オーク材の経年変化・使われる家具・塗装について徹底調査!!
使用する木材を検討する際には、使っていくとどう変わるのか、どうしたら長く使えるのかなどが気になりますよね。
オーク材は、その丈夫さも相まって長く使えば使うほど、色味が変わってくるので、愛着を持って使用できることが魅力です。
この記事では、そんなオーク材の経年変化と、塗装やメンテナンスについて、長く使うために知っておいた方が良い内容についてまとめました。
経年変化ってどういう意味?
経年変化とは、一般的に年月が経つにつれて製品の品質・性能が変化することと定義されます。
ですが、木材にとっての経年変化は、品質が落ちるものではなく、時間が経つにつれて表面の色が変化していき、味わい深くなっていくことを指します。
色が変化する要因は様々ですが、主な理由としては日光、つまり紫外線の影響が強いと言われています。
木に含まれるリグニンという成分が、紫外線などの光を吸収し、分解し、変性することで色が変化していくのです。
オーク材の経年変化ってどう変化していくの?
オーク材は基本的にはベージュっぽい色をしていますが、時間が経つと次第に黄褐色に変化していきます。
そのはっきりとした木目の模様と合間って、非常に美しい色の変化を楽しめることが特徴です。下の写真は、直射日光による2か月後の色の変化です。
オーク材に使われる家具はどんなもの?
オーク材は、その丈夫さから、様々な用途で使用されています。
例えば。。
- ユニットシェルフ
- テーブル
- 床材
といった、傷や汚れが気になるものでも、その汚れにくさから取り入れられています。
丈夫であることから人の体重が、かかる椅子やベンチまで幅広く用いられています。
オーク材の主な塗装方法は?
ウレタン塗装
合成樹脂の一種で、ポピュラーな塗装方法です。
耐久性が、求められるテーブルの天板などに使われています。
塗膜が厚く柔らかく、弾性があり伸縮性にも優れているため、ラッカー塗装やオイル仕上げと比べて。。
熱や水にも比較的強いです。
しかし、その反面ツヤツヤした光沢感が出るため、木の質感や素材感を感じにくくなるというデメリットもあります。
お手入れがあまり必要ないため、多くのテーブルなどに用いられて
います。
ラッカー塗装
ウレタン樹脂塗装と比べて、塗膜が薄いため、木の質感を残したいまま、傷や汚れをつきにくくしたい場合に使われます。
表面がなめらかで、柔らかい光沢を放ちます。
しかし。。
テーブルの場合はランチョンマットやコースターの使用をおすすめします。
また、日光に弱く変色の原因になるため、直射日光が当たる場所への設置は避けた方が良いです。
水性ステイン + ワックス塗装
水性ステインは、染料のようなもので、木の繊維にしみこんで色を付けます。
塗面に塗膜を作りませんので、木の呼吸を妨げず、木本来の風合いを損ないません。
ただ、水を染み込ませたようなものですので、水性ステインのみですと、しらけたような仕上がりになります。
ワックスではじかれた水滴
そこで。。
塗面には、ワックスの塗膜ができ、撥水効果もありますが、水、熱や傷には弱いです。
取り扱いは、比較的簡単です。
オイル塗装
簡単には油性のステインです。
染料にワックス成分も含まれており、内側から木を保護します。
木材、本来の良さを出したいときに使われます。
木の呼吸を妨げませんので、木が自然の風合いをもち続けます。
これが、温かみを感じる大切な要因です。
ワックス成分が含まれた塗料ですので、撥水効果もありますが、塗面に塗膜を作りませんので、水、熱や傷には弱いです。
艶(つや)はほとんどありませんが、使っていくうえで、自然な艶が出てきます。
修理は、他の塗装方法と比べ簡単です。
水性塗料で塗装
一般に手に入りやすく、あらゆる木製品に使用されます。
刷毛(ハケ)塗りが一般的ですので、刷毛跡が多少なりとも残ります。
塗り方にもよりますが、木目も見えなくなります。
他の塗膜を作る塗装方法に比べ、塗膜が剥がれやすい特徴がありますが、アンティーク風の塗装の剥がれた風合いを出すときには便利です。
オーク材のお手入れ方法は?
無垢材全般に言えることですが、木材は呼吸をしているため、日々のお手入れは欠かせません。
また、表面の家具は、塗装の方法によってお手入れ方法が違います。
適したお手入れ方法を確認しましょう。
ただし、オーク材は硬く変形もしにくいため、他の木材よりは、
ことが、特徴になっています。
ウレタン塗装、ラッカー塗装
日頃のお手入れは、乾拭きや固く絞ったふきんで拭いて最後は、水分を残さないようにしましょう。
汚れてしまった場合は、すぐにふき取るように心掛けてください。
この際に、
水分やアルコールは、塗装面に変形や変色を起こすことがあります。
ついてしまった場合は、すぐに拭き取りましょう。
オイル塗装、ワックス塗装
オーク材の特性を生かすため、オイルやワックスなどの自然素材の塗装を、施してある家具の場合は、塗膜が薄いため、水気にはあまり強くはありません。
普段は、綿100%の柔らかい布を使って乾拭きするか、テーブルなどは、硬く絞った雑巾で水拭きし、その際に水分は残さないようにしましょう。
そして、長持ちのために。。
傷ができてしまった場合は、サンドペーパーでやすりがけしたのち、削った部分にメンテナンスオイル(ワックス)を塗ってあげると元に戻ります。
オーク材についての経年変化や、お手入れ方法などを知ることができたと思いますが、そもそもオーク材って、どんな木材なのかを書いた記事がございますので、この機会にぜひ、一緒にご覧ください⇩
オーク材についてのまとめ
オーク材は、何百年も前のヴィンテージ家具が、未だ多く存在していることからもわかるように、とても丈夫な木です。
大切にすれば長く使えるので、時間が経つほどに、より味わい深さが出るという、木材の特徴を感じやすいのではないでしょうか。
さらに、メンテナンスに関しても、他の木材よりは、比較的、メンテナンスしやすいです。
色々と難しそうだけれど、木材にこだわってみたいという方は、ぜひ選んでみてください♬♪♬
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません