ブビンガ材ってどんな木?種類・特徴・使われる家具について総まとめ!
ブビンガ材は、マメ科の広葉樹で、熱帯アフリカに分布し、樹高は、25m~30mにまで、成長します。
幹の直径は、最大で3mに達する巨木です。
アフリカというと草原のサバンナというイメージですが、ブビンガ材の産地は。。
- 赤道直下のガボン共和国
- カメルーン周辺
で、世界でも2番目に広い熱帯雨林のジャングルです。
ブビンガ材は、世界で、材木用として伐採される広葉樹の中でも、最も巨木の部類になり、現地では神様が宿る木として崇拝されてきました。
日本では、和太鼓の胴には、古来よりケヤキが利用されてきましたが、最近では、大きな径の木が採れなくなったので、ケヤキの代用品として、ブビンガ材が利用されるようになりました。
今回は、存在感と独特の魅力があるジャングルの巨木、ブビンガ材についてご紹介したいと思います。
ブビンガ材ってどんな木?
ブビンガ材は、熱帯アフリカに分布し、ジャングルの沼地や河川の近くに群生することが多い巨木で、オーク木材以上の硬さと粘りがあります。
その為、近年では需要に供給が追い付かず、ワシントン条約の附属書IIに登録され、現在は、カメルーンからの原木輸出が禁止になり、製材品として輸入されています。
- ブビンガ材の折りたたみテーブル
ブビンガ材って種類はあるの?
ブビンガ属は、アフリカ産の13種と南米産の3種の計16種があり、ブビンガ材と言われるのはいずれもアフリカ産です。
ブビンガ材の範囲は、若干曖昧なところがあり、近縁種を含んで紹介されることもあります。
ブビンガとはカメルーンでの名称で、その他に。。
- エシンガン (カメルーン)
- ワカ (コンゴ民主共和国)
- オベン (赤道ギニア)
- エバナ (ガボン)
- ケバジンゴ (ガボン)
- アクーム (アメリカ)
- アフリカンローズウッド(イギリス)
などと呼ばれています。
ブビンガ材はどんな特徴があるの?
ブビンガ材は、アフリカ産の代表的な木材です。
ブビンガ材の心材は、赤褐色、または赤色で、辺材は、淡黄色から白色で、辺心材の境目は明瞭です。
経年変化により、淡い色調から深い色調へと変化していきます。
肌目は均一で、木理もほぼ通直なため、表面の仕上がりは良好で、年輪は、熱帯雨林は季節の変化が少ないため、はっきりしません。
木質は、大変硬く、非常に重いのが特徴で、強度があり、折れや裂けに対しても粘りがあるので、耐久性に優れます。
しかし、乾燥が遅いので、乾燥時の狂いに注意が必要です。
熱処理をしていない生材(なまざい)の時には、独特の匂いを放ちますが、乾燥後は無臭になります。
また、シロアリなどの害虫被害にも強く、耐腐性があり、塗装や接着性もよく、ろくろ細工もできます。
ろくろ細工とは、イランの伝統工芸の一つで、木材が多く手に入る地域で作られています。
装飾面では、彫像、写真や鏡の額縁、ベッドの足、ゆりかご、大きめの数珠玉、茶わんなどに使用されています。
ブビンガ材は、樽材として有名なオーク材よりも、硬く、粘り気があるといわれています。
ここで登場したオーク材についての記事もありますので、是非、ご一緒にお読みください。
沢山の木材の知識を深めることで、更に、木材に対しての愛着が湧くことでしょう⇩
ブビンガ材はどんな家具に使われているの?
ブビンガ材は、大きな一枚板がとれ、存在感のある木肌から。。
- テーブル
- 座卓
- カウンター
などで、大変人気があり、よく利用されます。
高級家具やフローリング、ドア材などでの利用も人気があります。
その他の利用
合板、装飾材、彫刻材、唐木細工用材、ギター、打楽器、和太鼓など
- ブビンガ材のエレキギター
日本では、和太鼓の胴には、古来よりケヤキが利用されてきましたが、最近では、大きな径の木が採れなくなったので、ケヤキの代用品として、ブビンガ材が利用されるようになりました。
それでは、ブビンガ材が代わりに使われるようになったというケヤキとは、どんな木なのでしょうか。
ケヤキについての記事もございますので、是非、一緒にお読みください⇩
ブビンガ材についてのまとめ
ブビンガ材の赤と白の淡い色調は、経年変化により、深い色合いへと変化していきます。
使い込むほどに、縞部分がより濃い色調へと変化して、味わい深い色合いとなっていきます。
重厚で存在感のあるブビンガ材の一枚板は、テーブルや座卓として、家族の集う場所の中心におすすめの木材です。
最近では、輸出禁止にした産地もあり、希少価値が高まっていますが、存在感と独特の魅力があるブビンガ材を、室内の中心に置いて美しい経年変化を楽しんでみてはいかがでしょうか。
最後まで、お読みいただき有難うございました。