バーチ材とはどんな木?種類・産地・特徴などを総まとめ!01

2020年11月25日

家づくりを考えているなら覚えておきたい万能選手・バーチ材。

皆さんは、「バーチ(Birch)」という木材を聞いたことがありますか?

バーチは、カバノキ科・カバノキ属の木で、日本では、カバザクラ(樺桜)とも呼ばれる木材です。

ここでは、そんな「バーチ材」の種類・産地・特徴などをお知らせしていきます。

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バーチ材ってどんな木?

 

見た目や性質が、サクラとよく似ている事から、サクラの代用材として用いられます。

本物のサクラは、「本桜」や「真桜」と記されているはずなので、選ぶ際に見比べてみるのも面白いでしょう。

バーチは、寒冷地に育ち、およそ30mほどの高さにまで成長する木です。

 

陸地面積の大部分が森林、環境先進国として知られるフィンランドでは、環境保護の観点から、1本伐採するごとに、数本の木を植林する事が義務となっています。

万能選手である事は、これから述べますが、それ故に、需要が高く、資源として保護しなければならない木の一つと言えます。

 

バーチ材ってどんな特徴があるの?産地など

では、万能選手のバーチ材ですが、どのような特徴があるのかをお話します。

バーチ材の特徴としては、何といっても。。

  • その手触り
  • きめ細かさ

が挙げられるでしょう。

すべすべで、滑らかな美しさを持ちます。

また、主張しすぎない自然な木目は、家具や床材に用いた場合には、部屋の雰囲気と馴染みやすい特徴があります。

 

仕上がりは、部分的に光を反射するので、やや濡れ感のあるツヤが美しい木材となります。

 

同じく、万能選手として挙げられるパイン材と比べた場合、バーチ材は。。

  • 枝分かれの部分(節)が少ない
  • 均一な見た目

を楽しめます。

色味も、パイン材よりは、黄色みが薄く、白系に近いために明るい印象が得られるでしょう。

木材としては、中程度の値段で入手できるお求めやすい材です。

しかし、その質感からは、価格以上の価値を感じる方もたくさんいます。

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バーチ材は。。

  • 強度が高い
  • 耐水性が高い
  • 衝撃を吸収しやすい

といった特徴があります。

また、加工をした際に生じる寸法の狂いが、少ないという特性を持つため、家具の材料として重宝されます。

特に、フィンランド産のバーチ材は、北欧家具の材料として重宝されるのですが、雑貨やアクセサリーにも活用されるので、家具以外にも使用されます。

バーチ材を加工した作品を取り扱う雑貨ブランドがあるほどです。

バーチ材は、北半球であれば、涼しい地域から温かい地域まで広く生息します。

日本に輸入されるバーチ材の有名な産地としては、北米が挙げられます。

他にも、中国や北朝鮮、ヨーロッパやロシアなどの国からバーチ材が輸入されます。

バーチ材は、生息する地域が広いので、産出場所によって、風貌(ふうぼう)や色味が異なったり、販売業者によって呼び方を変えて区別している事もあります。

バーチ材を見る際には、産出国による違いを意識してみると良いかもしれません。

 

 

バーチ材ってどんな種類があるの?

バーチ材の種類は多く、またその呼び方もさまざまです。

「バーチ」の呼び方は産地で区別する方法と、材の見た目で区別する方法があります。

 

実は、バーチ材と一口に言っても、樹種によっても色の違いがあるのです。

また、同じ一本の木から得られるバーチ材でも、

木の中心に近い部分(心材)と外側に近い部分(辺材)では、色合いが異なってきます。
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購入する際には、実物を確認した方が良いでしょう。

一般的に中心は、ピンクの色合い、外側は薄黄色の色合いをしています。

有名な「フィンランドバーチ」はその名の通り、フィンランド産のバーチ材です。

ヨーロッパに生育するものを「ヨーロピアンバーチ」、ロシア原産のものを「シベリアンバーチ」など、産地の名を「バーチ」の前に付けて呼ぶ事が多いです。

「ホワイトバーチ」は、「シルバーバーチ」とも言い、外見的に白みが強い事からきています。

「イエローバーチ」は、薄い茶色や黄色みのある色をしたバーチ材です。

「レッドバーチ」は、木の中心部分から得られるバーチ材で、赤みが強い方が高品質とされます。

他には、杢(もく)という木目の変形から名前が区別されているものもあります。

杢材は美しく、希少性が高い事から、高値で取引されています。

 

バーチ材はどんな家具に使われているの?

バーチ材は、さまざまな家具に加工されています。

バーチ材は、その強度や粘りなどの特性から。。

  • テーブルの天板
  • イス

にも用いられる事が多い万能な木材です。

どのようなインテリアにも馴染むカラーで、色むらが少ない点も家具材としては評価されます。

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バーチ材はどんなメリットがあるの?

バーチ材を選ぶメリットは、表情の美しさだけではありません。

やわらかく明るい色味が、素敵なバーチ材です。

決して強い色ではありませんが、その分優しい雰囲気を作ってくれます。

 

きめが細かいので、手触りがなめらかで、素肌が触れると心地良い感触があるでしょう。

人工物では感じられない、木特有のあたたかみがある事も魅力の一つです。

木材としての強度、耐水性、衝撃に対する強さなど、その機能性も魅力的な木材です。

 

また、日焼けによる経年変化が起きにくい点も、使用する立場では大きなメリットと言えるでしょう。

 

バーチ材には、どんなデメリットがあるの?

これらのことを踏まえて、バーチ材は、家づくりや家具などに用いる木材として、申し分のない万能選手と言えます。

ひとつだけ、欠点を挙げるとすると、メンテナンスにやや手がかかるところです。

例えば、キズが付いてしまった部分は、場合によって、紙やすりでケアをする事も求められます。

紙やすりによるリペアを、大変な作業と感じる方もいるかもしれません。

しかし、バーチ材を「育てている」と愛着を感じて、ケアをする事で、より楽しく、より長く付き合って行けるのではないでしょうか。

 

バーチ材についてのまとめ

時代や世代を問わず、受け入れられる人気者のバーチ材です。

多くの人から、広く愛される木材となるには、しっかりとした理由がある事を、お伝え出来たでしょうか。

扱いやすさや、入手のし易さはもちろんの事、生活の中に木のぬくもりを感じさせる、非常に魅力の詰まったバーチ材なのです。

材木店などで、バーチ材を見かけた際には、ぜひバーチ材の持つ魅力的な表情や手触りを体感してみてください。

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木材

Posted by MOhkubo