チーク材ってどんな木?種類・特徴・使われる家具など総まとめ
チーク材は、ウォールナット、マホガニーとともに世界3大銘木とされ、木目は、美しく耐水性と耐久性に優れた高級材として知られており、木の宝石と称される人気の高い木材です。
古くから、高級な素材として、高級列車として知られる「オリエント急行」や、20世紀を代表する、豪華客船「クイーンエリザベス2号」のブリッジや内装などにも、このチーク材が用いられています。
チーク材の需要が、世界的に高まったのは、大航海時代に造船木材として、とても有用であると知れ渡ったからです。
理由は、
- 目の詰まった強靭さ
- 海水でも腐りにくい耐海水性
- 銃弾などの攻撃に耐える性能
が特に評価されました。
しかし現在では、ほとんどの国や地域で、伐採や輸出入が規制されており、日本国内で手に入れるのは大変難しくなった木材です。
今回は、そんな魅力あふれるチーク材について、ご紹介していきます。。。
チーク材ってどんな木?
チーク材は、硬くて、丈夫で腐りにくく、虫食いも少ない特長から。。。
- 建築
- 造船
- 橋
- 家具
- 彫刻
など多種多様な用途に使われます。
伐採後、間もないチーク材は、水分を多く含み、反りや割れが激しいため、テーブルなどの家具には不向きです。
そのため、家具を作る際には、十分に乾燥させる必要があります。
乾燥後のチーク材の安定性は、大変よく、耐久性も高いので、現在でもヨーロッパアンティーク家具などで、チーク材がよく見受けられます。
チークの古材は、古い建造物や船が解体された際に、高級木材として市場に出回ります。
しかし、近年では、チーク材を使用した、古い建造物や船などが、少なくなっている為に入手が困難です。
現在では、伐採後のチーク材を、木材乾燥機などで、短期間で、強制乾燥させ、使用している場合もあります。
しかし、自然乾燥によって乾燥した古木のチーク材とは、存在感や重厚感などに物足りなさを感じます。
チーク材ってどんな特徴があるの?
加工しやすく丈夫
乾燥後のチーク材は、収縮率が小さく、狂いが少ないので、加工がしやすく人気があります。
とても堅いので、薄くスライスして、家具の表面に突き板として用いられることも多い木材です。
オイルを含んでいる
オイルを含んだ木肌は、ロウのような滑らかな手触りがするので「木の宝石」と言われています。
チーク材は、オイルやニスで手入れしなくても耐久性がある為、普段のお手入れも簡単です。
経年変化が楽しめる
チーク材の木目の色は、だんだん濃く、変化して落ち着いた金褐色へと変化していくので、経年変化が楽しめる木材です。
新品のチーク材には、オイル成分による黒い縞模様が出ているものもがあります。
しかし、時間が経ってオイルが蒸発していくことで薄くなり、全体が飴色に変化していきます。
チーク材ってどんな種類があるの?産地など
チークの葉
チーク(麻栗樹、teak)は、シソ科・チーク属の落葉性高木の総称で、植物名は「Tectona grandis」と表記されます。
「チーク」という名前は、インド南部ケーララ州の言葉マラヤーラム語の「thekku」に由来し「チークノキ」とも言われます。
チークの種類
・インドからインドシナ半島にかけて広く分布する。
・ミャンマーの固有種。絶滅危惧種。
・フィリピンの固有種。絶滅が危惧されている。
チーク材は、南アジアから東南アジアの熱帯モンスーンに分布しています。
産地は。。
- インドネシア
- タイ
- ミャンマー
などです。
インドネシアでは、ジャティ(Jati) ・ミャンマーでは、チューン(Kyun) ・タイでは、マイサック(Mai Sak)と呼ばれます。
チーク材は、古くから、有用木材として利用され、2000年以上前から、使用された記録も残っているそうです。
インドネシアでは、100年以上も前から、計画的に植林が行われ、 現在は、チーク材の市場で「Jati」(JawaTeak)として大きな地位を確立しています。
チーク材は、どんな家具に使われているの?
チーク材は、優れた耐水性から。。。
- ガーデン
- アウトドア用のテーブル
- ダイニングテーブル
- コーヒーテーブル
などに多く使われます。
また、耐久性と美しい木目、手触りの良さなどから、高級品のヨーロッパアンティーク家具や、最近人気の、シンプルな北欧スタイルのヴィンテージの家具などに、用いられます。
さて、ここで、質問です。
チーク材に似ているといわれている木材をご存じですか?
答えは、「イロコ材」です。
チーク材には、どんなメリットがあるの?
硬くて丈夫
チーク材は、硬くて強靭なだけでなく耐久性・耐水性に優れ、さらに病害虫に強い性質があります。
加工しやすい
乾燥後のチーク材は、収縮率が小さい為、寸法の狂いが少ないので、比較的加工しやすい木材です。
長く使える
チーク材は、その丈夫さから、長く使う事ができ、経年変化も美しいので年月を重ねるごとに愛着が湧いてきます。
チーク材には、どんなデメリットがあるの?
乾燥が必要
チーク材は、水分を多く含むため、反りや割れが起きやすいので、伐採後、十分に乾燥させる必要があります。
価格が高く入手も困難
チーク材は、古くから人気が高い一方、樹木の成長には時間がかかるため、需要と供給の関係で、大変高価な木材です。
現在では、自然保護の観点から、伐採が禁止されている地域があり、流通量が減ったため簡単に手に入らなくなってきています。
チーク材って、高級木材として、とても人気があったんですね。
古くから20世紀を代表する豪華客船の部品に使われたり、高級列車の素材に使われたり。。
そんなチーク材は、経年変化で、色が変わっていくことにより、更に深みが増していくようです。
そんなチーク材についての経年変化などの記事もございます。
更にチーク材に愛着が湧いてくることでしょう。
是非、ご一緒にお読みください⇩
チーク材についてのまとめ
今回は、様々な魅力にあふれるチーク材について紹介しました。
チーク材の歴史は古く、それぞれの時代で最高級素材として使用されてきました。
お値段は、少し高めになりますが、高級感があり、長く使えるチーク材の家具で、お部屋をグレードアップさせてみてはいかがでしょうか!
チーク材を使って、お庭や、アウトドア用で、ワンランク上の居心地を、感じてみてはいかがでしょうか♪♬♬
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません