リングア木材ってどんな木?産地・種類・特徴・使われている家具を総まとめ
リングア木材って、聞いたことありますか?
あまり知られていない木材ですが、古くから家具やベニアや紙の素材としても使用されてきました。
フローリング材としても使われているリングア材ですが、寸法の安定性が高く、床材として大変人気の木材となっています。
夏の初めになると花が咲き、風に揺られて、葉が賑やかな音を奏でます。
あまり聞き慣れないリングア材の特徴や種類、そしてどんな家具に使われているのかなどご紹介していきます。
それでは、「リングア材ってどんな木?産地・種類・特徴・使われている家具を総まとめ」を最後までお読みください。
リングア木材ってどんな木?
リングアの木は、成長が早く、樹高が15mにも成長します。
そして、樹冠(樹木の上部で葉が生い茂っている部分のこと)が大きくなることも特徴として上げられます。
日本に輸入されてきたのは、明治時代のこと。
台湾から沖縄に輸入され、それ以降は、沖縄や九州地方を中心に、公園や駐車場の緑影樹や街路樹として多く利用されています。
リングア材の産地はどこ?
リングア材は、16世紀〜17世紀ごろ、オランダ人が、カリンの苗をインドネシア・マルク諸島に、植林したことが起源とされています。
リングア材の現在の生息地は、暖かい場所に多くあります。
- インド
- タイ
- インドネシア
- オーストラリア北部
- アフリカ
など、熱帯アジアやオーストラリア、アフリカなどに広く分布しています。
そして、日本の沖縄や九州では「ビルマネム」という和名が付けられています。
ブルマネムは、初夏に花を咲かせ、タネを実らせた枝先の大きな莢(サヤ)から、風に揺られて、にぎやかな音を奏でることから「Woman’s Tongue Tree」(会話好きの女性)といった云い名が付けられているそうです。
リングア材って種類はあるの?
リングア材の木は、マメ科に分類され、マメ科には、リングア木材(和名:ビルマネム)を含むたくさんの種類があります。
そして、ビルマネムは、ネムノキの仲間で、東南アジアを中心に、北アフリカ沿岸まで分布しています。
沖縄では、自生のネムノキが一種類生息しています。
ヤエヤマネムノキ(マメ科)
こちらは、沖縄県を北限とし、石垣島、西表島などに生息しています。
また海外では、
- 台湾
- タイ
- マレーシア
- ミクロネシア
- オーストラリア北部
まで知られています。
ネムノキは名前の通り、葉を閉じて眠るそうです。
そしてリングア材と似ている木材の、カリンの木も同じマメ科の樹種になります。
そして、リングア木材に似ている同じマメ科のカリン材についての記事もあります。
是非、一緒にお読みいただき、カリン材との違いなど、比較していただくと、リングア材について、さらに知ることができ、さらに愛着が沸いてくることでしょう⇩
リングア木材の特徴とは?
リングア材は、木材として、とても古くから使用されてきました。
- 家具
- ベニア
- 紙の素材
- フローリング材
として、様々なものに利用されています。
【リングア材の特徴】
材面:褐色、濃色の模様が、まれに出てくることがあります。
木目:激しい木目はなく、比較的に穏やかな表情をしています。
肌目:木理(もくり)が交差して入っているため、肌目は粗さがあります。(木理=木目)
色味:はじめは、赤みがあり、だんだんと琥珀色に変化します。
リングア木材は、気温の変化が少ない熱帯地方で育つため、早材(春から夏にかけて形成された木部)と晩材(質が密で濃色の部分)の差がなく、木目が、あまり目立たないことが特徴としてあげられます。
見た目は、すっきりとしていて、寸法などの安定性も高い木材です。
経年変化後は、琥珀色の透明感のあるキレイなツヤと光沢感が出てきます。
カリン材と見た目が似ていることから「イエローカリン」とも呼ばれるそうです。
カリン材は、高級木材として利用されていますが、リングア材は比較的安価で入手することができます。
リングア木材はどんな家具に使われているの?
リングア材は、フローリング材として使用されることが多く、リングア材よりも高価なものであるカリン材の代わりに使用されることがあります。
リングア材を使ったフローリングは、赤褐色の色合いをしていて部分的には黄味を帯びたところがあります。
色味が、統一はしていないのですが、無垢材ならではの良い味わいが感じられます。
木材によって異なりますが、赤褐色をしたリングア材のフローリングは、高級感のあるお部屋のようになり、広々としたリビングなどに使うことをお勧めします。
とても、深みのある色合いで、壁とのコントラストを楽しみつつ高級感のある部屋にしてみるのも良いかもしれませんね!
リングア木材についてのまとめ
リングア木材ってどんな木?産地・種類・特徴・使われている家具を総まとめについてお届けしましたが、いかがでしたか?
リングア材は聞き慣れない木材ですが、カリン材よりもコストパフォーマンスが良く、見た目がとても似ているので、カリン材よりも使いやすいかと思います。
深みのある色合いで、赤味と黄味が入り混ざったような感じで、とても高級感のある木材です。
カリン材とリングア材は、プロが見極めないと違いが分からないくらいに似ている木材なので、コストを抑えたい場合はおすすめの木材です!
リングア材の家具やフローリングを、ぜひ、試してみてください!
最後まで、お読みいただき、ありがとうございました。
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