ひのきはヒノキ属針葉樹の日本代表!魅力だらけのヒノキ針葉樹を徹底研究
ひのき材を用いたフローリングや家具をはじめ、木工製品の材料としては、とても、ポピュラーなひのき木材です。
多くの方が、ひのきの名前を知ってはいても、実際に生えている木を見て、「これはひのきだ」と言える方は少ないのではないでしょうか。
製品や板の状態でのひのき木材は、その性質や香りからも、有名な木材ではありますが、その、ひのきを、樹木として観察してみると、更に、ひのきの魅力を知る事が出来ると思います。
更に、ひのきだけではなく、他の木材の良さを発見出来るかもしれません。
ここでは、樹木としてのひのきを紹介して、木の素晴らしさを伝えたいと思います。
針葉樹と広葉樹!その違いを簡単に教えて?
針葉樹と広葉樹についてインターネットなどで検索をすると、ヒノキやスギは、針葉樹、サクラやケヤキは、広葉樹などに代表されると書いてあります。
読んで字の如く、針葉樹は針のように尖った葉、広葉樹は平べったい葉というイメージは思い浮かぶと思います。
…広葉樹の葉
木は、根から水分を吸い上げて、先端に向かって水分を運搬します。
生命活動を維持するために、水分を吸収するのは、もちろんですが、木は、雨風にも耐えて立ち続けなければなりません。
その目的のために、自身を支える役目を担う細胞があります。
この部分にも「針葉樹と広葉樹の違い」があるのです。
針葉樹の場合には。。
水分を運ぶ管が、木を支える役目も兼用しているとイメージしてください。
針葉樹とは?⇩
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%87%9D%E8%91%89%E6%A8%B9
広葉樹の場合には。。
水分を運ぶ管と、木を支える細胞とが、独立していると言えば分かり易いでしょうか。
広葉樹とは?⇩
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BA%83%E8%91%89%E6%A8%B9
このように、針葉樹と広葉樹には、細胞の造りや役割から違いがあったのです。
ひのきって種からじゃないの?ヒノキはどのように育つの?
自然環境では、種がポロっと地面に落ちて、そこから芽が出て、樹木として育ちます。
しかし、自然に育ったひのきを伐採する方法では、なかなか上手くいかないのです。
ここでは、植林といって、高品質なひのき材を安定して得るための技術を、順を追って説明したいと思います。
育苗(いくびょう)
ひのきは、発芽してから、約3年ほど成長させた苗を、林に植えます。
農作物を畑で育てるために、雑草を抜いたり、水やりの管理をしたりと、手間を掛けて成長を見守るのと同じように、苦労があります。
地拵え(じごしらえ)
成長した苗を、植える場所を整える工程になります。
以前に発育していた樹木の根を取り除いたり、雑草を刈る事で、植える場所を綺麗にします。
植林
約3年掛けて育てられたひのきの苗は、綺麗にされた場所に穴を掘って、そこに植えられます。
この工程を「植林」と言います。
何段階もの手入れを経て。。。
下草刈り(したくさかり)
下刈り(したかり)ともいいます。
ひのきが、健やかに育つために綺麗にした土地ということは、他の樹木や、植物にとっても、育ちやすい土地ということです。
それら、ひのき以外の植物が、肝心のひのきの成長の邪魔にならないように刈っていきます。
植林をして、6年~8年ほどの期間は、下草刈りが必要となります。
除伐(じょばつ)
大きく育ってきたひのきですが、10年目くらいからは、適切な成長をしていない木を間引きします。
つまり、良い状態の木だけを残して、あまり良くない木を倒していきます。
木は、間引く事によって、状態の良い木の育成を、更に、良い状態で育てる事ができるのです。
枝打ち(えだうち)
ひのきが、大きく育って行くと、枝と枝が重なって、太陽の光が、奥のほうまで入りにくくなってしまいます。
光が、入らない部分は、枯れやすくなって、更に、そこから虫が、入り込む事もあります。
余分な枝を切り落として、節が少なく、そして立派に成長する環境を整えてあげます。
ひのきの間伐ってそんなに大事なの?
はい、もちろんです。
間伐(かんばつ)
大きく立派に育ったからといって、全てのひのきが、木材として利用できるとも限りません。
森林に育つ樹木といえども、ひのきだけで森林は成り立たないのです。
例えば、ひのきとひのきの間の地表に、植物が育成しなければ、そのひのき自体も、森林の一員とは言えないでしょう。
しっかりと、森林を保護して、様々な植物の営みを維持するためにも、生育状態の悪いひのきを刈って行きます。
曲がって成長したひのきは、この段階で刈られていきます。
もちろん、この段階のひのきも、木材として立派な物ですので、割り箸や炭の材料として利用されます。
しかし、運搬コストの問題もあって、近年では、放置される間伐材(かんばつざい)が問題視されています。
さて、ここまでで、ひのき材が成長するまでが、ご理解いただけたと思います。
ですが、更に、ひのきという木がどんな木なのか?
記事がございます。
ご一緒にお読みいただき、ひのき木材についてもっと知識を深めてください。
もっと、木材についての愛着が湧いてくることでしょう⇩
また、ひのきと同じ針葉樹の「スギ」についての記事もございます。
是非、是非、ご一緒にお読みください⇩
更に、ひのきとスギの違いを知りたい方へは、こちらの記事をお読みください⇩
日本で針葉樹と言えばひのき!まとめ
このように、長い時間と手間をかけて、やっと、ひのきが、木材として、お店で売られる形になっていくのです。
その育成には、自然の力と人の力とが大きく関わっているのです。
日本の針葉樹として、代表的なひのきの成長について、話をしてきました。
私たちの目にする製品も、森林で育ってきました。
そう考えると、ひのきの製品に山や森の息吹を感じる事が出来るかもしれません。
あんなに立派な大きな木でも、針葉樹と広葉樹が、あるのですね!
驚きです。
針葉樹の代表の「ひのき」について、色々知ることもできたかと思います。
ひのき木材は、とても身近な木材です。
これからは、さらに愛着がわくのではないでしょうか!
最後までお読みいただき、有難うございました。
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