朴(ホオ)の木の育て方・苗・苗木・花などを徹底調査
北海道から九州まで、広く全国の山林に見られるホオノキは、古くから、
- 料理
- 生薬
- 木材
など、様々な用途で親しまれてきました。
現在は、山林以外にも、公園や工場の緑化や街路樹などで、見ることが出来ますが、見た目や、香りの良さから、観賞用の庭木としても利用されています。
今回は、そんな、朴(ホオ)の木の育て方、苗、苗木、花などについて紹介したいと思います。
朴(ホオ)の木は、どんなところで育つの?
朴(ホオ)の木 の自生地は。。
- 北海道
- 本州
- 四国
- 九州
と幅広く、日本各地の丘陵や山地の肥沃地で見ることができます。
土質は、あまり選びませんが、日向や半日陰など、日当たりがよい場所を好みます。
花期は、5月~6月で、結実期は、秋になります。
朴(ホオ)の木は、数は少ないですが、まっすぐに伸びた灰白色の幹と、大きな葉っぱが目印になる見つけやすい樹木です。
蓮のように上向きに咲き、白くて、大きな葉っぱの木は、とても甘い香りがあたり一面に漂います。
公園や街路樹に、植えられていることもあります。
日本以外では。。
- 中国
- 朝鮮半島
- 千島列島
に自生地があります。
朴(ホオ)の木の苗や苗木はどういうもの?
朴(ホオ)の木の苗木は、ホームセンターや通販などで、1本1,000円前後で購入できます。
朴(ホオ)の木の小苗→30㎝~50㎝
朴(ホオ)の木の中苗→80㎝前後
朴(ホオ)の木の大苗→1m前後
と、苗の大きさもいくつかあるので、ホームセンターなどに行って、実際に見ることをお勧めします。
朴(ホオ)の木の育て方を教えて?
朴(ホオ)の木の植え付けは、基本的に、10月~3月までに行います。
寒い地方では、4月頃に植え付けをします。
朴(ホオ)の木の、植え付けの場所は、日当たりの良い場所か半日陰で、土質は、湿り気のある肥沃な土が理想なので、腐葉土をすきこんだ土が良いでしょう。
朴(ホオ)の木は、成長の早い品種なので、あまり移植を好みません。
自然に形が整いやすい木ですので、剪定は、あまり必要ありません。
ですが、木を小さくしたい場合や、無駄枝を剪定する場合は、真冬の時期は、避けたほうが良いでしょう。
朴(ホオ)の木は、自然下の山林では、巨木に育ちますが、住宅地での栽培では、樹高5m以下で収まる場合が多いです。
朴(ホオ)の木の肥料は、1月~2月ごろに寒肥として油かす、腐葉土、堆肥などを与えます。
病気や害虫に強いので、特に消毒や薬剤は必要ありません。
朴(ホオ)の木の花はどんな花?
朴(ホオ)の木は、5月~6月頃に、白いとても大きな花を咲かせます。
上向きに咲くので、とても甘い香りを周りに漂わせます。
朴(ホオ)の木は、モクレン科の落葉高木で、樹高は、30mにもなります。
花の大きさは、15cm~20cmにもなり、花びらは6枚~9枚あり、中央には、雄しべや雌しべがある「両性花」になります。
葉っぱも大きく、40cmほどにまでなり、同じく大きな栃(トチ)の木と肩を並べます。
朴(ホオ)の木などモクレン科の植物は、被子植物の中では、原始的な特徴を受け継いでいて、花弁とガクの区別が明瞭ではないそうです。
9月頃になると、花の中心にある突起が膨らんで、果実になります。
果実は、袋果(たいか)で、多くの袋がついていて、各々の袋に0個~2個の種子が入っているのです。
開花時期は、自家受粉を避けるための雌しべ、雄しべの順で1日ずれて開花します。
9月末には、実も乾燥して、はじけ、中の赤い種がこぼれ落ちてきます。
朴(ホオ)の木の花言葉は、「誠意ある友情」で、開花すると甘い芳香が漂います。
また、大きな花は、散り際も見事で、その様子を表す「朴散華」という言葉があるほどです。
同じように大きな葉をもつ「トチノキ」についての記事もあります。
北海道から九州まで、日本全国に分布している落葉広葉樹です。
是非、同じように大きな葉を持つトチノキが、どんな木なのかをお読みいただき、知識を増やし、木に対しての愛着をもっと深めてください~⇩
朴(ホオ)の木の実ってどんなの?
朴(ホオ)の木の実は、9月頃になると、花の中心にある突起が膨らんで果実になり、この実が乾燥してはじけて、中の赤い種がこぼれてきます。
朴(ホオ)の木の実は、とても大きく、目立つ赤色をしていて、ドリアンのようなトゲトゲの特徴のある形状をしています。
食用には用いませんが、アイヌ民族はホオノキの種子の煎じ汁を茶のようにして飲用しました。
そろそろ、「まとめ」になってきました。
朴(ホオ)の木についての記事は、他にもございます。
「朴(ホオ)の木ってどんな木?木材の種類・特徴・用途などを総まとめ」と題しまして、そもそもホオの木は、どんな木なのでしょう~
もっと深堀りできる記事になっていますので、是非、この機会に一緒にお読みいただくことをお勧めします⇩
朴(ホオ)の木の育て方についてのまとめ
ホオノキは。。
- 木材
- 樹皮
- 葉
など様々な用途に用いられる身近な樹木で、最近では庭木としての利用も増えてきました。
大きくなる木なので、多少のスペースは必要ですが、育て方も難しくなく、花も良い香りがして、自然下ほどは大きくならないですし、庭のシンボルツリーとしてのご利用は、いかがでしょうか。
最後まで、お読みいただき、有難うございました。