栃(とち)木材ってどんな木?種類・特徴・使われている用途などを総まとめ

2024年3月9日

こちらの記事では、栃(とち)木材について、ご紹介していきます。

栃(とち)材とは、トチノキから採れる木材で、

  • 建築材
  • 楽器
  • お椀
  • お盆

など、身近なものにも使われている木材です。

栃(とち)の木は、白い花が咲き、秋には実をつける木ですが、その実は、つぶして、とち餅などを作る材料となります。

そんな栃(とち)木材についての、特徴や種類、用途などをまとめました!

それでは、「栃(とち)木材ってどんな木?種類・特徴・使われている用途などを総まとめ」を最後までご覧ください。

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栃(とち)木材ってどんな木?

栃(とち)木材は、トチノキという樹種で、トチノキ科・トチノキ属の落葉広葉樹の散孔材です。

  • その他の名称:シチヨウジュ(七葉樹)
  • 産地:北海道、本州、四国、九州にまで分布 中国
  • 樹高:約30m

トチノキ材は、北海道から九州にまで分布していますが、特に東北地方から北海道南部に多くみられます。

九州にも分布はしていますが、ほとんど見ることはないそうです。

樹高30mにまで育つ大木で、山地のハイキングコースなどでよく目にすることができる木です。

トチノキの実を食用にするため、山林で伐採を行う際には、トチノキだけを残すことがあります。

栃の木の別称の七葉樹(シチヨウジュ)とは・・・

7枚前後の小葉からであることから付けられた名前。

そして、7月には「七葉樹」が誕生木となったそうです。

栃の木(トチノキ)の名前の通り、栃木県の県木となっています。

また、生薬としても使われ、寄生性皮膚炎やたむしなどには、塗り薬や煎液で患部を洗ったりするために使います。

また、下痢止めしもやけなどにも効果があります。

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栃(とち)木材にはどんな種類があるの?

トチノキの品種には、「斑入りトチノキ」という樹種があります。

葉には、「三光斑(さんこうふ)」と呼ばれる模様があります。

斑入りの葉は、たくさんの種類があり。。

  • 縞斑(縦に縞の斑)
  • 段斑(横に縞の斑)
  • うぶ(葉全体に白または黄色になる)
  • 切斑(直線に斑が入り2色になる)

など、たくさんの種類があります。

そして、トチノキの三光斑の特徴として、一枚の葉に、三色の色合いが出てくる葉のことを言います。

ギボウシという樹種ですが、葉の色が3色になっています。

模様は、それぞれの種類によって違いがあり、珍しいものもあります。

 

こちらは、サザンカの花です。

こちらの葉も三光斑になります。

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栃(とち)木材にはどんな特徴があるの?

栃(とち)木材は、リップルマークが出るものがあり、それは銘木として重宝されています。

リップルマークとは、板面に現れるさざ波のような繊細な模様のことを言います。

こちらは、コーヒーカップの模様です。

その他の特徴として、

  • 色調:心材金色がかった黄色、辺材は白色調
  • 強度:並
  • 肌目:精
  • 比重:0.40〜0.63 軽軟
  • 耐久性:非常に低い

栃木材の色調は、心材が金色がかった黄色で、辺材は白色をしていますが、見た目には分かりにくいほどで、ほとんど違いがありません。

  • 栃木材の一枚板テーブル

 

肌目は精で、仕上げた表面は、絹のような滑らかな仕上がりになります。

トチノキは、約30mほどにもなる大木で、大きく育つと幹には、コブや凸凹があるため、木材として使用する際に、木目が乱れることがあります。

そうなることで出てくる「縮み杢」「波杢」といった美しい木目が出ることがあります。

栃の木(トチノキ)木材は、乾燥の際には狂いが出やすいと言われています。

栃の木(トチノキ)木材は、材質が軽軟で、加工がしやすい木材です。

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栃(とち)木材はどんな用途に使われているの?

栃(とち)木材は、加工がしやすいことから、

  • 器具
  • おもちゃ
  • 家具材
  • 楽器
  • 内装材

などに使われています。

また、日用品にも多く使われています。

  • キーホルダー 

  • ボールペン

 

  • テレビボード

 

栃ノ木は、ナチュラルな色調で、家具としては、どんなインテリアにも合いそうですね!

そして、キーホルダーやボールペンに使われている栃ノ木材は、縮み杢のものを使用していて、木目が個性的で、とても見た目が綺麗です。

そして、最近では、民族家具にも使われていて美しい木目の出るのもは人気が高く評価されています。

観光地などで売っているお土産物の茶道具や日用品などには、かなり多くの栃木材が使われています。

栃ノ木(トチノキ)と同じように、リップルマーク(さざ波模様)という木目が出る素敵な木材に「アメリカンブラックチェリー」という木があります。

こちらの「ブラックチェリーってどんな木?」という記事もございます。

一緒にお読みになると、さらに、栃ノ木やブラックチェリー木材に愛着が湧いてくることでしょう。

ブラックチェリー材についいぇの記事はこちらです⇩

栃(とち)木材についてのまとめ

「栃(とち)木材ってどんな木?種類・特徴・使われている用途などを総まとめ」についてお届けしましたが、いかがでしたか?

栃木材は、様々なものに利用されていて家具器具、そして、民族家具などのお土産物としても使われています。

また、軽軟な素材で加工がしやすい木材なので、DIYなどにも使いやすい木材かと思います。

重さも中ぐらいの重さなので、女性でも扱いやすいのではないでしょうか。

表面が、とても美しい絹のようになめらかな仕上がりになるので、インテリアとして使う場合は、優しい印象の家具となるでしょう。

また、トチノキ材は、山地にあることが多く、種子は、食用としても使われているため、伐採されずに残っている場合が多くあります。

もし、ハイキングなどで山地に行った際には、トチノキを探してみてください。

最後まで、お読みいただき、ありがとうございました。

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木材

Posted by MOhkubo