タモ材ってどんな木?種類・特徴・経年変化などを総まとめ!
パイン材やオーク材などと並んで、メジャーな木材であるタモ材は、テニスラケットや野球バットなどに多く使用されています。
その耐久性と粘りの強さから、様々な家具や床材にも使用される木材です。
この記事では、そんなタモ材の特徴と種類、選ぶべきポイント(メリット)と、選ぶ際に注意すべきポイント(デメリット)をまとめました。
ぜひ、木材選びの参考にしてみてくださいね。
タモ材ってどんな木?
タモ材は、モクセイ科・トネリコ属の広葉樹です。
主な原産国は。。
- 日本
- 中国
- ロシア
です。
タモ材は、家具やフローリングだけでなく、野球のバットとしても使用されているように、強靭で衝撃に強いだけでなく、すぐれた弾力性を持ち合わせています。
一説によれば、タモ材の名前は力を加えても折れずに「たわむ」という木の性質から名付けられたそうです。
さらに、堅めであるにも関わらず、その高い加工性により、ヨーロッパの家具ではオーク、マホガニーと同様に多用されています。
また、はっきりとした力強い木目が、流れていることが、特徴的なタモ材ですが、柾目や板目とは模様が異なった、個性的な模様が見られることもあります。
- たけのこ杢(もく)
- 玉杢
- 縮み杢
- バイオリン杢
- 虎杢
それ自体が、個性を持ち、魅力的でありながら様々な空間を彩る木材です。
☝タモ材の玉杢
タモ材ってどんな特徴があるの?
粘りがあり、強靭で加工に強い
タモ材は家具やフローリングだけではなく、
野球のバットやスキー板、ホッケーのスティックなどにも使用されています。
タモ材は、それほどの、粘りの強さと、強靭性を持っているのです。
そのため、様々な加工がしやすいという特徴も持ちつつ、頑丈で長持ちするので様々な家具に使用されています。
緩やかな経年変化を楽しめる
木材の特徴は、経年変化ですが、タモ材は、少し黄味がかった色に緩やかに変化していきます。
そのため、パイン材などの経年変化が早いものを好まない方にも適しています。
空間のイメージを大きく変化させることなく、ゆっくりとした表情の変化を楽しむことができます。
はっきりとした木目が美しい
タモ材は、木の根本付近から、先端に近い部分まで木目が流れ、均一な模様が表れています。
そのため、一枚板を使ったテーブルなど、大きな材で取り入れる際には、より木目の美しさが際立ち、均質で綺麗なイメージの空間を作り出すことができます。
また、特徴的な杢(もく)が現れるものもあり、それぞれに特徴があり楽しむことができます。
タモ材はどこで多く採れるの?産地は?
タモ材は、日本では主に、北海道、長野以北に分布しています。
また、中国、朝鮮半島、ロシア沿海地方にかけての北東アジアの湿気の多い山地に多く生息しています。
従来は、タモ材は、中国産、ロシア産が主に使用されていましたが、ロシアの輸出制限の影響で、現在は、ロシア産のタモ材は、ほとんど輸入されていません。
加えて、近年は、国内のタモ材の生産は、北海道の国有林などの一部に限られているため、流通量は減少しているようです。
タモ材にはどんなメリットがあるの?
●タモ材のランチボックス
経年変化が緩やかで、家具や空間に合わせやすい
タモ材は、他の木材と比較すると、経年変化は緩やかで、色も少し黄味がかる程度なので、その他の家具との調和や、空間のイメージは、変わって欲しくないという方にはオススメです。
傷がつきにくくて丈夫
タモ材は、広葉樹のため、パイン材などに代表される針葉樹よりも、比較的表面が硬く、傷がつきにくいことが特徴となっています。
また、変形もしにくいため、長く使うテーブルなどの大型家具やフローリングにも使いやすい木材です。
衝撃を吸収するので足腰に優しい
タモ材の弾力性の高さから、フローリングに使用すると足腰に負担がかからないことも特徴と言われています。
タモ材は、強度の高さと弾力性を兼ね備えているからこそ、こういった実用性が生きると、言えるのかもしれません。
タモ材には、どんなデメリットがあるの?
加工が難しい
タモ材は、硬くて丈夫なので、使いやすい木材です。
しかし、その特徴ゆえに、カットや加工が難しいため、その他の加工しやすい木材と比較すると、DIYには向いていないと言えるかもしれません。
価格が高い
近年、タモ材は、国内生産と輸入量が減少により、流通量自体が、減少していることもあり、特に、一枚板のものは、比較的手に入れづらいようです。
それによりタモ材は、価格が高騰しています。
タモ材についてのまとめ
今回は、様々な魅力にあふれるタモ材について紹介しました。
木材選びの際には、傷のつきにくさや、変形のしにくさといった実用面であったり、色や模様や経年変化といった意匠面(デザイン面)など、様々な選び方をするかと思います。
タモ材は、実用面ではしっかりとした特徴を持ちつつ、意匠面(デザイン面)についても、木目はしっかり出ているけれど、経年変化が少ないなど、様々な空間に合わせやすいことが大きな特徴となっています。
ぜひ、木材にこだわった家具や床材を選ぶ際にはタモ材を検討してみてくださいね。♪♬♬
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