桐木材ってどんな木?特徴・種類・使われる家具について総まとめ

2023年7月2日

こちらの記事では「桐木材」についてご紹介していきます。

桐のタンスや楽器などに多く使われている木材ですが、燃えにくい性質があるため金庫の中の内箱材としても古くから使われています。

桐木材は、よく知られている木材ですが、どんな特徴があって、どんなものに使われるのか?

桐木材は、古くから日本人との深い関わりがあり、日本の文化や歴史の中でたくさんのものに使われ、今でもそれが残っているものもあります。

それでは、「桐木材ってどんな木?特徴・種類・使われる家具について総まとめ」を最後までご覧ください。

Sponsored Link

桐木材ってどんな木?

桐木材は、ゴマノハグサ科の落葉樹です。

  • 産地:中国中部、朝鮮半島、韓国、北海道南部から九州まで分布
  • 葉:桐の葉は大きく直径30㎝ほど大きくなるものもある

日本では、北海道から九州にまで分布しているが、原産地ははっきりとしていないそうです。

桐木材は、水分を多く含んでいるため、火事になっても桐のタンスに収納したものは燃えにくい特性を持っています。

古くから金庫の内箱としても使われていました。

最近では、タンスなどにはあまり使われず、種子が飛散して野生化した桐が、東北や関東北部を中心に見られます。

岩手県では桐木材は、県の花に指定されてます。

 

 

1枚目の画像の岩手県の「南部桐」、2枚目の画像の福島県の「会津桐」はその見た目の美しさから有名です。

現在は、桐の需要が多いことから。。

  • 中国
  • 台湾
  • アメリカ
  • ブラジル

などで、植栽されたものが、輸入されているものが多くなっています。

Sponsored Link

桐木材にはどんな種類があるの?

桐の種類で「タイワンギリ」や「ココノエギリ」などがあります。

これらは見た目がかなり似ていることから、見分けることが難しい木材です。

【タイワンギリ】(台湾桐)

タイワンギリは、ゴマノハグサ科の落葉高木です。

産地は台湾ですが、日本でも各地で植栽されています。

樹高は30mにも及び、成長が倍近く早いため木目が粗く、材質もやや劣ります。

【ココノエギリ】(九重桐)

ココノエギリもゴマノハグサ科で、原産国は中国南部です。

桐木材の代わりとして植栽されていました。

ココノエギリは、2008年頃に台風で倒れてしまい、切り株も撤去されたそうで、今は見ることができないそうです。

Sponsored Link

桐木材の特徴とは?

桐木材は、古くから日本でも植栽されていて、桐の花は高貴な花として皇室の紋章としても使われていました。

木材としての特徴はこちらです。

  • 重さ:国産材で最も軽い木材
  • 肌目:やや粗い
  • 加工:切削などは極めて容易
  • 強度:劣る

桐木材は、国産材の中で最も軽い木材です。

成長が早いため、肌目は粗くなりますが、表面を磨くと美しい光沢が生まれます。

加工の際は、切削などが極めて容易である反面、強度が劣る素材です。

木材の性質として湿気を通過することが少なく、割れや狂いが少ない木材です。

着物などを桐の箱にしまうのは、この性質があるためです。

現在は、ほとんどが輸入品の木材ですが、どれも良質な木材ですので、国産の桐木材との差はほとんどなく使用されています。

Sponsored Link

桐木材ってどんな用途に使われているの?

桐木材は、タンスや桐箱として有名ですよね!

その他にも、いろいろな用途に使われています。

  • 桐タンス 

  • 衣装ケース 

 

  • すのこ

桐木材の特徴として、湿気を通さない性質があるので、衣装ケースすのこに多く使われています。

そして、桐タンスは、湿気を通さず虫を寄せ付けない特徴があるので、虫食いやカビなどを抑えることができます!

桐木材は、防虫剤としての役割を果たしてくれるので、とっても優秀な木材です。

そして、桐の綺麗な木目や重さがとても軽いことから、小物や雑貨などにも使われています。

 

  • ダストボックス

桐材でできたダストボックス。。とてもおしゃれですね!

また、結婚祝いや米寿のお祝いなど、お祝いごとの時などにも、ギフト用に使われます。

桐木材は、最強級の下駄の材料としても使われています。

 

桐木材ってどれくらいの強度があるの?

桐木材は、日本の木材で、最も軽い木材として知られていますが、軽さと強度が比例しているわけではありません。

桐木材の細胞は、パイプ状になっていて、柔軟にクッションのような役割をします。

衝撃を吸収する特性があります。

例えば・・・

大理石と比べると、2〜3倍の衝撃吸収能力を持っているのです。

床や壁としても上手に使用することで、転倒や物がぶつかったときの衝撃を吸収してくれますので、怪我やキズの防止につながります。

強度は劣りますが、弱いわけでもなく柔軟性がある木材です。

 

桐木材についてのまとめ

「桐木材ってどんな木?特徴・種類・使われる家具について総まとめ」をお届けしましたが、いかがでしたか?

桐木材は、古くから日本人の文化や歴史の中で、関わりの深い木材です。

衣装ケースや、金庫の内箱など様々なものに使われてきました。

そして、現在でもたくさんのものに使われています。

軽さ、弾力性が高い桐木材なので、上手に使うことでとっても優良な木材となります。

見た目も白く、綺麗な色合いをしているので、お祝いごとやプレゼントの箱としても使われています。

贈り物をするときに、桐の木箱に入れて送ると、特別な感じと高級感が出るので、機会があれば使ってみてはいかがでしょうか!

とっても軽く、インテリアにも最適な桐材を使用してみてください。

最後までご覧いただきありがとうございました。

Sponsored Link

木材

Posted by MOhkubo