白樫木材ってどんな木?種類・特徴・使われる家具など総まとめ!
今回は、白樫(しらがし)木材について、ご紹介していきます。
白樫とは、ドングリがなる木として知られています。
ドングリは良く知られていますが、その樹種自体は、あまり知らない方が多いのではないでしょうか。
白樫(しらがし)は、成長すると大木になり、整備されている場所では、綺麗に剪定されている木が多く見られます。
木には花が咲き、夏の終わり頃から実(どんぐり)をつけ始めます。
最近では、ドングリを見る機会も減ってきましたが、ドングリのなる木の白樫について種類・特徴・使われる家具についてまとめました。
ぜひ、最後までご覧ください。
白樫木材ってどんな木?
白樫(しらがし)は、ブナ科・コナラ属の常緑広葉樹です。
- 産地:福島県及び新潟県以西の本州や四国、九州に分布
- 樹高:10m〜20m
白樫(しらがし)の産地は、関東地方や中部地方では、低山や平野部に多く、西日本では川沿いを中心に生育しています。
日本以外では、中国や朝鮮半島に見られます。
カシの木というと。。
東日本:「シラガシ」
関西:「アラカシ」
四国や九州:「アカガシ」
を指すことが多くあります。
白樫(シラガシ)は、ドングリがなる木の一つとして知られており、ドングリが、ネズミなどの野生動物によって運ばれることで、自然と木が増えていきます。
いろいろな場所に生育しているので、ちょっとした林や寺社などの森にも見られ「野良カシ」と呼ばれます。
白樫は、カシ類の中では耐寒性が強く、大木でも移植して使用することができるため庭木としても重宝されている樹種です。
白樫は、かつては、防風樹として農家の垣根などに使われることが多かったようです。
樹高は高く成長しますが、幹はそこまで太くならずに、狭いスペースでも圧迫感がなく、火に比較的強いことが特徴としてあげられます。
白樫は、花を咲かせますが、都心などでもよく見る白樫は、剪定されすぎていることがあるので、花や実を見ることは難しいようです。
現在は、タンニンの濃度が高く渋みがあるので、そのままでは食べることはできません。
白樫木材ってどんな種類があるの?
- アラカシ
アラカシは、ドングリの木の代表的な樹種です。
宮城県以西の本州から沖縄まで分布しており、カシの仲間の中では、最も広範囲に生育しています。
かつては、関西の三大生垣用樹として「カイズカイブキ・ウバメガシ・アラカシ」と並んでいました。
- アカガシ
他の樫の木と比べると、赤みがかっているため「アカガシ」といいます。
本州中部以西の山地に分布、日本以外では中国や韓国に生育しています。
- ウラジロガシ
山地に見られる樫の仲間です。
寒さに弱く、東北南部以南では庭木として利用されています。
名古屋あたりで樫といえば、ウラジロガシとなります。
- ツクバネガシ
関東以西を中心と山地に分布しています。
樫の仲間の中で最も暖かい場所を好む樹種です。
枝の先端につく葉の形が、羽子板でつく羽に似ていることから「ツクバネガシ」といいます。
ウラジロガシ同様に、西日本を中心に庭木や公園に利用されています。
- イチイガシ
関東南部より西に自生する樹種で、奈良公園に数多く植えられています。
神社仏閣や公園に多く、庭木として使われることは少ないそうです。
樫の木にも、沢山の種類があるようです。
ここでは、白樫について述べていますが、ブナ科の常緑高木の樹木を総称する呼び方が「樫」です。
その「樫の木」についてまとめた記事がございます。
種類も沢山あります。
是非、この機会にご一緒にお読みください⇩
白樫木材ってどんな特徴があるの?
|
白樫木材の色調は、心材と辺材の色の差がほとんどなく、全体的に薄い色合いをしています。
害虫被害があると、暗色の不規則な変色部分が出ることがあります。
白樫の木材自体の色合いが薄いために、その変色が目立ってしまい、木材の価格が下がってしまいます。
そして、カシ類に特徴的な放射組織があり、板目面には、アカガシ同様にハッキリとしたカシ目(ゴマのような模様)が見られます。
白樫木材は、日本産材で利用されている木材の中では、最も重厚な木材と言えます。
加工は容易にできますが、乾燥は難しくなっています。
木材自体は室内で保管し、利用する場合には、丈夫で長持ちしますが、屋外で杭や土留めなどに利用すると意外と早く腐朽してしまいます。
白樫木材ってどんな家具に使われているの?
白樫木材は、庭木や公園、街路樹などに利用されていますが、その他の用途として。。
- 器具材
- 建築材
- 枕木
- 器具柄材
など、重厚で強靭さが必要なものに使用されていました。
近年では、目に触れる機会が減ってきています。
器具の柄や大工道具の柄など、運動器具として。。
- 体操の平行棒
- 木刀
- 食器
など、幅広い用途として使用されています。
大工道具の柄の部分は、とても硬く、丈夫ですよね。
白樫木材を素材として使われていて、とても丈夫で長持ちするものです。
ここでは、白樫(しらがし)木材の仲間である赤樫(あかがし)木材についての記事もございます。
赤樫(あかがし)についても、お知りになることで、知識も増え、更に白樫木材に愛着が湧くかもしれませんね。
是非、この機会にご一緒にお読みください⇩
「白樫木材ってどんな木?種類・特徴・使われる家具など総まとめ!」についてご紹介しましたが、いかがでしたか?
白樫木材は、全体的に薄い色合いで、とても重厚で、強靭な材質が特徴です。
害虫被害があると変色してしまうので、価格が安い白樫木材は変色している部分があります。
購入前にしっかりと確認しましょう。
そして、白樫は、公園や街路樹などにも使用され、剪定されているものでは見ることが難しいですが、ドングリの木として知られている樹種です。
とっても硬く丈夫な木材なので、普段使いするような家具よりは、器具などに利用されることが多くある木材です。
また、白い色と緻密さを利用した食器にも利用されていますので、オシャレな木の食器として使うことができますね♪
最後までお読みいただき、ありがとうございました。