オーク材の経年変化・使われる家具・塗装について徹底調査!!

2021年2月27日

使用する木材を検討する際には、使っていくとどう変わるのか、どうしたら長く使えるのかなどが気になりますよね。

オーク材は、その丈夫さも相まって長く使えば使うほど、色味が変わってくるので、愛着を持って使用できることが魅力です。

この記事では、そんなオーク材の経年変化と、塗装やメンテナンスについて、長く使うために知っておいた方が良い内容についてまとめました。

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経年変化ってどういう意味?

 

経年変化とは、一般的に年月が経つにつれて製品の品質・性能が変化することと定義されます。

ですが、木材にとっての経年変化は、品質が落ちるものではなく、時間が経つにつれて表面の色が変化していき、味わい深くなっていくことを指します。

色が変化する要因は様々ですが、主な理由としては日光つまり紫外線の影響が強いと言われています。

木に含まれるリグニンという成分が、紫外線などの光を吸収し、分解し、変性することで色が変化していくのです。

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オーク材の経年変化ってどう変化していくの?

 

オーク材は基本的にはベージュっぽい色をしていますが、時間が経つと次第に黄褐色に変化していきます。

そのはっきりとした木目の模様と合間って、非常に美しい色の変化を楽しめることが特徴です。下の写真は、直射日光による2か月後の色の変化です。

オーク材に使われる家具はどんなもの?

 

オーク材は、その丈夫さから、様々な用途で使用されています。

例えば。。

  • ユニットシェルフ
  • テーブル
  • 床材

といった、傷や汚れが気になるものでも、その汚れにくさから取り入れられています。

丈夫であることから人の体重が、かかる椅子やベンチまで幅広く用いられています。

アンティーク家具としても有名で、その硬くて強い特徴によって、複雑な模様の彫刻が可能だったため、15世紀末から17世紀にかけては、実用性だけではなく装飾面でもこだわられたアンティーク家具が多くあることも特徴です。
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オーク材の主な塗装方法は?

ウレタン塗装

合成樹脂の一種で、ポピュラーな塗装方法です。

耐久性が、求められるテーブルの天板などに使われています。

塗膜が厚く柔らかく、弾性があり伸縮性にも優れているため、ラッカー塗装やオイル仕上げと比べて。。

傷や汚れがつきにくく、経年変化しにくいことが特徴となっています。

熱や水にも比較的強いです。

しかし、その反面ツヤツヤした光沢感が出るため、木の質感や素材感を感じにくくなるというデメリットもあります。

お手入れがあまり必要ないため、多くのテーブルなどに用いられて
います。

 

ラッカー塗装

ウレタン樹脂塗装と比べて、塗膜が薄いため、木の質感を残したいまま、傷や汚れをつきにくくしたい場合に使われます。

表面がなめらかで、柔らかい光沢を放ちます。

しかし。。

ウレタン樹脂塗装と比較すると、熱や水分に強くないため、水ジミができやすい塗装です。

テーブルの場合はランチョンマットやコースターの使用をおすすめします。

また、日光に弱く変色の原因になるため、直射日光が当たる場所への設置は避けた方が良いです。

水性ステイン + ワックス塗装

水性ステインは、染料のようなもので、木の繊維にしみこんで色を付けます。

塗面に塗膜を作りませんので、木の呼吸を妨げず、木本来の風合いを損ないません。

ただ、水を染み込ませたようなものですので、水性ステインのみですと、しらけたような仕上がりになります。

         ワックスではじかれた水滴

そこで。。

上塗りにワックスを塗り(通常蜜蝋ワックスが上塗りされます)、油分を補充してやることにより艶(つや)を出します。

塗面には、ワックスの塗膜ができ、撥水効果もありますが、水、熱や傷には弱いです。

取り扱いは、比較的簡単です。

オイル塗装

簡単には油性のステインです。

染料にワックス成分も含まれており、内側から木を保護します。

木材、本来の良さを出したいときに使われます。

自然の植物油を、ベースに作られた無公害塗料です。

木の呼吸を妨げませんので、木が自然の風合いをもち続けます。

これが、温かみを感じる大切な要因です。

ワックス成分が含まれた塗料ですので、撥水効果もありますが、塗面に塗膜を作りませんので、水、熱や傷には弱いです。

艶(つや)はほとんどありませんが、使っていくうえで、自然な艶が出てきます。

修理は、他の塗装方法と比べ簡単です。

 

水性塗料で塗装

一般に手に入りやすく、あらゆる木製品に使用されます。

水性でも、乾燥すれば樹脂成分の塗膜を作りますので、水には強くなります。

刷毛(ハケ)塗りが一般的ですので、刷毛跡が多少なりとも残ります。

塗り方にもよりますが、木目も見えなくなります。

他の塗膜を作る塗装方法に比べ、塗膜が剥がれやすい特徴がありますが、アンティーク風の塗装の剥がれた風合いを出すときには便利です。

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オーク材のお手入れ方法は?

 

無垢材全般に言えることですが、木材は呼吸をしているため、日々のお手入れは欠かせません。

また、表面の家具は、塗装の方法によってお手入れ方法が違います。

適したお手入れ方法を確認しましょう。

ただし、オーク材は硬く変形もしにくいため、他の木材よりは、

比較的お手入れに、気を使う必要がない

ことが、特徴になっています。

ウレタン塗装、ラッカー塗装

日頃のお手入れは、乾拭きや固く絞ったふきんで拭いて最後は、水分を残さないようにしましょう。
汚れてしまった場合は、すぐにふき取るように心掛けてください。

この際に、

ワックスや化学ぞうきんは、使用しないでください。

水分やアルコールは、塗装面に変形や変色を起こすことがあります。

ついてしまった場合は、すぐに拭き取りましょう。

オイル塗装、ワックス塗装

オーク材の特性を生かすため、オイルやワックスなどの自然素材の塗装を、施してある家具の場合は、塗膜が薄いため、水気にはあまり強くはありません。

普段は、綿100%の柔らかい布を使って乾拭きするか、テーブルなどは、硬く絞った雑巾で水拭きし、その際に水分は残さないようにしましょう。

そして、長持ちのために。。

年に一度はオイルやワックスを塗り直してあげるようにしましょう。

 

傷ができてしまった場合は、サンドペーパーでやすりがけしたのち、削った部分にメンテナンスオイル(ワックス)を塗ってあげると元に戻ります。

オーク材についての経年変化や、お手入れ方法などを知ることができたと思いますが、そもそもオーク材って、どんな木材なのかを書いた記事がございますので、この機会にぜひ、一緒にご覧ください⇩

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オーク材についてのまとめ

 

オーク材は、何百年も前のヴィンテージ家具が、未だ多く存在していることからもわかるように、とても丈夫な木です。

大切にすれば長く使えるので、時間が経つほどに、より味わい深さが出るという、木材の特徴を感じやすいのではないでしょうか。

さらに、メンテナンスに関しても、他の木材よりは、比較的、メンテナンスしやすいです。

色々と難しそうだけれど、木材にこだわってみたいという方は、ぜひ選んでみてください♬  

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木材

Posted by MOhkubo