チーク材ってどんな木?種類・特徴・使われる家具など総まとめ

2021年3月24日

チーク材は、ウォールナット、マホガニーとともに世界3大銘木とされ、木目は、美しく耐水性と耐久性に優れた高級材として知られており、木の宝石と称される人気の高い木材です。

古くから、高級な素材として、高級列車として知られる「オリエント急行」や、20世紀を代表する、豪華客船「クイーンエリザベス2号」のブリッジや内装などにも、このチーク材が用いられています。

 

チーク材の需要が、世界的に高まったのは、大航海時代に造船木材として、とても有用であると知れ渡ったからです。

 

理由は、

  • 目の詰まった強靭さ
  • 海水でも腐りにくい耐海水性
  • 銃弾などの攻撃に耐える性能

が特に評価されました。

しかし現在では、ほとんどの国や地域で、伐採や輸出入が規制されており、日本国内で手に入れるのは大変難しくなった木材です。

 

今回は、そんな魅力あふれるチーク材について、ご紹介していきます。。。

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チーク材ってどんな木?

チーク材は、硬くて、丈夫で腐りにくく、虫食いも少ない特長から。。。

  • 建築
  • 造船
  • 家具
  • 彫刻

など多種多様な用途に使われます。

チーク材は、古い木材の方が価値が高く、高価で入手しにくいです。

 

伐採後、間もないチーク材は、水分を多く含み、反りや割れが激しいため、テーブルなどの家具には不向きです。

そのため、家具を作る際には、十分に乾燥させる必要があります。

乾燥後のチーク材の安定性は、大変よく、耐久性も高いので、現在でもヨーロッパアンティーク家具などで、チーク材がよく見受けられます。

チークの古材は、古い建造物や船が解体された際に、高級木材として市場に出回ります。

しかし、近年では、チーク材を使用した、古い建造物や船などが、少なくなっている為に入手が困難です。

現在では、伐採後のチーク材を、木材乾燥機などで、短期間で、強制乾燥させ、使用している場合もあります。

 

しかし、自然乾燥によって乾燥した古木のチーク材とは、存在感や重厚感などに物足りなさを感じます。

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チーク材ってどんな特徴があるの?

加工しやすく丈夫

乾燥後のチーク材は、収縮率が小さく、狂いが少ないので、加工がしやすく人気があります。

とても堅いので、薄くスライスして、家具の表面に突き板として用いられることも多い木材です。

チーク材は、オイルを含んで水に強い為、ダイニングテーブルやコーヒーテーブルなどの水を使う家具に向いています。

オイルを含んでいる

オイルを含んだ木肌は、ロウのような滑らかな手触りがするので「木の宝石」と言われています。

チーク材は、オイルやニスで手入れしなくても耐久性がある為、普段のお手入れも簡単です。

経年変化が楽しめる

チーク材の木目の色は、だんだん濃く、変化して落ち着いた金褐色へと変化していくので、経年変化が楽しめる木材です。

新品のチーク材には、オイル成分による黒い縞模様が出ているものもがあります。

しかし、時間が経ってオイルが蒸発していくことで薄くなり、全体が飴色に変化していきます。

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チーク材ってどんな種類があるの?産地など

           チークの葉

 

チーク(麻栗樹、teak)は、シソ科・チーク属の落葉性高木の総称で、植物名は「Tectona grandis」と表記されます。

 

「チーク」という名前は、インド南部ケーララ州の言葉マラヤーラム語の「thekku」に由来し「チークノキ」とも言われます。

チークの種類

・インドからインドシナ半島にかけて広く分布する。
・ミャンマーの固有種。絶滅危惧種。
・フィリピンの固有種。絶滅が危惧されている。

 

チーク材は、南アジアから東南アジアの熱帯モンスーンに分布しています。

 

産地は。。

  • インドネシア
  • タイ
  • ミャンマー

などです。

インドネシアでは、ジャティ(Jati) ・ミャンマーでは、チューン(Kyun) ・タイでは、マイサック(Mai Sak)と呼ばれます。

 

チーク材は、古くから、有用木材として利用され、2000年以上前から、使用された記録も残っているそうです。

宮殿や古い寺院など、貴重な建造物に、たくさん当時のチーク材を見ることが出来ます。

 

インドネシアでは、100年以上も前から、計画的に植林が行われ、 現在は、チーク材の市場で「Jati」(JawaTeak)として大きな地位を確立しています。

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チーク材は、どんな家具に使われているの?

 

 

チーク材は、優れた耐水性から。。。

  • ガーデン
  • アウトドア用のテーブル
  • ダイニングテーブル
  • コーヒーテーブル

などに多く使われます。

また、耐久性と美しい木目、手触りの良さなどから、高級品のヨーロッパアンティーク家具や、最近人気の、シンプルな北欧スタイルのヴィンテージの家具などに、用いられます。

さて、ここで、質問です。

チーク材に似ているといわれている木材をご存じですか?

答えは、「イロコ材」です。

イロコ材って、あまり聞いたこともない人も多いのではないでしょうか。。
チーク材に、とても似ていて、アフリカに多く分布しているそうです。
そのイロコ材についての記事もありますので、是非、ごいっしょに、お読みください。
そして、チーク材との違いなどを比較しながら、さらにチーク材についての知識を深めていただければと思います⇩

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チーク材には、どんなメリットがあるの?

硬くて丈夫

チーク材は、硬くて強靭なだけでなく耐久性・耐水性に優れ、さらに病害虫に強い性質があります。

加工しやすい

乾燥後のチーク材は、収縮率が小さい為、寸法の狂いが少ないので、比較的加工しやすい木材です。

長く使える

チーク材は、その丈夫さから、長く使う事ができ、経年変化も美しいので年月を重ねるごとに愛着が湧いてきます。

チーク材には、どんなデメリットがあるの?

 

 

乾燥が必要

チーク材は、水分を多く含むため、反りや割れが起きやすいので、伐採後、十分に乾燥させる必要があります。

価格が高く入手も困難

チーク材は、古くから人気が高い一方、樹木の成長には時間がかかるため、需要と供給の関係で、大変高価な木材です。

 

現在では、自然保護の観点から、伐採が禁止されている地域があり、流通量が減ったため簡単に手に入らなくなってきています。

チーク材って、高級木材として、とても人気があったんですね。

古くから20世紀を代表する豪華客船の部品に使われたり、高級列車の素材に使われたり。。

そんなチーク材は、経年変化で、色が変わっていくことにより、更に深みが増していくようです。

そんなチーク材についての経年変化などの記事もございます。

更にチーク材に愛着が湧いてくることでしょう。

是非、ご一緒にお読みください⇩

チーク材についてのまとめ

 

今回は、様々な魅力にあふれるチーク材について紹介しました。

チーク材の歴史は古く、それぞれの時代で最高級素材として使用されてきました。

お値段は、少し高めになりますが、高級感があり、長く使えるチーク材の家具で、お部屋をグレードアップさせてみてはいかがでしょうか!

チーク材を使って、お庭や、アウトドア用で、ワンランク上の居心地を、感じてみてはいかがでしょうか

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木材

Posted by MOhkubo