
ホンジュラスマホガニーも、楽器として、多く使われているものです。
ギターに使用されるマホガニー材は、多くの種類がありますが、一般的には、高価なギターと言われるものがホンジュラスマホガニーで作られたギターです。
このホンジュラスマホガ二ー材で、作られたギターの音色は、中低音が豊かに響き、角の立っていない丸いイメージの音域です。
逆に、高音域には弱いそうです。
メキシカンマホガニー
グアテマラやホンジュラス、メキシコ南部に分布しているマホガニー材です。
- 高級アンティーク家具
- 楽器
に使用されています。
いずれにしても、ワシントン条約により、天然木の取引が制限されています。
自生したマホガニー木材は、入手が困難で、現在では、インドネシア、東南アジアなどで、計画的な植林が進んでいます。
そして最近では、木目や色調がマホガニー木材と似ている木材を「○○マホガニー」と呼ばれることが多くなっています。
マホガニー材ってどんな特徴があるの?
マホガニー材は、加工性・耐久性などが良く、高級家具や高級車のハンドルなどにも使用されています。
- 色調:心材は淡赤色から暗赤褐色、辺材は、黄白色(おうはくしょく)
- 木目:ほぼ一定で縞模様
- 加工性:良い
- 耐久性:優れている
- 木肌:滑らか
心材と辺材の色の差が、はっきりとしており、様々な表情が見られる木材です。
木目は、ほぼ一定で、縞模様がみられ、光の当たり加減によって、輝くような色合いが見られます。
この美しい縞模様を、リボンに見立てて「リボン杢」とも呼ばれます。
マホガニー材を使用したギターですが、リボン杢が、とても美しく映えていて、この表情は同じものは一つもなく、世界に一つだけのギターとなりますね!
また、マホガニー材は、硬く、強度に優れている木材で、高い耐久性を示しています。
木材の繊維そのものに光沢があり、褐色の色合いと相まって、黄金のような輝きを見せます。
これが「カリブの宝」と言われるものなのでしょうね!
マホガニー材はどんな家具に使われているの?
主に使われているのは、高級家具、アンティーク家具などに多く使われています。
マホガニー木材で作られたチェストですが、リボン杢が綺麗に出ていて、重厚感があり存在感がすごいですね!
広々とした、お城のような部屋が想像できます♪
こちらも英国調のマガジンラックです。
色合いが本当に美しく、ツヤと滑らかな表面がとても綺麗です。
また、これまで、ご紹介してきたものをまとめていきますと、
- 高級家具
- ギター、ドラムなどの楽器
- 東京駅のステーションホテルの内装
- 豪華客船の内装
- 高級車のハンドルやダッシュボード
- 船舶
- 日本の飛行機のプロペラ
などに使われています。
飛行機のプロペラは、かつて使われていたものです。
マホガニー材の家具のお手入れ方法は?
100年以上の歴史を持つアンティーク家具は、特性を知らずに、自分でメンテナンスを行ってしまうと、風合いやツヤをダメにしてしまう可能性があります。
しっかりと、お手入れ方法を知った上で、行ってください。
一番簡単で、お手軽な方法はワックスです!
準備するものは、
- ワックス
- 布
この2つで、簡単にお手入れできます!
布は、基本、何でも構いませんが、スチールウールがおすすめで、仕上がりがより滑らかになります。
ホームセンターなどで購入することができます。
【手順】
まずは、家具を綺麗にしましょう!
ホコリなどを綺麗に拭き取ったら、あとは、布にワックスを塗り込みます。
『注意点』
木目に沿ってしっかりと塗り込みましょう! |
全体的に塗り込んだら、綺麗な布で乾拭きをし、余分なワックスを拭き取れば完了です。
とっても簡単なので、大切な家具をお持ちの方は、ぜひ、試してみてください。
人気の高いマホガ二ー材なので、お値段も高いことから、マホガニー材の代用として、使われている木材に、サペリ木材という木材があります。
マホガニー材と同じようにリボン杢というのが特徴です。
是非、サペリ木材の記事もお読みいただくと面白いと思いますので、ご紹介いたします⇩
マホガニー材の経年変化を教えて?
木材は、伐採してから、空気酸化によって起こる化学反応で、年月の経過とともに、色合いや木柄が変わってきます。
マホガニー木材の場合は、初めは、全体的な色合いが淡い色味をしていますが、経年変化によって、赤褐色に変化します。
徐々に深みが増してきて、濃淡の強い表面も、次第に落ち着いてくる特徴があります。
こちらは、あまり強いリボン杢ではありませんが、徐々に落ち着き、より重厚感のある家具となります。
いまでは、植林活動を進めているマホガニー材ですが、ワシントン条約により規制を受けており、なかなか輸出入するのが難しくなっています。
マホガ二ー材の代用として、使われる木材にラワン材という木材があります。
ラワン材という木材の名前はあまり聞いたことがないかもしれませんが、日本では、あらゆるところで目にすることができています。
マホガニー材の代用として、使われることの多いラワン木材が、どんな木材なのかも知る機会になりますので、是非、ラワン木材の記事も一緒にお読みください⇩
マホガニー木材についてのまとめ
「マホガニーとはどんな木?種類・特徴・使われる家具・経年変化を総まとめ」についてお届けしましたが、いかがでしたか?
マホガニー木材は、天然木は、現在、条約により規制されています。
しかし、マホガニー木材に似た木材が、同じ名前で出てきていますので、どこのマホガニー材なのかを見てみて下さい。
色調、木目共に美しく、ツヤ・肌目も滑らかな木材で、高級家具などに多く使われるのも分かります。
そして、高級アンティーク家具をお持ちの方は、お手入れをする際には、しっかりと、お手入れ方法を理解し、せっかくの家具をダメにしないように大切に扱って下さい!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。